日本SF小説のおすすめ24選&読書家500人の人気ランキング

編集部おすすめ:日本人作家のおすすめSF小説14選

編集部おすすめの日本人作家のおすすめSF小説
ここまでは、SF好き500人が選ぶ日本人作家のおすすめSF小説の人気ランキングをご紹介してきました。

次に、Bookey編集部が選ぶ日本人作家のおすすめSF小説14選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!

新世界より

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 貴志 祐介
出版社 講談社
発売日 2011年01月14日
価格 902円

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もしかしたら、実現可能な未来かも!?手に汗握る展開にハラハラ!

人々が念術によって平和に暮らす未来が舞台。

当たり前と思っていたこと、ずっと聞かされてきたことに疑問を持った子供たちがある日、とんでもない物を見つけてしまい、そこから物語は進行していきます。

人間対バケネズミ。ただの戦争ではなく、人間の作りだした業ともいうべき根深い問題が横たわります。上下巻のボリュームにも関わらず展開が早く、手に汗握るようなリアルな描写に一気見間違いなし!

tutumari11140224さん/30代/女性


日本の未来の姿を描き、昔に逆行している風土としきたりなどで自身の在り方を考えさせられる

子供たちは閉ざされた町で生活をし、決して縄の外には出て行ってはいけません。明らかにおかしな状況で暮らしているのに、誰1人として疑問を感じませんでした。

ですが、ある少年少女たちにより、町は壊滅の危機を迎えます。自分たちが蔑んでいたケモノとの対峙によって、人間の存在価値を問います。そこに至るまで、哀しい出来事が多々あります。

未来に起こり得そうな話で、長編ですが、最初から最後まで飽きさせず、ページを巡る手が止まりません。さすが貴志祐介さんの作品だと思いました。

SFもの、ダークファンタジー、ホラーが好きな人にはおすすめです。

みるみこさん/40代/女性

緻密に設定された圧倒的な世界観がすさまじい!

遥か未来の日本が舞台ですが、語られる過去の歴史にとても違和感を覚えながら読んでいくととてつもない秘密が明らかになります。

主人公は思春期の女の子なのですが彼女から見た偏った世界にラストとんでもない秘密が明かされます。人間とはどれほど残酷になれるのかと愕然としてしまうのですが、何故か現実でも起こりうるかもと思わされるところがさすがだなと感心します。

karimpani77さん/40代/女性

日本沈没

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 小松 左京
出版社 小学館
発売日 2005年12月06日
価格 628円

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日本の運命である地震との付き合い方がわかる

何度も映画化、漫画化された作品です。ストーリーは単純で日本が大地震に襲われ、その間に起きるパニックと騒ぎを描いています。また普段は役に立たず理解されない地震学者や政治も絡み読み応えがあります。

物語のスピード感も気持ちよくいつまで経っても読まれる作品です。リメイクされる年代でさまざまな歴史観があり、派生作品を追うのも楽しみの一つです。

shi3742さん/40代/男性


日本列島が沈む!その異変が日本人の在り方を問う

日本列島が沈むという異常事態を、その過程で起きる大地震や火山の噴火のスケール感あふれる描写と日本沈没に至るまでのメカニズムに対する綿密な考証、そしてこの災厄から国民を救うべくD計画を進める職員の苦闘を描きます。

そしてそれらがやがて日本人とは何か、日本人はどうやって生きていくかの問いにつながっていくSFの体裁をとった日本人論ともいえる作人になっております。

作者は日本SF界のパイオニアの一人である小松左京。幾度となく映像化が試みられてきたSF小説の傑作と言えるでしょう。

katano_cwさん/50代/女性

最後、日本がどうなるのか!

1973年に刊行された小松左京代表作。他にも首都消失など題名を聞いただけで「何っ!」と思う衝撃的な題名。

何が起きていて最後にはどうなるの?と、思うくらい一気に読み上げないと気がすまない小説です。

現代でも地震大国と言われている日本。いつ起きてもおかしくないことをサラッと書き上げてしまう内容です。

小松ワールドと知識の凄さ自然の脅威がしっかり書かれています。ぜひ!

sky25_9a0bさん/50代/男性

時をかける少女

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 筒井 康隆
出版社 金の星社
発売日 2007年04月01日
価格 1,320円

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今に語り継がれるベスト タイムトラベルSF

初めてこの小説を読んだとき、私もまだ学生だったので学校が舞台だったことでとても身近に感じました。

薬師丸ひろ子さんの主演で最初に映画化され、そのあとも何度も映像化されたりしてみんな知ってると思います。ラベンダーの匂いというのも、まだ一般的でなかった時代で、タイムトラベルというのも今ほど知られていなかったのです。

日本のSFの歴史を知るのに必読の小説だと思います!

gunew2mthhyさん/50代/女性

未来いそっぷ

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 新一, 星
出版社 新潮社
発売日 1982年08月27日
価格 649円

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一冊で色んな話が楽しめる!

