疎遠だった両親と共通の趣味を持つことで仲を深めた体験談!

疎遠,両親

私は、現在52歳で妻と息子がいます。

私の父は今81歳です。母は75です。
二人とも元気で、田舎ということもあって、毎日車を運転しています。

12年前に、父親が心筋梗塞、母親が頚椎症性脊髄症という病気にほぼ同時期になり、看病のために実家に帰ることになりました。
私は15歳で進学の関係で寮生活をすることになり、家を出ました。それからはずっと、正月と盆以外には家に帰らず、卒業後も就職先は県外で仕事をしていました。要するに37年間、ほぼ実家とは離れて生活してきました。

私は、中学二年生の時に反抗期で、特に母親と毎日もめていました。そのせいかあまり母親のことが好きではありませんでした。特に、プライバシーに対しては、息子である私に対してズカズカと土足で入ってくるような物言いをしていました。
そのこともあって、進学先は県外の学校に進学したのです。

しかし、そこでも母親は口出しをしてきました。就職のことでした。
母親は、実家近くの会社に勤めるように言ってきました。私は、わざわざ母親から離れて学校生活をしてきたのに、また実家に帰るのは嫌でした。
そこで、学校のときよりも実家を離れて仕事ができる会社に就職しました。
それからは、ほぼ母親と接する機会はなくなりました。父親はずっと母親任せで、私にはほとんど話をすることがありませんでした。
親と接する機会がなくなったことで、私は初めて自由を得た感覚に浸りました。仕事も順調で、結婚もしました。

転勤はあったものの、全部実家よりは県外ばかりで、悠々自適な生活を送っていました。

けれども、親が病気になってしまうと、いくら嫌っていても世話をしないわけにはいきません。
しかも、両親がほとんど同時にです。
仕方なく、それまでの仕事を辞めて、実家の近くの会社に就職をして、親を看病することになりました。
しかし、私には、子供の頃の親が嫌だったことがトラウマのようになっていて、どう接したらいいのかわかりませんでした。もっと簡単にいうと他人のように感じました。
ですから、実家にもどってからしばらくの間は、親との会話は敬語を使って話していました。ある意味家族なのにそのような言葉遣いをするとぶっきらぼうに聞こえます。私もどう話したらいいのかその時はわかりませんでした。
親に対する話の内容も、私の愚痴ばかりでした。
そんな親子関係ですから、早く元気になってもらい、実家を離れることだけを考えていました。
けれども、退院しても父親は心筋梗塞がもとでそれが持病となり、母親も依然のような元気がなく、いくら親と犬猿のなかのような状態でも、実家をでることはあきらめるしかありませんでした。

私の妻も初めは、母親とはうまくいってませんでした。いくら、以前のような元気がなくなったといっても、口は達者でした。
私は、そんな妻と母親とのやりとりを聞いていて、どんどん腹が立ちました。
妻はもう実家を出るといいだし、私はそれをなだめるばかりでした。
あるとき、そんな状況を私の親友に相談しました。その親友はカウンセラーで、とりあえず親と仲良くなることが一番大事なことだと、私を諭すように話をしてきました。
確かに私は親がいるために、生まれてきたわけですから、それだけでも感謝するだけの価値があるというのです。
あと、とにかく親と話をする機会を作ることを勧められました。けれどもなにも共通点がありませんでした。
私の親は二人とも、パチンコが好きでした。ですから、父親が定年を迎えてからは夫婦そろってよくパチンコ屋に通うことが多くなりました。
私もそのことを知っていましたが、帰りがよく遅くなって、夕食の時間になっても帰らないのでそれが元でもめることもありました。
そんなことを親友に話すと、私にもパチンコをすることを勧めてきました。そうすることで、共通の話題ができて、今よりも関係がよくなるということでした。私は、その時はそんなことをしても無理だと思いました。なぜならば、私はギャンブルは好きではなかったからです。親友がパチンコをするといいとアドバイスされるまで、私の頭のなかには考えもしない選択肢でした。
しかし、簡単なことだから、とりあえず試してみたらとしつこく言うので、言われた通り、時間のあるときに、親といっしょにパチンコ屋に行くことにしました。

初めは、やり方もわからないので、母親にあれこれと教えてもらいました。そして、自分でも遊べるようになって、親と一緒にパチンコ屋にいくことが多くなりました。
今まで、話すことがほとんどなかったのですが、親友の指摘通りに、パチンコを通して会話ができるようになりました。
それからは、こうしたらもっと当たりのよくでる台を選べるのではないかとか、今日はこうやって勝ったとかそういう話を普通にできるようになっていました。
そうしているうちに、妻も母親とあまりけんかをすることが少なくなり、少しずつではあるけれども、親との他人行儀さもとれて、やっと親子らしくなりました。
親友がアドバイスしてくれた、共通の趣味をもつことで関係が改善することは、私の身をもって証明されたことになったのでした。
それからは、昔あったわだかまりもとけて、いい親子関係が築けるまでになりました。

もし、ご自分の両親とどこか距離感のある方、どこか他人行儀の方は、まずは共通の趣味を見つけてみると良いかもしれませんよ。

著者:N.A

性別:男性

年齢:52歳

趣味はトライアスロン。休日は、ショップの仲間とトレーニングを兼ねてロードバイクで100キロ離れたおいしいトンカツ屋とかお蕎麦屋さんに行きます。 毎年、すぐ近くでトライアスロンのレースが開催されるので参加しています。日々の練習がここで数字になって去年より順位がよかったなどと喜んだりして楽しんでいます。 また、トライアスロンの練習の一環で、フルマラソンにも参加しています。これも、走り切ったときの快感がたまらなくて、また頑張ろうという明日の活力になります。

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