哲学本のおすすめ31選&社会人500人が選んだ人気ランキング

仕事でも人間関係でも使える「哲学」。そんな哲学をさくっと本を読んで勉強してみたいと思う事もありますよね!

しかし、数ある哲学本から面白い数冊を選び抜くくことは難しいからこそ、社会人が実際に読んで楽しめた哲学本を知りたい方も多いはず!

この記事では、社会人500人が選ぶおすすめの哲学本31選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。

おすすめの哲学本人気ランキング

おすすめの哲学本ランキング

まずは、おすすめの哲学本人気ランキングからご紹介していきましょう。

Bookey編集部が行った『社会人500人が選ぶおすすめの哲学本』によると、1位は『君たちはどう生きるか(41票)』、2位は『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え(35票)』、3位は『これからの「正義」の話をしよう(27票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら

それでは、おすすめの哲学本を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。

500人中/41人がおすすめ

【1位】君たちはどう生きるか

  • 読みやすさ :
  • 難解度   :
  • 哲学の専門度:
著者 吉野 源三郎
出版社 ‎岩波書店
発売日 ‎1982/11/16
価格 1,067円

苦しく辛い気持ちを、分かりやすい言葉にして理解できる

中学生のコペル君の学校生活が描かれます。彼は学校生活の中で考えたことや、発見したことを叔父さんに話します。叔父さんはコペル君の考えに対して手紙を書きます。

この往復が数回繰り返された後、コペル君は同級生たちが先輩たちから殴られている現場を目撃します。ですが、恐ろしくて同級生を助けることができず、家に帰って布団の中で苦しみ、泣きじゃくります。

そんな彼の苦しみに対する叔父さんの言葉は、とても深いものでした。

辛いという気持ちを言葉に変換し、理解することに役立ちます。

makino50さん/30代/女性


読みながら自問自答しているような感覚になる本

少し分厚いので、普段本を読まない方は買うのに少し勇気がいりますが、読み始めるとスラスラ読めると思います。

人間はこの広い広い世界の一人にすぎないという内容は、どこか悲しくもあり、心をふっと軽くさせてくれる内容でした。

ニュートンやナポレオンの登場によって、いつの時代も自分のアイデンティティが何であるかを求めて、多くの人が考え続けていたことがわかります。

本田駿さん/20代/男性

500人中/35人がおすすめ

【2位】嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

  • 読みやすさ :
  • 難解度   :
  • 哲学の専門度:
著者 岸見 一郎
出版社 ‎ダイヤモンド社
発売日 ‎2013/12/13
価格 1,650円

他人との向き合い方の本質を教えてくれる本

アドラー心理学という学問についての本で、心理学と名付けられていますが、本質的には哲学書です。なぜなら、他者の心をどう解釈するかという視点ではなく、自分自身の在り方を説くという視点で語られているからです。

興味深いポイントは3つです。1つ目は、「今の自分を決めているのは、過去ではなく未来」ということ。つまり、なりたい自分像を見失わなければ、自分の人生はいかようにも変えられるという思想を抱くことができます。

2つ目は、「他人がどう思うかは決めることができず、他人の責任を自分が取ることはできない」ということ。そのため、人を気にするより、自分が出来ることを最大限にやり切ることが大切だと気づけます。

3つ目は、「共同体感覚を得る」ということ。イメージとしては、「家族」に近いものですかね。何かに属することで、周囲のあらゆる存在を仲間として認識して、安心感を得ることができると書かれています。周りが全員仲間なら、こんなに心強いことはありませんよね。本書でも、「それこそが人生の目的である」と説いています。

