両親の離婚で学んだ別れた方が幸せな夫婦もいるということ

両親の離婚

私の両親は私が高校生の頃、双方が同意したうえで円満離婚をしています。当時の私は、どうして仲良くやってきた家族であったり夫婦が別々の人生を歩まなければならないのか、一緒にいることができないのかと疑問に思うと同時に、とても悲しくて、なかなか受け入れることができないところがありました。

それでも、今となってはそうすることがお互いのために、最善の選択肢であったのかなと思えるようになりました。

というのも、両親はいつも私と妹のいる前で言い争ったり罵り合ったり、もちろん私たち子供の前では、自分が正論であると言わんばかりにお互いの愚痴や不満や悪口を爆発させていました。

もちろん、口喧嘩といった口論を目の当たりにすることは日常茶飯事で慣れっこになっていましたが、さすがに、それ以上エスカレートしてしまったらどうなるのだろうと気が来ではなかったことも、昔のこととはいえ昨日のことのようにはっきりと鮮明に覚えています。

おそらく、かけ違えてしまったボタンは、もうもとに戻すことができないくらいに深刻となって、二人の間の溝を広げていく結果になってしまったのだと思います。

実際に離婚に至るまで数年かかったこともあり、私はすでに二十歳になり成人していましたが、妹はまだ未成年でしたので親権についてまた争いがあったことは言うまでもありません。

最後には父親が親権を持つことで決着したようですが、それぞれ別々の人生を歩むことになってからというもの、父親も母親も生き生きとして生活するようになり、もう今までのような歪みあいや衝突がなくなったこととなり、私たち姉妹はこれでよかったんだという実感がありました。

父親とともに暮らし、たまに母親の家を訪れるという生活も苦痛ではありませんでした。むしろ、たまにしか会うことのできなくなった母親が、私たち姉妹をもてなすために作ってくれる手料理には、やさしさとぬくもりが溢れていました。父親も本当は良い気持ちではなかったとは思いますが、子供にとっては離婚したとはいえ、母親であることに変わりないからと、私たちを温かく母親のもとに送り出してくれました。

結果的に、子はかすがいということわざが、本当なんだなという思いがしました。

現在、私も夫と子供と暮らし、妹も世帯を持つに至りました。

自分たちが苦しんだ分、同じような境遇に我が子をさせてはならないといった、まさに反面教師のようにして、自分の両親のことを見られるようになりました。

著者:ゆき

性別:女性

年齢:38歳

兵庫県在住の主婦です。食品加工のパート勤務をしながら、5歳になる息子と夫と3人暮らしをしています