星新一さんの小説です。星新一ワールド全開の作品。読みながら色々考えさせられます。

展開が読めない。そう来たか?(笑)という話もあれば、深く考えさせるような話もある。はたまた、一読しただけでは「???」となる話も。何回も読みたくなる作品です。

物思いに耽りたいとき、現実から目を背けたいとき、一人になりたいときなどに最適です。

ai0001さん/20代/女性

戦国自衛隊

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 半村 良
出版社 早川書房
発売日 2018年06月05日
価格 1,650円

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タイムスリップした自衛隊が近代装備で戦国時代を戦い抜く!

自衛隊の一部隊が戦国時代にタイムスリップし、近代装備を駆使して戦国時代を戦い抜いて行くという作品です。

ここで秀逸なのは自衛隊が完全無敵の存在ではなく燃料弾薬の制限という近代的な軍隊としては致命的な弱点を抱えた存在として描かれている点にあります。活躍が華々しければ華々しいほど物資が底をついたが故に放棄を余儀なくされる悲しさが強調されます。

さらに本作の終盤には主人公はある歴史上の人物と同一の存在になるという衝撃的な展開も用意されており、最後まで読み応えのある作品に仕上がっております。

katano_cwさん/50代/男性

おせっかいな神々

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 新一, 星
出版社 新潮社
発売日 1979年05月29日
価格 693円

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現実にありそうな、脳が混乱する物語が勢揃い

ショート・ショートの神様と言われる星新一。主人公の名前はアルファベットで飲み表され、時代も文化も特定のものではない。

奇妙だがあり得なくはない物語、一度は空想したことがあるような物語など、短編であるが、その後の世界を想像したくなるような物語が多い。

奇妙でユーモアもあり、ときどきゾクリとする物語がお好きな人にはおすすめです。

usakawa88さん/20代/女性

チグリスとユーフラテス

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 新井 素子
出版社 集英社
発売日 2002年05月17日
価格 825円

ひとつの星の発展と衰退、滅亡までと、そこで生きた人たちの人生の物語

地球から遠く離れた移民星ナイン。発展していったその星で、何故か子どもが産まれなくなってしまいます。

だんだんと人口が減っていく星で、”最後の子ども”となったルナは、一人ぼっちで暮らしていました。ルナは、コールドスリープで眠っている4人の女性を一人ずつ起こし、彼女たちと話をしていきます。

「人類が途絶える世界で、そこまでやって来たことは無駄ではなかったのか」「滅びゆく世界でなんのために生きていくのか」そんな重いテーマながらもそれぞれの女性の人生を通して物語が進むのでとても読みやすいです。

つらいけれど、優しい世界を味わうことができます。

さと07さん/40代/女性

敵は海賊・猫たちの饗宴

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者
出版社
発売日
価格

敵は海賊シリーズの中でアニメビデオ化された作品!

市民、海賊、仲間の同僚にも嫌がられてしまう男性ラテルと猫型宇宙人アプロの宇宙海賊課の刑事と宇宙船ラジェンドラが、結果として海賊の悪巧みを阻止する物語です。

神林長平の「敵は海賊」シリーズの2作目ですが、この本から読んでも充分楽しめます。スピード感がある独特の世界観に引き込まれます。1988年発売の本ですが、古さは感じられません。

さらっとしたストーリーに物足りなさを感じた人におすすめです。

hiraminさん/40代/女性

テレヴィジョン・シティ

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 長野 まゆみ
出版社 河出書房新社
発売日 1996年07月01日
価格 《価格情報なし》

少年たちの、蒼い惑星を目指した記録

終始曖昧な何かが中心にあるような感覚で読み進めることになりますが、それが嫌じゃないのが不思議な作品。

少年たちの住む無機質な世界。いつのまにか1人、また1人と人が消えていく謎。蒼い惑星を目指す彼らの結末とは……

答えのない話や説明されないものなどが苦手な人でも、この作品なら夢中になって読み進められるはず!雰囲気に浸りたい、切ない少年たちの物語が好きな方に特におすすめです。

yokonishiさん/20代/女性

ダーティペアの大乱戦

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 遙, 高千穂
出版社 早川書房
発売日 2018年12月05日
価格 1,540円

ダーティペアとクラッシャーダンの夢の共演

日本で最高のスペースオペラを書く高千穂遥先生の代表作であるクラッシャージョウシリーズとダーティペアシリーズがありますが、夢の競演作品です。といっても時系列の関係でジョウではなく父のダンが出てきます。ジョウの相棒タロスは出てきます。

この作品の面白いのはダーティペア側視点で本作が書かれてクラッシャーダン視点でダーティペア作品としても書かれている点です。ひとつの話で二回楽しめます。

itohi98さん/50代/男性

オービタル・クラウド

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 藤井太洋
出版社 早川書房
発売日 2014年02月21日
価格 2,090円

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壮大なSF小説が読みたい時はこれ!

