女性にとって結婚後には人生の中でも大きなイベントがいくつかありますよね。
その中のひとつが「二世帯同居」ではないでしょうか?
旦那さんと義両親と一緒に暮らす。旦那さんにとっては実の親ですからさほど違和感はないかもしれませんが、お嫁さんにとっては難しい問題だと思います。
かく言う私も一時期、二世帯同居を覚悟し二世帯住宅の話を進めていたのですが、様々な要因から土壇場のキャンセルをした経験があります。
この記事ではそんな私の経験談をお話ししていきたいと思います。
二世帯同居を検討されているお嫁さん、旦那さんは是非参考にしてみてくださいね。
二世帯住居で暮らす話が浮上
約一年前の話です。
実家の建て直しといずれ面倒をみるかもしれない義両親との同居も考え、思い切って二世帯住宅を建てようと計画が上がりました。
何故、この時期なのかといいますと理由は四つあります。
一つ目は、今住んでいる借家が狭くなったことです。もう住んで10年近くなります。子どもが生まれ、家族構成も変わりました。女の子と男の子の二人です。大きくなった時に、一人部屋を欲しがったら与えることができません。
二つ目は、私たちの子供が小さいうちに引っ越しをした方がいいと思ったからです。幼稚園と小学生のうちに転校した方が、引っ越した先でも、早く馴染めると思ったからです。
三つ目は、お金の問題でした。もうすぐ、消費税が8%から10%に変わります。以前から夫婦間で、その前には家を建てたいと考えていました。安いうちに建てようと思っていました。
そして四つ目は、義両親の老後の心配からそろそろ一緒に住んだ方がいいのではと考えるようになったからです。主人の父は76歳、母は72歳になります。まだまだ元気ではありますが、車の運転に不安があったり、体調が悪くなると困ることも多いそうです。
主人は二人兄弟で次男です。長男は遠方に住んでおり、結婚し家を建て生活をしているため、実家を継いだり両親の面倒をみることは出来ず帰ってくる予定もありません。
県内に就職した次男の主人に、全てを任せっきりにしている印象さえ感じます。帰省も年に一回あるかないかです。主人も責任感が強く優しい性格なので、両親の側を離れることなくいつもどこか気にしている様子と私には分かっていました。
実家の建て直しに関しては、義両親は賛成でした。私たちとの同居に関しても、孫に囲まれて過ごせるとたいへん喜んでくれました。もちろん、嫁である私も覚悟してのこの二世帯計画の話し合いです。
次第に雲行きが怪しくなる
ハウスメーカーを決める時、まず義両親から何点か要望がありました。屋根は瓦で全体がお洒落で品がある建物、豪華に見える建物、というリクエストがありました。
そこで出会ったのは、某有名なハウスメーカーでした。義両親が好みそうな外観と豪華な内装と即決でした。近くの展示場に何度も通い、話しやすい担当者さんだったので何でも相談にのって頂きました。
それからというもの打ち合わせが毎週のようにありました。私たち夫婦が中心で物事を決めるよう、義両親にも託されています。だって住宅ローンを組むのは主人なのですから。
でも、それが憂鬱の打ち合わせとなったのは、いつからでしょうか。
次第に義両親がベランダは西向きに、スロープを付けたい、車は四台置けるように、と設計に口を挟むことが多くなりました。
ついには、二階の私たちの間取りにまで。
二階にキッチンやリビングはいらない、一階で皆でワイワイと仲良く暮らしたい、と言うようになりました。義両親が言うには、「サザエさんのような家庭」を理想にしているそうです。
国民的なアニメの「サザエさん」は毎週みてます、知ってます。でも、私は「サザエさん」にはなれません。嫁ですから。サザエさんは娘です。義両親と同居、自分の両親と同居、、、全然違います。この話を、主人を通して聞かせてました。私には直接言いづらいようです。
土壇場での二世帯同居キャンセル
それから、話しは平行線で進みません。お互いに譲れないものがあり、担当さんを交えての打ち合わせも、遅れるばかりでした。
一番、困ったのは主人が板挟みだったことです。マイホームを建てることが苦痛になってしまい、自分の家ではなく親の家を建てているようだとモヤモヤしていました。仲良く暮らしたい気持ちはあっても、親の主張が強すぎて滅入ってしまいました。
結局、実家を建て直したい、二世帯住宅を建てたい、この考えは白紙になりました。
展示場やハウスメーカーに通っていた三ヶ月はムダになったのです。地盤調査も済ませており、住宅ローンの審査も通り前金も支払い、あとは最終確認の段階でのキャンセルでした。担当者さんには何度も頭を下げました。申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
私たちの二世帯住宅で一緒に同居する話はなくなりました。でも、マイホームを持つ夢を捨てるわけにはいきません。いずれ、広い間取りの物件に引っ越しをしなければならず、それも子どもたちが小さいうちに探さなければいけないのですから。
そんなときに、偶然お手頃な建て売り住宅が販売していました。義両親からは、好きにしていいと言われました。見学して納得し購入を決めました。夫婦二人で決めたのでとても早かったです。
二世帯同居は考えすぎるくらい考えて決めた方が良い
そして現在、マイホームを手に入れてストレスなく楽しく過ごしています。
もしあの時、私たち夫婦が我慢して義両親が希望する二世帯住宅を建てていたらどんな生活を過ごしていただろうと考えると、判断は間違ってなかったと思いたいです。
あの計画が白紙になって以来、義両親との関係も少しだけ距離ができました。子供たちも実家に行きたがらなくなりました。でも、大人の付き合いをお互いしており同居の話はしなくなりました。
ただ、イベント事は一緒に過ごすようにしています。微妙な溝は出来ましたが、本音も言えて性格も分かり、私には同居する覚悟はまだまだ足りないと感じました。
二世帯同居を悩まれてるお嫁さん、もし少しでも悩みがあるのならば絶対に解決させてから話を進めた方が良いですよ。
同居が始まってしまっては後戻りが出来ません。
私はあの時無理に話を進めなくて良かったと思っています。
著者:みぃさん
性別:女性
年齢:42歳
ハンドメイドが大好きな専業主婦。趣味はクラフトパンチ集めとクラフトブッキング。公務員の旦那さま、一姫二太郎の育児に奮闘中。
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