両親の不仲が原因で孤独だった私を救ってくれたピアノの存在

両親,不仲

私の両親は仲が悪く、喧嘩は日常茶飯事でした。

幼少期から二人の言い合い、なじり合いを見せられていたので、私は恋愛や結婚に夢を持つことができませんでした。両親は世間体を気にする人達だったので、離婚は絶対にしません。しかも外面がとても良かったので周りからは幸せな家族だと思われていたのです。

ただ、比較的裕福な暮らしをさせてもらっていたので金銭的に困ることはありませんでした。特に幼少期から習っていたピアノは、私にとって命と同じくらい大切なものとなりました。
ピアノは3歳から習い、途中で飽きることもなくずっと続けていました。両親がいがみ合っている時、母から父の悪口を延々と聞かされている時、私は心が無になりました。多分、悲しみを通り越して心を失ったのです。そんな時、ピアノに向かい、好きな曲を好きなように奏でました。ピアノと向き合っている時間こそが、温かく幸せな気持ちになれるのでした。

私は音大に進み、海外留学も経験しました。海外留学をしている間、私はホームステイをしていたのですが、その時お世話になった家族がとても親切なご夫婦でした。ご年配だったのですが、私には初めて見る「温かく幸せな家庭」でした。今までの私の結婚観が180度変わった瞬間でした。
私が編入先の学校に馴染めずにいた時、ご夫婦は私を心配し、話を優しく聞いてくれました。色んなアドバイスをくれたり、人生経験を話してくれたり、あなたはあなたのままでいいと微笑んでくれました。その時に私は今までの気持ちが爆発したように息急き切ったように号泣してしまいました。そんな私の肩をそっと抱き締めてくれた奥さまは、私にとって本当の母親のようでした。

幼少期から自分の気持ちを両親に打ち明ける事ができず、出来るだけいつもニコニコしていました。悩みがあって相談しようとしても、母はいつも「そんなことより」と自分の悩みにすり替えてしまうのでした。その時に置いてきぼりになった私の気持ちはいつもピアノにはぶつけました。ピアノだけが唯一の救いだったからです。
でも、ホームステイ先のご夫婦と出会い、私は初めて自分という存在を大切にし、自信を持ちたいと思えました。そのご夫婦とは今でも連絡を取り合い、頻繁に会うことは出来ませんが会いに行っています。

もし今、私のように実の両親に悩まされている方がいるなら、自分の好きなことを一つだけ見つけてください。そしてそれを絶対に忘れないでください。好きなことはきっと、いつか自分への助け船になるはずです。親を変えることはできませんが、自分は変われますよ。

著者:みい

性別:女性

年齢:30歳

現在は音楽関係の仕事に就きながら、幸せな毎日を送っています。休日はピアノを弾いたり、読書をしています。

みんなのコメント

まだコメントがありません。
是非、あなたの意見や体験談などを教えてください!


コメントはfamico編集部の承認後に表示されます。常識のあるコメントを心がけ、攻撃的な表現や誰かが傷つく発言は避けましょう。なお、コメント投稿時に「利用規約」に同意したとみなします。