宇宙工学といえば、先進国だけが取り組んでリードしている印象があります。しかし、この小説はその思い込みを気持ちよく覆してくれます。

文系の私の感覚からすれば、宇宙工学の探究には大規模展望台やスーパーコンピューターをはじめとする巨大資本が必要なイメージしかありませんでした。

しかしこの小説の主人公や主要人物は、紙と鉛筆や身の回りのちょっとした小道具だけで宇宙工学を理解するのです。

専門知識や数式など、根っからの文系人間には少し難しい箇所もありますが、ストーリー自体は本当に一大スペクタクル。SF小説でありながら、アクションシーンも満載。手に汗握る白熱に展開に、下巻はページを捲る手が止まりません。

終盤明らかになる「オービタル・クラウド」の正体は、是非映像で見てみたいなと思いました。ハリウッドで映画化を希望したい良作です!

sahayaseさん/30代/女性

名のないシシャ

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 山田 悠介
出版社 KADOKAWA/角川書店
発売日 2014年02月25日
価格 660円

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もし寿命がタイマーのように見え、自分の寿命を他人に与えられるとしたら、あなたは誰にあげますか?

とある日、少年は街行く人々の頭上にカウントダウンされていく数字が見えるようになる。それはその人の残りの寿命をしめしたタイマーのようなものだった。少年のタイマー止まったまま。自分は一生死ぬことはないと思い、生き続ける事が苦しくなっていた。

そんなある日、同じようにタイマーが止まったままの少女に出会う。少女と出会ったことで大切なものを取り戻し始めた矢先、少年に悲劇が起こる。

ほんわか温かい気持ちになったり、絶望的な気持ちになったりと心が惹き付けられる一冊です。

hatyarutyunatyaさん/20代/女性

スカーレット・ウィザード

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 茅田砂胡プロジェクト編
出版社 フロンティアワークス
発売日 2020年09月29日
価格 3,300円

宇宙を舞台に躍動感溢れるストーリー

女性主人公のストイックなまでの行動倫理、そして男性主人公と宇宙船のブレインとのバディ。なかなか精巧できっちり構成された宇宙の世界観、こうしたものが相まって作り出される躍動感溢れるストーリーに魅了されました 。

しかも、その壮大なストーリーのはるか底流に初恋が隠れているなんて本当に驚かされました。これを読めばまるでスターウォーズみたいな世界に飛び込めます!

gunew2mthhyさん/50代/男性

喪われた都市の記録

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • わかりやすさ:
著者 光瀬 竜
出版社 角川書店
発売日 1980年12月01日
価格 《価格情報なし》

多分、そして個人的に光瀬SFの総決算

百億の昼と千億の夜みたいな派手さは無いけれど、虚無感を伴う彼独特な世界観とノリは変わりません。

そして何より派手さがなく、ほぼ無名か一般の人が主人公が、滅亡する原因、あるいは生物に対する絶対的な敵と戦う、あるいは驚愕し運命に飲み込まれていく有様は、世界に対する虚無感や切なさを否応なく増幅させてくれます。

多分この小説も初期の短編にあった、この世界はよその世界の実験室の実験みたいなものの発展したものだと思うけど、そのスタイルは洗練されていて、もはや実験している連中が人間の科学者の姿をしていない言葉も目的も大きいのか小さいのかもわからなくなっています。

ただ不満なのが小説の終わりがタイガータイガーを真似てるところ。まあタイガータイガーは救世主への目覚めの幻覚で、こっちのは遺跡から出てくるボロボロで読めなくなった石板か羊皮紙の断片みたいですけど。

でもそんな不満があってもこの長編が光瀬SFの中で一番好きです。何より他の人があまり取り上げないからかな。こんなひねた理由で好きになるのが正しい光瀬SFのファンだという気がしないでも無いです。(笑)

bojunzhuben10さん/50代/男性

まとめ

SF好き500人が選ぶ日本人作家のおすすめSF小説では、1位は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、2位は『ボッコちゃん』、3位は『夜は短し歩けよ乙女』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。

今回は、SF好き500人が選ぶおすすめの日本人作家SF小説24選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。

【アンケート調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年07月26日~08月10日
回答者数:500人