SF小説のおすすめ29選&読書家500人の人気ランキング

編集部おすすめ:おすすめSF小説19選

編集部おすすめのおすすめSF小説
ここまでは、SF好き500人が選ぶおすすめSF小説の人気ランキングをご紹介してきました。

次に、Bookey編集部が選ぶおすすめSF小説19選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!

パラレルワールド・ラブストーリー

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 東野 圭吾
出版社 講談社
発売日 1998年3月13日
価格 825円

ありそうでなさそうな世界観がちょうどいいバランス

東野圭吾の小説で、脳の働きと記憶の操作が中心になっているお話です。

現実の世界で自分と恋人が結ばれているのが果たして真実なのか、はたまたパラレルワールドで起こっている架空の出来事なのか、2つの世界の出来事が交錯してわからなくなります。

いずれにしても、人の潜在意識や欲望がむき出しになる部分が結構リアルです。

事故の後遺症で記憶が無くなったりすることは現実にあるので、ありそうでなさそうな世界観がちょうどいいバランスのストーリーでした。

Maya Chaiさん/30代/女性

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 リュート
出版社 KADOKAWA
発売日 2019年7月10日
価格 1,320円

サクサク読めるわかりやすさと、展開の面白さが魅力

小説投稿サイト「小説家になろう」発のライトノベルで、サクサク読めるわかりやすさと、展開の面白さにハマりました。

各章ごとのストーリーもそれぞれ魅力的ですし、戦闘シーンは臨場感があり、日常パートはほっこりしたり、いろいろ面白い要素がテンコ盛りです。

ヒロインがノベル版とコミカライズ版では異なるので、読み比べる楽しみもあります。

宇宙を駆けるSF作品としてはおすすめしやすい作品です。

zshingo720さん/30代/男性

2001年宇宙の旅

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 アーサー・C. クラーク
出版社 早川書房; 決定版
発売日 1993年2月1日
価格 880円

科学的根拠に基づいた考察や知識が支える魅力的なストーリー

初出版されたのは1960年代後半と古い作品ですが、今読んでも十分に楽しめるストーリーとそれを支える科学的根拠に基づいた考察や知識が、読む人を小説の世界へと引き込んでくれる作品だと思います。

人類が月で、地球外知的生命体が作ったと思われるモノリスと呼ばれる謎の物体を発見し、その謎を解明する為にAIのHal2000に管理された宇宙船ディスカバリー号で木星へと宇宙を旅していきます。

宇宙船の中で起きる様々な出来事や、徐々に不穏になっていくAIを含めた宇宙船クルー達の関係性や謎といった事を中心に、地球上にいる人達との関係も絡めながら物語は進んでいきます。そして想像力を刺激する素晴らしいクライマックスへと向かっていきます。

今読むと確かに古臭い表現などがあったりはしますが、それを忘れるぐらい面白いSFだと思います。

satoru47さん/40代/男性

殉教

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 星 新一
出版社 新潮社; 改版
発売日 1972年6月19日
価格 825円

ネットの情報に振り回されている今の人たちに読んでもらいたい

星新一さんのショートショート・ようこそ地球さんの中の一篇です。

星さんの先見性はよく知られているところですが、私はこれを読んだ時に凄い衝撃を受けました。

短い話なのになんてしっかり書き込まれていることか!ネットの情報に振り回されている今の人たちに読んでもらいたいなと思います。

「信じない」と決めて一人黙々と死体を片付ける男の姿に、ストイックさも感じました。

ショートショートの世界の入門書には最適だと思います。

gunew2mthhyさん/50代/女性

グイン・サーガ

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 栗本 薫
出版社 早川書房; 改訂版
発売日 1979年9月29日
価格 638円

登場人物がとにかく面白く、見ていて飽きない

SFというか、ヒロイックファンタジーなのですが、ドロドロさもあって、息をつかせません。

何せ、ヒーローは頭が豹、どこから来たのかの記憶もないままに戦争に巻き込まれるというキャラの立ちっぷり(笑)。

とにかくわけのわからない人物や魔法使いが次々と現れ、魔術を使い、やらしいこともしていきます。

登場人物がとにかく面白く、恋愛もすれば、突然戦いだすので見ていて飽きません。

akirao1954さん/50代/男性

チグリスとユーフラテス

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 新井 素子
出版社 集英社
発売日 1999年2月5日
価格 2,980円

愛らしい文体で人類衰退という巨大なテーマを扱う、そのギャップがたまらない!

