不良少年だった弟もあったかご飯には勝てず毎晩家に帰った実話

不良,弟

私の弟は世間で言う不良少年でした。

学校の教師に、友達が起こした問題の共犯として扱われる事にうんざりした当時中学生の彼は、だったらもう本当に不良になってやる!とタバコにゲームセンター、夜のコンビニ、そして補導と典型的な不良少年になってしまったのです。

夜の出歩きと補導、効果抜群の解決策を探しあぐねていた当時、ヒントはあったかご飯でした。

ご飯の魔力

出来るだけ楽に自分たちの好きなものを作り、楽しめるなら手を掛け、可能ならみんなで食べる。いつもの我が家の食事風景です。
あったかいうちにご飯を食べるのが一番美味しい、これは父と母がいつも言っている言葉です。我が家では、家族が話すために一緒にテーブルを囲むのではなくて、ご飯の一番美味しい時を共有するためにテーブルを囲んでいました。ここがポイントです。

当時肌荒れと体調不良に悩まされていた我が家の不良少年に、母はこう言いました。「外で食べずに家であったかご飯食べたら、きっと肌荒れも体調不良も治る。リクエストすればそれを作るから。」
このリクエストご飯が効果抜群でした。と言うのも、リクエストしたからにはご飯を食べに家に帰らなければいけないし、間に合わなければ気の強い姉達に食べられてしまうかもしれない、そしてもちろんリクエストするのはもちろん自分の大好物。当然、ご飯の時間に帰ってきます。
夜に出歩く不良少年達にとって夜のファーストフード店、コンビニは必須です。しかし、すでに夜ご飯でお腹も心も満たされていた弟にとって、わざわざまた外に出て大好物でないものを食べる行為は面倒になっていきました。つまり、ご飯後そのまま家に留まることを選ぶ事が増え、規則正しい生活に段々と戻ったのです。

母の発想に尊敬

規則正しい生活に戻す、これが母の本当の目標でした。好き嫌いの多い弟の胃袋をがっちり掴んでいた母だからこそ、為し得た事だったかもしれません。ですが、不良仲間と遊ぶのをやめなさい、夜出歩くのやめなさい、みんなと一緒にご飯食べなさい、こんな強制をされたら窮屈でたまらないですよね。

こんな強制をせずに不良少年を家に呼び戻せたのはあったかご飯の効力と、母のアプローチの仕方にあります。同じ結果を求めるなら、出来るだけ相手がその気になって自然と結果が出てくる様な言い方やり方をする。

今回で言えば、不良は簡単には辞められないから生活リズムを元に戻したい。戻せと言って戻るんだったらとっくに不良なんて辞めてるはずだから、あったかご飯で家に惹きつけよう、と言う発想方法です。母の一貫したこの姿勢は本当に尊敬します。

弟は今でも見た目は不良ですが、プレゼントにエプロンをリクエストしてくるくらいに生活の中での食事を大切にし、落ち着いています。最悪だった父との関係も、ご飯の時間は一時休戦、餃子の日には家族のグループチャットが大盛り上がりです。同棲している彼女に今度は自分があったかご飯を作る側になり、父主催の家族ご飯イベントには彼女も参加。あったかご飯が我が家を繋いでいると言っても、過言ではありません。

さいごに

不良少年じゃなくても、最近家族の会話が少ないなあと言う方、あったかご飯を上手く利用してみてはどうでしょうか。

母のオススメは、完成時間を少し早めに伝えて「あなたのリクエストなんだから」と手伝ってもらう事だそうです。ぜひご参考にどうぞ。

著者:ナンチャ

性別:女性

年齢:26歳

三人兄弟の長女。美しい餃子のひだ選手権、秋刀魚大会など何でもイベントにするアウトドア家族の中で逞しく育ち、大学卒業後はアフリカに勤務し今はイギリス在住。何でも美味しそうに食べると評判。

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