父子家庭で育った娘が感じた実情と問題点を語る

父子家庭,問題点

3組に1組が離婚すると言われている今、母子家庭・シングルマザーという言葉はもはや珍しいものではありません。

一方全く伸び代をみせない、父子家庭・シングルファザーという言葉と共に日陰に葬り去られた知られざる実情・問題点を父子家庭で育った娘が語ります。

父子家庭の問題点

1、家庭内コミュニケーションの欠如

同じ一人親家庭である母子家庭と違うのが、家庭内コミュニケーションの時間ではないかと思います。

これはもちろんそれぞれの家庭、親の職業などによって大きく変わってくるのですが、恐らく、平均的に父子家庭の方が家庭内でのコミュニケーションをとる時間が少ないのではないかと思います。

これは男女の平均労働時間の差が関係していると言えるでしょう。男性のひとり親に対して配慮する会社はまだあまり多くありません。個人的に労働時間を減らしたりなどすれば、出世や会社での立場にに大きな影響を与えることもあるでしょう。

2、国からの補助がない

国からの補助の有無が、母子家庭と父子家庭の大きな違いの一つです。

これはもちろん男女の平均賃金の差から生まれた法律であると考えられますが、前途の通り、その賃金の差の裏には、労働時間の差があるということを忘れてはいけません。

3、家事を主に担う人がいない

これが現実的に、最も大きな問題であると言えるでしょう。

掃除洗濯炊事と、家事は多岐に渡ります。主に外で仕事をする父親と、学校に通う子どもだけでは、なかなか一般家庭のようにうまく家事を回すことができません。

もちろん家事代行など、お金を支払い外注することも可能ですが、ひとり親である父親が家事代行の為長時間働かなくてはならないという状況が生まれ、前途の家庭内コミュニケーションの欠如へと繋がります。

母子家庭が国から金銭面で支援されているように、父子家庭にも人員的な支援があるべきではないかと思います。その影響は家の中だけにとどまらず、学校行事のお弁当、学校に持っていくゼッケンや雑巾の裁縫などにより、後述の悲壮感にも容易に繋がります。

4、悲壮感の押し付け

これは永遠に消えない父子家庭の大きなテーマです。

かつての母子家庭がそうであったように、「母親がいない」という状況はまだまだ異常ととられる世の中であるため、日本国内で「父子家庭出身である」と口にすればあっという間に悲劇のヒロインを見るような目で見られます。

前例が少ないためか、学校なども配慮に慣れていないことが多く、教師からは、腫れ物に触れるように扱われることも少なくありません。

終わりに

まだまだ母子家庭と比べて理解度の低い父子家庭ですが、このようにいろんな問題を抱えています。

母子家庭と父子家庭ではその単語から単なる父と母の違いのような気もしますが、抱える問題やぶつかる壁の性質は全く異なってきます。

母親には母親の仕事、父親には父親の仕事があるように、母子家庭と父子家庭ではそもそも全く異なるのです。

著者:松尾

性別:女性

年齢:25歳

日本社会をアーリーリタイアし、現在ヨーロッパで長期バケーション中の妙齢女子です。