史実に沿った物語で歴史が勉強できて、かつ中学生でも気軽に読むことが出来る歴史小説を読みたい時もありますよね！
誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んで中学生にもおすすめできる歴史小説と口コミを知りたい方も多いはず！
この記事では、読書家500人が選ぶ中学生にもおすすめの歴史小説26選＆人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
目次
中学生におすすめの歴史小説人気ランキング
まずは、中学生におすすめの歴史小説人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶ中学生におすすめの歴史小説』によると、1位は『燃えよ剣（62票）』、2位は『竜馬がゆくシリーズ（45票）』、3位は『国盗り物語シリーズ（38票）』という結果に！（アンケートの詳しい内容はこちら）
それでは、中学生におすすめの歴史小説を口コミ＆レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】燃えよ剣
- 読みやすさ ：
- 歴史背景の面白さ ：
- 中学生におすすめ度：
| 著者 | 司馬 遼太郎 |
|---|---|
| 出版社 | 新潮社 |
| 発売日 | 1972/6/1 |
| 価格 | 935円 |
魅力的かつテンポの良い描写で夢中で読み進めることができる
歴史小説家といえば司馬遼太郎！その中でも人気の高いのが、「燃えよ剣」です。こちらは新選組の鬼の副長と呼ばれる土方歳三の生涯を描いた作品です。
土方が江戸の郊外、多摩にいたのは10代の終わりで、この頃から物語は始まります。彼が人生に迷う描写もあり、この辺りも中学生にとって共感できるポイントだと思います。
その後、土方は京都へ赴き、新選組として活躍するのですが、テンポの良い描写で夢中で読み進めることができます。
戦に生きた幕末の武士が魅力的に描かれます。
makino50さん/30代/女性
【2位】竜馬がゆくシリーズ
- 読みやすさ ：
- 歴史背景の面白さ ：
- 中学生におすすめ度：
| 著者 | 司馬 遼太郎 |
|---|---|
| 出版社 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 1998年9月10日 |
| 価格 | – |
「歴史を動かすような人物とは？」の一つの答えがここにある
明治維新の立役者は誰でしょうか。維新三傑と言われた桂小五郎（木戸孝允）、西郷隆盛、大久保利通よりも後に有名になったのが坂本竜馬です。
本作は坂本龍馬を超有名にした本であると共に、龍馬の劇的な生涯を顕わにしたものです。
薩長連合、大政奉還は、竜馬なくして実現しませんでした。その偉大な功績がなければ、あの時代の日本は海外列強の植民地にされていたかもしれないのです。
100年以上前の若者は、国難にどう立ち向かい、どう生きたのか・・・「歴史を動かすような人物とは？」の一つの答えがここにあります。
keijinokokoroさん/40代/男性
【3位】国盗り物語シリーズ
- 読みやすさ ：
- 歴史背景の面白さ ：
- 中学生におすすめ度：
| 著者 | 司馬 遼太郎 |
|---|---|
| 出版社 | 新潮社 |
| 発売日 | 1971/12/2 |
| 価格 | 880円 |
信長の良い所も悪い所も描かれている
日本史を勉強していなくても、名前を知っているであろう織田信長の物語です。
現在の信長像の基礎となった作品で、出来事をただ解説するだけでなく、信長の良い所も悪い所も書き込んであります。
また羽柴秀吉や徳川家康、妻の帰蝶（濃姫）なども生き生きとしており、なかでも明智光秀が全く悪人として書かれておらず、むしろ準主役級の扱いをされていることは注目に値します。