上記のような視点から、自分自身の在り方を見つめ直すことができる良著です。

ドリフさん/30代/男性


悩みの原因がわかり、自分らしく生きていく勇気をもらえる

「アドラー心理学」では、「全ての悩みは人間関係にある」と言い切っています。当時、人間関係に悩んでいた私にとって、この一言は脳天を揺さぶられるほど衝撃的でした。

「周りから認められたい!」と思い過ぎることがいかに愚かなことであったか思い知らされ、他者の人生ではなく、自分の人生を生きることの大切さがよくわかりました。

その過程で他者に嫌われることがあっても、それは真の自由を手に入れた証拠であり、私が私の人生を生きているという証でもあります。これこそが嫌われる勇気を持つということです。

この本から、自分らしく生きていくことへの勇気をもらいました。

哲人と青年の対話形式で物語が進み、読みやすいのもおすすめのポイントです。

よしき@Web制作さん/20代/男性

500人中/27人がおすすめ

【3位】これからの「正義」の話をしよう

  • 読みやすさ :
  • 難解度   :
  • 哲学の専門度:
著者 マイケル サンデル
出版社 ‎早川書房
発売日 ‎2011/11/25
価格 990円

「正義」と呼ばれているものの正体が少しだけ見えてくる本

私は高校生の頃にこの本と出合ったのですが、集中して最後まで読むことができました。

そして「リバタリアン」という概念を知り、「あ、私はこういう風に分類されるのだ」と理解しました。

これ以降、ニュースなどを見たときに、「あ、これは保守だな、これはリベラルだな」と意識するようになり、「これは保守に対するアンチテーゼだな、であれば、その枠組みから出るにはどうしたらいいだろう?」というように思考していく癖がつきました。

哲学とは何か。哲学や正義は人に何を教えようとしているのかを考えるには、素晴らしいきっかけとなる本だと思います。

採用担当者3さん/30代/男性

500人中/24人がおすすめ

【4位】チーズはどこへ消えた?

  • 読みやすさ :
  • 難解度   :
  • 哲学の専門度:
著者 スペンサー ジョンソン
出版社 ‎扶桑社; 21刷版
発売日 ‎2000/11/27
価格 922円

前向きに行動する気持ちにさせてくれる良書

有名な本ですが、最近初めて読みました。本自体は薄めでとても読み易い文の量です。

行動力があるけど頭があまり良くないネズミ2匹と、慎重で保守的な小人2人が、迷路の中でチーズを求めて奔走する話です。

人生における行動力の重要性を語るもので、恵まれた現状に怠けるようなことはせず、常に警戒し、より良くしようとする努力を続けることで、危険により早く気づき、先行して行動することにつながる、というようなことを語っています。

もっと早く読んでいたかったと思う気持ちもありますが、「いつからでも変われる」という気持ちにさせてくれるとても良い本だと思いました。

asdfshin5678さん/30代/男性

500人中/21人がおすすめ

【5位】幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII

  • 読みやすさ :
  • 難解度   :
  • 哲学の専門度:
著者 岸見 一郎
出版社 ‎ダイヤモンド社
発売日 ‎2016/2/26
価格 1,650円

幸せの掴み方について、抜本的な部分から改革できる本

大ベストセラー本である『嫌われる勇気』の続編です。

過去のトラウマに囚われて、自分自身を監獄に放り込んでいる人が多いです。確かに、原因論で考えると、「現在の自分をつくり上げているのは過去の自分」です。しかし、アドラー心理学の考え方は、過去がどうあれ、自分がビジョンとするものを持つようになれば、トラウマを克服することも可能なのです。

アドラー心理学は、運命というものについても否定的です。未来がどうなるか、過去にどういうことが起こったかということに一喜一憂せず、あるべき姿に向かって、社会人としてやるべきことを毎日こなすことの大切さを感じることができます。

また、人間はつい、損得勘定で動いてしまいがちです。しかし、本当に人を愛することができる人は、『私』ではなく『私たち』で物事を考えることができます。彼らは自己中心性からの脱却をし、本当の幸せを手にすることができます。

