初心者におすすめ哲学本28選&社会人500人の人気ランキング

哲学は全く勉強したことがないけれど、初心者なりに哲学について本を読んでみたい!と思う事もありますよね。

しかし、数ある哲学本から本当に初心者でも読みやすい数冊を選び抜くくことは難しいからこそ、先輩社会人が実際に参考になった哲学本を知りたい方も多いはず!

この記事では、社会人500人が選ぶ初心者におすすめの哲学本28選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。

初心者におすすめの哲学本人気ランキング

初心者におすすめの哲学本ランキング

まずは、初心者におすすめの哲学本人気ランキングからご紹介していきましょう。

Bookey編集部が行った『社会人500人が選ぶ初心者におすすめの哲学本』によると、1位は『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え(85票)』、2位は『ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙(47票)』、3位は『やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方(39票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら

それでは、初心者におすすめの哲学本を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。

500人中/85人がおすすめ

【1位】嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

  • 読みやすさ :
  • 内容の満足度:
  • 哲学の専門度:
著者 岸見 一郎
出版社 ‎ダイヤモンド社
発売日 ‎2013/12/13
価格 1,650円

ほんとうの自分に立ち戻るヒントをもらえる

「嫌われる勇気」がおすすめです。アドラー心理学の考え方を、悩み深い青年と哲人との対話形式にして物語風に紹介しています。

アドラー心理学は非常に哲学的な思想です。私自身、この本に巡り合って、哲学というものに興味を持ちました。

幸福に生きるためには、どのように生きていけばよいのか。真の幸福とは何なのか。

人間関係や生きることに悩んだときに、もう一度ほんとうの自分に立ち戻るヒントをもらっています。

Mary515111さん/40代/女性


青年と哲人の対話形式で説明していて読みやすい

タイトルからすると、「他人にどう思われても自分の信じた道を進もう」的な内容かと思いましたが、そうではないです。

青年の質問に哲人が答えるという対話形式で話は進んでいきます。

青年の質問は、読者である私も「そうだ」と思う内容で、それに対して哲人が様々な回答をするのですが、それもまた「なるほど」と思う内容でした。

対話形式なので、初心者にも読みやすいと思います。

dopachiさん/50代/男性

「そんな考え方があるのか!」と、新しい発見になる

初心者の方におすすめの一冊と言われたら、「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」を推薦します。

この本によれば、人の悩みというのはほとんど人間関係からくるもので、他人と自分の軸を切り離して考えることの重要性をいかに理解出来るかがポイントになるようです。

他人の目が気になる、人の感情に流されてしまうなど、自分に自信がない方にとっては、「そんな考え方があるのか!」と、新しい発見になると思います。

Milikoさん/40代/女性

500人中/47人がおすすめ

【2位】ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙

  • 読みやすさ :
  • 内容の満足度:
  • 哲学の専門度:
著者 ヨースタイン ゴルデル
出版社 ‎NHK出版
発売日 ‎1995/6/1
価格 2,670円

ファンタジー小説を読みながら、西洋哲学の基本が学べる

初心者におすすめしたい哲学本は、「ソフィーの世界」です。世界的ベストセラーとなった有名な本です。

14歳のふつうの少女を主人公にした物語で、ソクラテス、アリストテレス、デカルトなどが登場します。

ファンタジー小説を読みながら、古代ギリシャから近代哲学にいたるまで、西洋哲学の基本が学べるようになっています。

哲学の初心者には最適な本だと思います。

handhさん/50代/女性


物語風に話が進んでいくので、哲学の話がすんなり入ってくる!

高校生の時に先生から薦められて読んだ本です。とても分厚くて読み追われるかどうかとても心配でしたが、するすると読むことができました!