本当は全4冊なのですが、後半2冊だけでも十分楽しめます。
ucosmoさん/30代/女性
【4位】三国志シリーズ
- 読みやすさ ：
- 歴史背景の面白さ ：
- 中学生におすすめ度：
| 著者 | 吉川 英治 |
|---|---|
| 出版社 | 講談社 |
| 発売日 | 1989/4/11 |
| 価格 | 880円 |
たくさんの英雄たちが未来を切り開く為に戦うドラマは感動的
私は中学生の時に三国志に出会いました。
この話は、とにかく武将がかっこいいんです！猛将、知将が人生をかけて戦う姿は、まさに憧れとなります。
私は蜀を贔屓にしていますが、やはりこの三国志の影響です。「蜀の正義」に沿って書かれている為、どうしても他の二国が敵になってしまいます。
しかし、それぞれの立場に立って読むと、「それぞれの正義」が見えて来てまた違う楽しみがあるので、何度読んでも飽きない小説です。
jump1980さん/40代/男性
【5位】漂流
- 読みやすさ ：
- 歴史背景の面白さ ：
- 中学生におすすめ度：
| 著者 | 吉村 昭 |
|---|---|
| 出版社 | 新潮社; 改版 |
| 発売日 | 1980/11/27 |
| 価格 | 880円 |
どんなに辛い苦しい状況でも、諦めずに必死に考えて動けば可能性をつかみ取れると励まされる
天明の頃、無人島で12年も生きながらえ、ついに生還を果たした男性の史実をもとにした小説です。
主人公の長平は土佐藩の船頭で、飢饉に見舞われた土佐藩へお救い米を乗せた船を出すも、大シケに遭って遭難してしまいます。
長平を含めた4人を乗せた船は、しばらく海上を漂流し無人島へ漂着するものの、そこは鳥島と呼ばれるアホウドリが群生する島でした。絶望的な状況下に追い込まれる主人公でしたが、生きて故郷に帰るんだという強い意志と希望に支えられ、たった一人になってもしぶとく生き残ります。
やがて、彼と同じように鳥島へ漂着してきた人たちと出会い、お互いのノウハウを交換しながら果敢に脱出を試みるのですが・・・。
ボロボロになりながらも希望を捨てずに脱出に挑む主人公の姿に、どんなに辛い苦しい状況でも諦めずに必死に考えて動けば可能性をつかみ取れる、と力強く励まされます。
lu19971101さん/20代/男性
【6位】清須会議
- 読みやすさ ：
- 歴史背景の面白さ ：
- 中学生におすすめ度：
| 著者 | 三谷 幸喜 |
|---|---|
| 出版社 | 幻冬舎 |
| 発売日 | 2012/6/27 |
| 価格 | 980円 |
展開が面白く、日本史の見方が少し変わる
映画化もされた「清須会議」ですが、1度原作の小説も読んでみてほしいです。
織田信長が死んだ後の、後継者や領土などの相続についての会議をするお話です。
授業では流れるように将軍が変わり、順番を覚えるだけのような暗記作業になってしまいますが、この本を読むと「歴史の中にはこんな物語があるんだ」と日本史の見方が少し変わると思います。
展開もとても面白いので、是非読んでみてください。
dct18sunritさん/20代/女性
【7位】超高速! 参勤交代
- 読みやすさ ：
- 歴史背景の面白さ ：
- 中学生におすすめ度：
| 著者 | 土橋 章宏 |
|---|---|
| 出版社 | 講談社 |
| 発売日 | 2015/4/15 |
| 価格 | 825円 |
仲間と協力する事で様々な困難に打ち勝てるという事を学べる
「殿様」と聞くと、裕福で何の苦労も無いイメージがあるかも知れません。
しかし、実際には私達一般市民と同じ様なお役目・参勤交代があり、四苦八苦していました。
本作の主人公たちも、幕府から押し付けられた無理難題を、知恵と努力で乗り越えます。
立場は違っても皆やるべき事があるという事や、仲間と協力する事で様々な困難に打ち勝てるという事を学べます。
