逮捕を経験して改めて気が付けた家族の絆と感謝の想いを語る

逮捕,家族

今から数年前の話ですが、私は道路交通法違反により警察に逮捕された経験があります。

皮肉ですが、逮捕された経験をしたからこそ気付けた家族や友人、知人の大切さがありました。

この記事では私の体験談をお話ししていきたいと思います。

逮捕されたその日

当時私は26歳で家族は離れて暮らす兄と姉、そして実家で一緒に暮らす母で、父親は自分が逮捕される数年前に癌で亡くなっていました。兄弟は私よりも10歳以上年上でそれぞれ結婚し家庭を持っていました。

新しく就職先が決まり、仕事に明け暮れる毎日。道路交通法違反の無免許運転で逮捕された私ですが、逮捕される数年間から無免許の状態でした。

しかし母はもちろん、友人や当時付き合っていた彼女、会社の人間、誰も真実は知りませんでした。

10月のある日、休みで出かけていた私は地元を車で走っていた所を警察官に止められそのまま現行犯逮捕となりました。

基本的に逮捕されてしまえばその後、自由はありません。家族などに自分の意思で連絡できるはずもありません。母には警察官から連絡がいったそうです。

その事実を聞いた母は、父の仏壇の前で何時間も手を合わせ、「何かの間違いだ」と祈ったそうです。

面会に来てくれた母と恋人

逮捕された翌日、基本的にはまだ面会はできないのですが、私の居場所を突き止めた彼女が警察署を訪れ面会を希望しました。警察官の厚意により特別に面会が許可されました。

「どんな顔をして会えばよいのか」そんなことを考えながら面会室へ向かいました。そこには目を赤くし今にも泣きだしそうな顔をした彼女がいました。

経緯を説明し終えると、彼女は「よかった」と一言。そして続けて、「死んだかと思った」「待ってるからね」と言い、面会室を後にしました。

その次の日には母が面会に来てくれました。何を言われるか分かりませんでしたが、母も「待っている。どん底に落ちたんだからあとは這い上がるだけだよ、一緒に頑張ろう」と言ってくれました。

その言葉に、私はただ涙が止まりませんでした。

最後まで味方でいてくれた人々

そこから私は取り調べをされ、拘留を延長され、最終的には起訴される形になりました。そこで弁護士さんを呼び、保釈請求をすることに。

しかし保釈には事件の程度、逃亡の可能性の有無など様々な事を加味され決定されます。そして保釈金を収め、保釈となります。誰がお金を用意するのか・・・。

頼めるのは母しかいませんでした。私は正直な気持ちを手紙に書き、母に送りました。母は手紙を読み、保釈金を用意し私を迎えてくれました。

その後、母は私と共に裁判に出廷してくれました。裁判の結果は執行猶予付きの有罪判決でした。

しかし母と彼女は最後まで私の味方をしてくれて、それは友人たちも同じでした。

生涯を通して母への感謝を誓う

今は当時付き合っていた彼女と結婚しまた仕事に明け暮れる日々です。時々そろって母に会いにいきますが、母は私が拘留中に書いた手紙を今でも大切に持っているそうです。

今まで何かと母に反抗し距離を置いてきましたが最後まで信じてくれた母を有り難く思っています。

このような形で母との距離が近づいた私ですが、自分のふがいなさと共に一生母に感謝することを誓いました。

著者:いけいけ

性別:男性

年齢:29歳

飲食店で中間管理職をこなす平凡な男です。