14歳のソフィーの元に届いた1通の手紙から、ミステリー風に話が進んでいくのはとても面白かったです。

哲学者アルベルトさんとの講義には、毎回惹き込まれました。

主人公ソフィーの疑問は、まさに私の疑問です。哲学について初めて興味の持てた本です!

senshinさん/20代/女性

哲学について体感できる

ソフィーの世界を読むことで、西洋哲学史について触れることができ、哲学とは何なのか、どういう経緯で発展して来たのか、等について知識としてではなく、物語の進行の中で体感できます。

哲学をするということは、本来は頭で考えるだけではなく、人間が生きていることそのものとも言えるぐらいのことなので、これまで自分が思い込んできたことや、疑問に思わなかったことについて、考えなおすことができる本です。

otakasanさん/40代/男性

500人中/39人がおすすめ

【3位】やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方

  • 読みやすさ :
  • 内容の満足度:
  • 哲学の専門度:
著者 わたなべ ぽん
出版社 ‎幻冬舎
発売日 ‎2016/7/27
価格 1,100円

目から鱗の考え方が新しい

作者が、今までただ当たり前だと思い込んでいた生活の仕方や人間関係などをやめていく、という本です。

読んでいくと、「あーそういえば、自分も感じていた」とか「これって、当たり前じゃないのか!」と、形にならなかったモヤモヤに気がつけるような本でした。

やめるという選択肢を自分で考えることすらしてこなかった!と目から鱗でした。

nontanmamaさん/30代/女性

500人中/32人がおすすめ

【4位】「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

  • 読みやすさ :
  • 内容の満足度:
  • 哲学の専門度:
著者 シェリー・ケーガン
出版社 ‎文響社
発売日 ‎2019/7/12
価格 3,135円

「死」について改めて考えさせてくれる!

「「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義」は死というものを改めて考えるきっかけを与えてくれる1冊です!

死というものを哲学的に説明してくれ、それは生にもつながってきます。

この本は題名通り、イェール大学のシェリー・ケーガン教授の講義が本になっているので、実際に自分自身が大学に通って講義を受けているような気になれます。

死や生について改めて考えてみてはいかがでしょうか。

tanatakuさん/20代/男性


死についてリアルに感じられる

講義の内容が本になっているだけあって、本があまり好きではない私でも読み進められました。

死について私は漠然と怖いイメージを持っていました。実際、死んだ人から話が聞けたら安心するのですが、わからないだけに、一層想像力が働いて壮大になっていました。

しかしこの本を読み進めていくうちに、必要以上に恐怖を感じることはないと思えました。そして、死について各々感じていることは違うことを痛感しました。

momoshiさん/30代/女性

500人中/30人がおすすめ

【5位】14歳からの哲学 考えるための教科書

  • 読みやすさ :
  • 内容の満足度:
  • 哲学の専門度:
著者 池田 晶子
出版社 ‎トランスビュー
発売日 ‎2003/3/20
価格 1,320円

一緒に考えていけるスタイルでわかりやすい

14歳という複雑な心をもつ年齢を対象にされたようですが、成人の哲学初心者にもわかりやすく、徐々に引き込まれていく感じです。

一方的に押し付けられるのてはなく、一緒に考えていけるスタイルだったので、どんどん先を読みたくなりました。

14歳の頃に出会っていたかったなと思う哲学書です。

何度も読み返し、何度も考えを深めることができると思います。

catsoraさん/50代/女性


世界の見え方がガラッと変わって、世の中の疑問をよりクリアに考えられる

哲学の入門書でおすすめなのは、「14歳からの哲学」です!

「哲学」とは何か、「考える」とはどういうことか、といったところから、平易な言葉で丁寧に説明されており、大人でも子どもでも読みやすい一冊です。

私は小学生の頃にこの本を読みましたが、読了後は世界の見え方がガラッと変わって、いままでなんとなく抱いていた世の中の疑問を、よりクリアに考えられるようになりました。

内容も身近なテーマごとに章立てされているので、とっつきやすいと思います。

mitsuko325さん/20代/女性

500人中/29人がおすすめ

【6位】星の王子さま

  • 読みやすさ :
  • 内容の満足度:
  • 哲学の専門度:
著者 サン=テグジュペリ
出版社 ‎新潮社; 第28版
発売日 ‎2006/3/28
価格 528円