kemi105さん/40代/女性
【8位】村上海賊の娘
- 読みやすさ ：
- 歴史背景の面白さ ：
- 中学生におすすめ度：
| 著者 | 和田 竜 |
|---|---|
| 出版社 | 新潮社 |
| 発売日 | 2013/10/22 |
| 価格 | 2,980円 |
情景描写が非常に丁寧で、一つ一つのアクションや心情がありありとイメージできる
中学生にもおすすめの歴史小説だと「村上海賊の娘」は一押しです！
本屋大賞を受賞するなど、世間が認めた名作です。
織田信長による侵攻に対抗する毛利軍・村上水軍との争いの中で、主人公である女海賊・景の活躍や葛藤を見ることができます。
情景描写が非常に丁寧で、一つ一つのアクションや心情が想像できますし、「女」という点に葛藤し続けた景の最後の行動は衝撃的で、読む手が止まらなくなること間違いなし！
hurudokei3160さん/20代/男性
【9位】額田女王
- 読みやすさ ：
- 歴史背景の面白さ ：
- 中学生におすすめ度：
| 著者 | 井上 靖 |
|---|---|
| 出版社 | 新潮社; 改版 |
| 発売日 | 1972/11/1 |
| 価格 | 990円 |
歴史とは先駆者たちが作ったものだということが理解できる一冊
井上靖の本です。中学生の時に読んで歴史好きになりました。
天智天皇・天武天皇のふたりの兄弟から愛された、万葉歌人・額田女王が主人公です。
これを読むと、歴史がただ起きたことを並べただけのものではなく、先駆者たちが苦心の末に築き上げてきた系譜だということが分かります。
額田女王が歌人なだけに、万葉集や古事記に収められた歌が額田女王の感想付きで登場します。
のぎく06さん/50代/女性
【10位】最後の将軍 徳川慶喜
- 読みやすさ ：
- 歴史背景の面白さ ：
- 中学生におすすめ度：
| 著者 | 司馬 遼太郎 |
|---|---|
| 出版社 | 文藝春秋; 新装版 |
| 発売日 | 1997/7/10 |
| 価格 | 693円 |
江戸時代がなぜ終わったのか理解できる小説
教科書で学ぶ大政奉還や鳥羽伏見の戦いについて、徳川15代将軍である徳川慶喜の立場から
分かりやすく描写しています。
慶喜は傾きつつある徳川幕府を、新しい時代に合った政治体制の中でどうにかして存続できないか懸命に考え、征夷大将軍として討幕派の薩長と激しい勢力争いをおこなっていきます。
しかし最後は、信じていた味方からの造反もあり、時代の波にのまれていきます。
本書には、教科書では学べない多くの事が書かれています。最後の征夷大将軍の思いを理解できる、お薦めの小説です。
fmniko177さん/50代/男性
読みやすい文体と会話表現で、当時の人間関係や風俗を知るヒントになる
記者出身である司馬遼太郎が、新選組に関する情報を集めて書き上げた「誰でも読みやすい新選組入門書」です。
漫画『銀魂』はこの作品に影響を受けています。
江戸から明治にかけて繰り広げられる新選組の争乱の描写は、非常にリアルにグロく書かれており、当時の人間関係、恋愛関係、肉体関係を知る手掛かりとしての一冊という表現もできます。
新選組の面々がどんな最後を迎えたのかは必見です。
山田さん/20代/男性
「自分は如何に生きるか」ということを考えるキッカケになる
新選組・鬼の副長と呼ばれた土方歳三を主人公として描いた、司馬遼太郎の不朽の名作「燃えよ剣」。
日野に生まれ喧嘩に明け暮れた土方が、京都守護職のもと結成された新選組を如何に組織したか。どのような思いで大政奉還から江戸に退き、函館まで戦い続けたか・・・。
小説で描かれた彼の生涯を読むことで、この小説を読んだ人が「自分は如何に生きるか」ということを考えるキッカケになるような一冊です。
そして、自分の人生を主体的に『どうする』か、ということを是非考えて欲しいです。
teched_fさん/30代/女性