今の旦那とは結婚相談所で知り合いました。
結婚理由は、利害の一致でした。
互いに子供が好きで、結婚したら子供が欲しい、ということです。
正直、経済面で不安はありましたが、自分も働けばそこは補えるので結婚を決めました。
そのようにスタートした結婚生活ですが、私たちは思わぬ形で絆を深めていくことになりました。
高齢出産を目前に控える日々
妊活を初めてから1年。なかなか子供に恵まれませんでした。
30代前半と言う自分の年齢を考えると、35歳、高齢出産を目前に控え、正直焦っていました。
子供が出来ない理由は自分にあるのではないかと…生理痛は重い方だし、少し生理不順だったのです。
試しに、排卵予測検査薬を1ヶ月試したところ、陽性が一回も出なかった時は絶望しました。
悔しくて悔しくて、でもこれは自分の問題で、旦那に相談できませんでした。
初めて「夫婦」になった
しかし、結果を知った旦那が「大丈夫だよ、もし子供出来なくても、二人で生きていこう」と言ってくれました。
そんな言葉をかけてもらえるとは思わず、私は旦那の胸で泣きました。
その時、自分が子供欲しくて頑張ってきたけど「この人をお父さんにしてあげたい」と強く思うようになりました。
形だけでも「旦那」がいればいい、とどこかで思っていた私でしたが、生涯この人と一緒に生きていくんだと決めました。
自分だけじゃなく、旦那と二人で親になって、子供と生きていきたいと…。
ある意味、あの瞬間、初めて私にとって旦那と「夫婦」になったのかもしれません。
勇気を出して一緒に病院へ
それからすぐに子宮の検査に行きました。
もし不妊だった時、一人で結果を聞くのが怖くて踏み出せませんでしたが、旦那が一緒にいてくれたので勇気を出すことが出来ました。
結果は、子宮内膜症と筋腫が2カ所あり「妊娠しにくい」とのことでした。
安心しました。なんだ、妊娠しにくいだけだったのか…人より妊娠する確率が低いだけで、妊娠できないわけではない。
それを知ることが出来ただけでも本当に良かったと思いました。
旦那は私が落ち込んでるのではないかと思ったようでしたが、思わぬ返事に唖然としつつ、笑顔の私にホッとした様子でした。
そして念のため旦那の検査もしました。
旦那は異常なし。この時初めて知ったのですが、年齢が私と結構離れている旦那も、量が少ないんじゃないかと悩んでいたそうです。
そんなこととは露知らず、私の心配をずっとしてくれていたのかと思うと、胸が痛みました。
私も一言「きっと大丈夫だよ」と不安な時期に言ってあげられれば良かったと…。
もうすぐお父さんとお母さんに
今、めでたく妊娠中です。
私もですが、旦那も相当楽しみらしく、寝ぼけて私のお腹に顔をうずめて寝ていることがしばし…。
もうすぐお父さんだね。あなたをお父さんにしてあげられるよう、そして私も立派なお母さんになれるよう、頑張ります。
もう少し待っててね。
著者:ねやはま
性別:女性
年齢:30歳
関西県内に住んでる専業主婦です。