本質的思考・哲学的思考を学ぶためには非常に有効なツール

私は最初の哲学書として「星の王子さま」をオススメしたいです。童話の様なストーリー調の構成になっているため、「哲学って何?」という方でも、スラスラ読むことが出来るからです。

またこの本は、文章自体は読みやすいものの、内容は非常に哲学的で奥深いものになっています。

例えば「恋愛」「絆」「物質的な豊かさ・精神的な豊かさ」「関わった相手への責任」「大人と子供の物事の見方の違い」「自分にとって1番大切なものは何か?」など…日常生活で誰もが実際に経験するであろう事柄が、書き記されているのです。

書かれている内容は総じて「リアル」で、大人が読むと痛い所を突かれてしまうのですが、本質的思考・哲学的思考を学ぶためには非常に有効なツールだと思います。

807さん/20代/男性

500人中/15人がおすすめ

【7位】インテグラル・ヨーガ

  • 読みやすさ :
  • 内容の満足度:
  • 哲学の専門度:
著者 スワミ・サッチダーナンダ
出版社 ‎めるくまーる
発売日 ‎1993/12/1
価格

生き方や考え方に好影響をもたらしてくれる

これから、哲学を学びたい人には、「インテグラル・ヨーガ」をすすめます。インド哲学の一部である、ヨーガスートラを解説した本です。

ヨガインストラクター養成講座で使われることも多く、分かりやすくて、詳しいです。

すべきことやすべきでないことが具体的に書かれており、生き方や考え方に好影響をもたらしてくれます。

Osamuomkarさん/40代/男性

500人中/15人がおすすめ

【8位】プチ哲学

  • 読みやすさ :
  • 内容の満足度:
  • 哲学の専門度:
著者 佐藤 雅彦
出版社 ‎中央公論新社
発売日 ‎2004/3/1
価格 713円

難しそうという哲学のイメージを覆してくれる一冊

ほんわかイラストで描かれた31のストーリー。それらを読んだ後に、それぞれにどんなテーマがあったのかが紹介されます。

「哲学は小難しい、理論的な物だ」と思い込んでいた私ですが、実は知らないうちに哲学していたんだなぁと気付かされました。

いろいろなことに思いを巡らせたり、考えたり、もうその時点で哲学の始まりだったのです。この一冊で、みんなが「プチ」哲学者に!

灰空也さん/30代/女性

500人中/13人がおすすめ

【9位】考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門

  • 読みやすさ :
  • 内容の満足度:
  • 哲学の専門度:
著者 梶谷 真司
出版社 ‎幻冬舎
発売日 ‎2018/9/27
価格 924円

様々な場面で役立つ思索の深め方・視点の変え方をマスターできる

そもそも「考える」とはどういうことか、について丁寧に書かれた本です。

哲学は典型例ですが、何かものを考えるとき、私たちはどのように考えているのか?思索を深めるとはどういうことか?を深く説いた本です。

これを読むと、今まで自分が「考えている」と思っていたことは全く「考えて」いなかったのかと思うと同時に、様々な場面で役立つ思索の深め方・視点の変え方をマスターできます。

ucosmoさん/30代/女性

500人中/13人がおすすめ

【10位】ツァラトゥストラはこう言った

  • 読みやすさ :
  • 内容の満足度:
  • 哲学の専門度:
著者 ニーチェ
出版社 ‎岩波書店
発売日 ‎1967/4/16
価格 924円

小説のような体裁で書かれているので、基礎教養の一冊として読んで欲しい

偉大なる哲学者フリードリヒ・ニーチェの代表的な著作です。

小説のような体裁で書かれているので、哲学書というよりはゲーテなど同じような感覚で読めると思います。

ただ、独特の表現と「永劫回帰」と呼ばれる哲学的な命題は、最初読んだだけではなかなか理解しにくいかもしれません。

けれども哲学の世界において、この著作が果たした役割の大きさを考えれば、哲学の初歩として是非とも目を通しておきたい本です。

「神は死んだ」という一節に衝撃を受けつつ、基礎教養の一冊として読んで欲しいです。

longtailtitさん/50代/男性