「チグリスとユーフラテス」は、架空の未来惑星「ナイン」を舞台にした、人類衰退の物語です。地球人類は惑星ナインに移住したものの衰退し、気づけばナイン最後の「子ども」というのはすでに老女だったという、あまりにも強烈な設定から始まります。

そして、人類は科学と医学の進歩によって人口を増やし、発展を遂げていったものの、それも一時の繁栄であったことが振り返り描かれていくのです。ぞっとするような展望で、読んでいて寒気がしてくるほどです。

壮大で、しかもこれほど深刻な課題を扱った作品でありながら、少女小説調の愛くるしい文体で書かれていて、ギャップもたまりません。

人口減少や少子化が社会の課題として取り上げられることが増えた今、ひしひしと危機感を持って迫ってきます。読んでいて全身に震えが走るほどの傑作です。

谷間さん/40代/女性


長編だが、驚くほどスラスラと読み進められる

「チグリスとユーフラテス」は、新井素子さんの長編連作小説です。

章立てて構成されているのですが、その章ごとがすでに長編大作。なのにそれが3つも4つも連作として綴られているのです。

しかし、読み始めると栞をどのタイミングで挟んでいいのかわからなくなるほど、スラスラと読み進められるのです。これぞ、素子マジック(笑)!

惑星ナインで一体何が起こったのか。最後の少女・ルナと共に、星が滅ぶまでの年代記をさかのぼりましょう。

まりもさん/20代/女性

海底二万里

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 ジュール ヴェルヌ
出版社 新潮社
発売日 2012年8月27日
価格 693円

1800年代に書かれたとは思えない未来的なストーリーが新鮮!

「海底二万里」はSF小説の元祖のような小説です。某テーマパークにこの小説をテーマにしたアトラクションができて、その名前を知ったという方もいるかもしれません。

謎の海の大きな怪物が世間を騒がせ、その実態を知るべく調査に乗り出した博士が、自身の日記の形で巨大潜水艦とそのミステリアスな船長について描くストーリーになっています。

便利な機械は全くと言っていいほどなかった時代に、将来のことのように思える先進的な潜水艦のシステムが描かれていたり、海底の様子の描写がとてもリアルで、冒険心と想像力がかき立てられる作品です。

Maya Chaiさん/30代/女性

機動戦士ガンダム

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 富野 由悠季
出版社 KADOKAWA
発売日 1987年10月22日
価格

アニメより深い人間模様が描かれていて読み応えアリ

ご存知、アニメ『機動戦士ガンダム』のノベライズで、作者はアニメ版の監督の富野由悠季(富野喜幸)です。

ストーリーはアニメ版とはかなり異なり、アムロたちは初めから少年兵として描かれています。

巨大ロボットの大活劇というより、もっと深い人間模様が描かれており、そのためニュータイプについても、その概念について深く触れられていますが、もしかしたらそのことがかえってニュータイプの概念を難解にしているかもしれません。

しかし、読みごたえのある名作です!

さとしさん/40代/男性

小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 瀬名 秀明
出版社 小学館
発売日 2011年2月25日
価格

善と悪、人間とロボットの境界線が揺らぐ感覚に見舞われる

ドラえもんの長編映画アニメとして、またリメイクまでされた本作。のび太くんがザンダクロス/ジュドと呼ばれるロボットの部品を拾ったことが発端となり、ロボット帝国が地球を侵略することを知ることになります。

人間の形をした女性ロボットとの出会いや、鏡面世界での戦いにより、小説の世界に引き込まれる作品となっています。

善と悪、人間とロボットの境界線が揺らぐ感覚に見舞われます。

アニメとは違った表現や細かい心理描写があるので、その点も魅力的です。

ippo_cwさん/30代/男性

闇の左手

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 アーシュラ・K・ル・グィン
出版社 早川書房
発売日 1978年9月1日
価格 968円

