孫と過ごす日々の中で見つけた、これからの自分の夢

長男のお嫁さんが2人目を妊娠中の話です。

上の子は3歳の男の子でやんちゃ盛り。大変だろうなと思いつつも、夫婦の自宅がお嫁さんの実家に近いこともあり、その手を借りながら、何とか毎日順調に過ごしているんだろうと思っていました。

お腹のほうがそろそろ8か月に入ろうかというある日、長男が我が家にやって来て、力を貸して欲しいと言います。聞けば先日の検診でお嫁さんが早産気味であること、そして外出禁止を言い渡されたのだとのこと。

上の男の子は外で遊びたくてたまらない。でもついていってやることもできないし、一人で遊びに行かせるにはまだ幼い。それで時々上の子の遊び相手になってくれないかと言うのです。

お嫁さんの実家が近いので、私のほうは彼らの子育てに関して出る幕はないかと思っていたのですが、お嫁さんのお母さんはフルタイムでお仕事をしています。お父さんは退職し自宅で悠々自適ですが、なかなか男手では行き届かないところがあるのだと言います。
一方専業主婦の私は、暇はいくらでもあります。そんなわけで翌日から、孫のお守りが始まりました。

我が家から息子たちの家までは電車で1時間とちょっととなかなかの距離です。だから毎日とはいかないけれど、週一くらいなら…そう言って孫を迎えに行き、遊びに連れて出かけたのですが、聞けば翌日から毎朝、「今日はばあば来る?」と孫がお嫁さんに聞くというのです。
いじらしくなって、それからはほぼ毎日、通うようになりました。その時の都合次第で、遠出して町のアミューズメントパークのようなところに連れて行ったり、あまり時間のない時は孫の自宅近くの公園で遊んでやったり。雨が降る日はそれほど遊びに出たがらないと聞きましたので、雨の日と、そして息子が休みの土日は、私の休養日にさせてもらいました。
往復2時間をほぼ毎日通うのは正直大変でした。どうかすると朝の9時に家を出て、帰りは5時の電車に乗って自宅に向かった時があり、まるでフルタイムで仕事しているみたい…と自分で苦笑い。年も年ですから疲労も溜まります。でも孫の笑顔を見ると疲れも吹っ飛びました。
そんな日々が約2か月続いた頃、お嫁さんは無事臨月に入ってから出産、生まれた赤ちゃんはちゃんと標準体重を超えており、安堵しました。
出産とほぼ同時に上の子は幼稚園に入りましたので、ばあばの役目も終了となりました。

私は結婚して以来ずっと専業主婦でした。一時在宅のバイトをしていたこともありましたが、家事と子育てとの両立が大変で辞めてしまい、それからはずっと家庭に。
2人の息子たちが巣立ったあとふと、これからの人生自分はどう生きていこうか、と悩みました。今更この年で何かをして働くことなどできそうにない。趣味を見つけると言ってもお金のかかることは専業主婦の身では躊躇するし、と、何をするでもなく日々を過ごしていました。バリバリと社会にでて働いている友人などを見ながら、虚無感に襲われたこともあります。

そんな矢先の出来事。私にとって、思いがけず楽しく充実した日々をくれた孫。
そしてそんな日々の中でふと思い出したことは、自分は子どもと関わることがとても好きなんだということでした。一時は保母さんを目指したこともありました。その後他のことがやりたくなり、その夢は捨て去りましたが。
これから何か、子どもに関わることをやってみたい。そう思うようになった私は、ちょうど市報で目にした、地域の子育て支援をする子育てサポーターに応募することにしました。まず講座を受けてから、地域の子育て広場で託児ボランティアや子育て支援のサポーターをやります。
こんな私でも誰かの役に立てる…地域の子どもたちの成長に関わることができる…。孫との日々でこれからの自分の生き方を見つけられた気がします。

私と同世代の方で、子育てを終了し、やることが見つからない方がおられたら、どうか昔自分が好きだったことを思い出してみてください。そして、新しい何かを始めるのに年齢は関係ないと思います。子育てを終えた人生を、輝くものにしたいですね。

著者:Sugar

性別:女性

年齢:57歳

子育て終了しましたが、これからもうひと花咲かせたい、新しいことに向けて一歩踏み出します。