こういった考え方を持つことで、「自分自身の人生が、なぜ思い通りにいかないのか?」ということを見つめ直すことができるようになります。

ドリフさん/30代/男性

500人中/20人がおすすめ

【6位】哲学と宗教全史

  • 読みやすさ :
  • 難解度   :
  • 哲学の専門度:
著者 出口 治明
出版社 ‎ダイヤモンド社
発売日 ‎2019/8/8
価格 2,640円

ビジネスマンが自分の言葉で解り易く語っているので、理解しやすい

非常に著名な哲学史の本ですが、まずもって解り易いです。その解り易さは、著者の出口治明さんが、よく内容を理解していることに尽きます。

と言うのも、一般的な哲学概説や哲学史は、主に学者が書いているせいか、先人の引用が多くて「自分の言葉」で語っていることが少ないように感じます。

その点、当書はビジネスマンである出口さんが、自分の言葉で解り易く語っているので、我々も理解しやすいのです。

michimasuda1さん/50代/男性

500人中/19人がおすすめ

【7位】武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

  • 読みやすさ :
  • 難解度   :
  • 哲学の専門度:
著者 山口 周
出版社 ‎KADOKAWA
発売日 ‎2018/5/18
価格 1,760円

具体例がわかりやすいので、実践の場で応用できる

哲学本はつい難しいイメージがあるかもしれませんが、哲学書として読みやすくて、具体例がわかりやすい本書をおすすめ致します。

この本は普通の哲学書と違ってビジネス目線で書かれており、ビジネスの場でのマインドセットなどが学べます。

明快にそのスキルの使い方のガイドラインを示してくれていて、実践で使える前提で書かれているので大変有益な一冊です。

Hiroyuki@京都さん/20代/男性

500人中/18人がおすすめ

【8位】友だち幻想

  • 読みやすさ :
  • 難解度   :
  • 哲学の専門度:
著者 菅野 仁
出版社 ‎筑摩書房
発売日 ‎2008/3/6
価格 814円

少しドライな部分もあるが、冷静に解説してくれるので参考になる

年齢を重ね、学生時代の友人との関係に悩んでいる時、この本を知りました。

人間関係は誰しもが悩んだことがあると思います。私も「友達はたくさんいなきゃいけない、人に嫌われたくない」と思っていました。

この本には、「人と上手につながりを築けるようになるにはどうしたらよいか」ということが書いてあります。少しドライな部分もありますが、冷静に解説をしてくれています。

恋愛のことも書いてあるので、友人関係を重苦しく感じてしまう人や、人とのつながりに興味がある人にお薦めです。

オガテツさん/30代/女性

500人中/17人がおすすめ

【9位】ぜんぶ、すてれば

  • 読みやすさ :
  • 難解度   :
  • 哲学の専門度:
著者 中野 善壽
出版社 ‎ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日 ‎2020/4/17
価格 1,650円

よりシンプルかつ幸せに暮らすテクニックが詰め込まれている

著者の中野さんは特に就きたい仕事などはなく、知人の紹介で大手デパートへ入社しました。

その後、寺田倉庫の改革などで大活躍するのですが、彼は若い頃から一貫して””個の力””、””必要なものと不要なもの””の判断軸がブレずに、現在に至っていると感じます。

そして、非常にシンプルな「幸せの価値観」を元に暮らしていることがわかります。

情報過多である現代において、私たちが改めて考えておきたい幾つもの大切なことが綴られている一冊です。

Jun-Mさん/40代/男性

500人中/15人がおすすめ

【10位】史上最強の哲学入門

  • 読みやすさ :
  • 難解度   :
  • 哲学の専門度:
著者 飲茶
出版社 ‎河出書房新社
発売日 ‎2015/11/5
価格 814円

思考力を鍛えることができ、自分の世界を構築できる

哲学というものがイマイチ分からない、どうやって考えればいいのかわからない、そもそも哲学が世の中に与える影響から、考えるべき意味合いがわからない・・・という方でも、手軽に読める一冊です。

入門的な部分から入りますが、読み進めていくと思考力を鍛えることができ、自分の世界を構築できるだけでなく、生活も豊かになります。

1234indojinさん/20代/男性