文化や民族が違っても心を通わせられるかと考えさせられる

両性具有の人達がいる星に使節団としてやってきたゲンリー・アイが、陰謀に巻き込まれていくという少しミステリータッチなSFです。

シリアスではありますが、両性具有であるエストラーベンとの友情なども描かれており、文化や民族が違っても心を通わせられるかと考えさせられる内容にもなっています。

またラストも驚くような仕掛けが用意されているので、楽しく読めておすすめです。

いぬねことりさん/30代/女性

アド・バード

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 椎名 誠
出版社 集英社
発売日 1997年3月11日
価格 1,012円

生き物に詳しい作者ならではの、至極のエンターテイメントSF

父親を探す兄弟が迷い込んだのは、しゃべる鳥や奇妙な虫が棲む世界でした。奇想天外な生き物が次々と現れて、兄弟をトラブルに巻き込みます。

2人の冒険に時にはハラハラし、時には笑って、あっという間にラストまで読み進むことができました。

生き物や自然を愛し研究している作者ならではの、至極のエンターテイメントSF小説だと思います。

sanaedodonさん/40代/女性

おーい でてこーい

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 星 新一
出版社 講談社
発売日 2001年3月15日
価格

隙間時間にサクサク読めるのに、ふと考えさせられる

「おーい でてこーい」は日本や外国の教科書にも採用されている作品です。SFの入門編として、子どもの頃に読んだ人も多いと思いますが、あらためて読み直すと大人の目線で考えさせられます。

どの作品も話がどこに向かっていくのかが気になり、ついつい読むスピードが加速します。

そしてオチ。初めて読む人は独特の世界観に引き込まれていくはずです。

いつまでも色あせずに老若男女が楽しめるのが魅力です。

noaa_fbbfさん/40代/女性

新興宗教オモイデ教

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 大槻 ケンヂ
出版社 角川書店
発売日 1993年4月9日
価格

10代の心の疼きと一筋縄では行かない展開にハラハラが止まらない

筋肉少女帯の大槻ケンヂが書く、切ないサイキックアクション小説です。

学校や同級生に馴染めず心の中に影を持つ少年は、風変わりな宗教に出会います。そこで不思議な事件に遭遇します。

中2病的世界ながら、大人が読んでもかなり面白く、一筋縄では行かない展開にハラハラが止まりません!難しい文章ではないのに、表現力豊かでリズムのよい文体はさすが!という感じです。

鬱屈した少年・少女時代を過ごした人には、特におすすめ。

たまきちさん/40代/女性

人類補完機構シリーズ

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 コードウェイナー・スミス
出版社 早川書房
発売日 2016年3月9日
価格 1,320円

全編において重なりあっているストーリーの重厚さ複雑さが絶品

著者はアジアに造詣が深く、また中佐として従軍経験もあるコードウェイナー・スミス。遠い未来に地球以外の惑星に進出した人類が遭遇した困難と、それをサポート(干渉かも)したりする組織やその周辺の人間を描くSFです。

物語の多くは人類補完機構と呼ばれる人類のサポート組織に絡むものですが、組織の上位職である長官たちの腹の探り合いや、人類の為に働く下層民と呼ばれる動物から作られた亜人たちの描写は興味深いです。これは心理戦の専門家であり、また猫を愛したスミスの体験が色濃く出ているのではないでしょうか。

一連の物語は舞台もお話も連続したものではありませんが、ある話に出てきた人物や事件が唐突に別の話でひょいと名前が出てきたりして、にやりとさせられることが度々あります。

また長編の「ノーストリリア」はボーイミーツガールの要素を持ちつつ、猫萌え萌え(笑)の話であり、この一冊を読めばスミスの作り上げた多面鏡のような世界に魅惑されること請け合いです。

Nたちばなさん/40代/女性

吸血鬼ハンターD

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 菊地 秀行
出版社 朝日新聞出版; 新版
発売日 2007年12月1日
価格

冷徹かつ緻密な語り口で、読む者を引き込む魅力にあふれている

吸血鬼ハンターDは、1983年に刊行された第一作から2021年の現在まで続いている一大叙情詩シリーズです。

人と吸血鬼のハーフであるDが巡る、美しく儚く、永遠に続く戦いの物語は、彼の孤独な戦いの歴史でもあります。

仲間といえば右手に宿る人面疽だけ。Dが美麗に刀を踊らせれば、なめらかに切り刻まれてゆくのみ。

菊地秀行さんの語り口は冷徹かつ緻密で、読む者を引き込む魅力にあふれています。

明日の加藤さん/40代/女性

電気じかけのクジラは歌う

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 逸木 裕
出版社 講談社
発売日 2019年8月8日
価格 1,870円

創作が困難な世界での創作者の夢と希望を謳っているのがすばらしい

音楽の創作を機械が行い、人間の創作者は片隅に追いやられた世界の物語です。

そんななかでも、人々の心を揺さぶる音楽を作り続けるほんの一握りの天才と、機械に負けてしまう凡才たち。

もはや人間に希望はないかのように想えるのですが、いやいやどうして、最後に主人公が語る言葉がすばらしいのです。

その言葉は現代において、創作に関わるすべての人にとって、胸に希望の灯をともすであろうと思います。

pengxuelaoさん/50代/男性

ダーティペアの大冒険

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 高千穂 遙
出版社 早川書房
発売日 1980年5月31日
価格 792円

美女が活躍するアクションシーンの描写に迫力がある

高千穂遥先生が安彦良和先生とタッグを組んだスペースオペラ作品です。美女二人が超能力を駆使して大活躍をします。

アクションシーンの描写は高千穂遥先生の真骨頂と言えるので、とても迫力があって面白いです。

また、この作品の隠れたすごいところは被害者の人数です。おそらくSF小説史上でもトップクラスだと思います(笑)。

美女が活躍する様を楽しみましょう。

itohi98さん/50代/男性

くますけと一緒に

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 新井 素子
出版社 新潮社
発売日 1993年3月1日
価格 1,800円

ぬいぐるみには魂が宿っていると確信させてくれる

「くますけと一緒に」は、新井素子さんが書かれたSFぬいぐるみサイコホラー小説です。

ぬいぐるみのことを「ぬいさん」と呼称して愛でている新井素子さんだからこそ、書き上げることが出来たぬいさんたちの物語です。

「ぬいぐるみには魂が宿っている。いや、宿っていないわけがない」と確信させてくれるぬいさんたちの活躍は、時に頼もしかったり、時に残酷だったり。

かわいいだけじゃないぬいさんの魅力がギュッと濃縮された一冊です。

itohi98さん/20代/女性

雪降る夏空にきみと眠る

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • SF要素   :
著者 ジャスパー・フォード
出版社 竹書房
発売日 2019年6月27日
価格 1,100円

誰が味方か敵か分からないスリリングさと、忍び寄る御伽噺グロングの存在感が面白い

冬は冬眠して過ごさないと生き延びられない世界で、主人公のワージングは冬季補佐取締官となり、一冬過ごすことになりました。厳しい環境に加え、盗賊やナイトウォーカーなどと対峙する中、ワージングは不思議な夢を見ます。それは冬には決して存在しない夏のバカンスの夢でした。

凍死しそうなほど寒い世界で誰が味方か、誰が敵か分からないスリリングさと、忍び寄る御伽噺グロングの存在感が面白いです!

SFの醍醐味の架空の技術もしっかりしているし、かといって科学的なものだけでなく、冬の魔物という都市伝説のような御伽噺も物語に深く関わってきます。

特に下巻ではそれらが存在感を増し、ホラーも味わえました。

hano2さん/30代/女性

まとめ

SF好き500人が選ぶおすすめSF小説では、1位は『一九八四年』、2位は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、3位は『ボッコちゃん』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。

今回は、SF好き500人が選ぶおすすめSF小説29選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。

【アンケート調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年05月23日~06月07日
回答者数:500人