死がテーマの泣ける小説おすすめ24選&500人の人気ランキング

生きている限り絶対に避けれれない『死』。そんな、死がテーマになっている泣ける小説を読みたい時もありますよね。

誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んでおすすめできる死がテーマの泣ける小説と口コミを知りたい方も多いはず!

この記事では、読書家500人が選ぶおすすめの死がテーマの泣ける小説24選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。

死がテーマの泣ける小説人気ランキング

死がテーマの泣ける小説ランキング

まずは、死がテーマの泣ける小説人気ランキングからご紹介していきましょう。

Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶ死がテーマの泣ける小説』によると、1位は『西の魔女が死んだ(67票)』、2位は『ライオンのおやつ(45票)』、3位は『君の膵臓をたべたい(29票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら

それでは、死がテーマの泣ける小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。

500人中/67人がおすすめ

【1位】西の魔女が死んだ

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 梨木 香歩
出版社 ‎新潮社
発売日 ‎2001/8/1
価格 572円

祖母と孫の絆のストーリーに涙が止まらないほど感動する

思春期真っただ中の主人公・まいの中に渦巻くのは、「死んでしまうことへの恐怖」です。

私も思春期の時は死に対しての恐怖心があったので、同じ悩みを持つまいにとても共感し、自分がどう生きていきたいかという「生」に対しての考え方も変えてくれた小説だと思います。

終盤で、まいが台所のガラスに書かれたおばあちゃんのメッセージを見つけた場面では、2人の絆を感じ、涙がとめどなく溢れて途中からページがめくれなくなりました。

小説を読んでこれほど声を上げて泣いたのは初めてでした。

Angelica Eveさん/30代/女性


自分の身をもって死への恐怖を払拭してくれる西の魔女の姿に感動!

主人公は、感受性の強い思春期の女の子。自分も通ってきた道なので、彼女にはとても共感できます。

いろんなことに不信感をもち、何を見ても汚れたものに見えてしまう主人公が、唯一癒しの存在として頼ったのが、「西の魔女」と呼ばれる祖母でした。

しかし、些細なことで彼女たちがすれ違ってしまうところは、とてももどかしかったです。

大きな後悔を抱えた主人公の気持ちにぐっと感情移入した直後、「西の魔女」が書き残したメッセージを読んで、その愛の大きさに号泣せずにはいられませんでした。

kansyaeienniさん/40代/女性

漠然とした「死への恐怖」への想いが変わる

誰でも一度は、死んだ後の事を考えると思います。

主人公のまいも「死ぬって一体どういうことなんだろう」と考え、恐怖を感じています。

それを見守る優しいおばあちゃんと、孫のまいのお話ですが、途中まではほっこりほわほわした雰囲気のある内容なのに、最後の最後で泣かせにきます。

最後の3ページ、必ず泣きます。

nekomochi03さん/30代/女性

死ぬことと向き合い、ほっこりさせられる小説!

死がテーマの小説では「西の魔女が死んだ」がおすすめです。

学校に行かなくなってしまった少女が、祖母の家で過ごす毎日が書かれているのですが、生きるとは、死ぬとは何か、ほっこりする話の中にも考えさせられます。

死のシーンが明示してある訳ではないので、幅広い方に楽しんでもらえて、あたたかいストーリーに癒されながら泣くことができる作品です。

Gonchan2001さん/20代/女性

500人中/45人がおすすめ

【2位】ライオンのおやつ

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 小川 糸
出版社 ‎ポプラ社
発売日 ‎2019/10/9
価格 1,650円

誰もが迎える最後の瞬間を追体験でき、人生を大切にしたいと思える

余命が残り少ない人たちの人生を振り返りながら、思い出のおやつを提供される瞬間が泣けます。

また主人公も同じく余命が少ないという設定であることから、物語を読み進めていく上で感情移入している分、自分のことのように涙が止まらなくなります。

読後は「もっと友人や家族を大切にしよう」と心から思える作品です。

Niiikiさん/20代/男性


どんどん死に近づいていくのに不思議と怖くない温かな物語!

一生懸命働いていた若い女性が、急に余命宣告をされ、瀬戸内のホスピスでゆったりと過ごすという話です。

ままならなくなる体や家族のことなど、主人公の心を曇らせる要素はあるはずなのですが、不思議と不安を感じないゆったりとした雰囲気があります。

また、おやつを通して、その方の人生を振り返る時間もあります。「この世を去る前まで、思い出のある食べ物ってなんだろう」と思いました。

登場人物一人ひとりの人生を振り返りながら読み、ふっと涙が出てきました。

arnok0217さん/20代/女性

500人中/29人がおすすめ

【3位】君の膵臓をたべたい

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 住野 よる
出版社 ‎双葉社
発売日 ‎2017/4/27
価格 734円

ライトで読みやすいが、「生きる」をテーマにした深い内容に感動する

タイトルがとても猟奇的でインパクトがすごいです。初めて見た時は「ええっ?!」と思いました。しかし、物語が進むにつれて、タイトルの意味がようやく理解出来て、同時に切ない気持ちになりました。

余命宣告を受けて、闘病中でありながらも残された人生を楽しく生き、そして明るく振る舞う女子高生と、その秘密を知ってしまった少年の成長物語です。

ラストは意外な出来事が発生し、いい意味で期待を裏切られました。

今、この瞬間を大切に生きたいと思わせてくれたおすすめの1冊です。

motoki97さん/30代/男性


今を大切にしなくてはならないと考えさせられる

ヒロインは膵臓の病気を患い、余命幾ばくも無い女の子。病気のことは家族以外に隠していて、いつも明るいクラスの人気者です。

ひょんなことから彼女の病気を知ることになった主人公は、周りと距離を取る内向的な性格でしたが、天真爛漫な彼女に振り回され、少しずつ変わっていきます。

余命幾ばくもない彼女の予期せぬ結末に衝撃を受け、やるせない気持ちになりました。

いつ何が起こるかわからないから、一瞬一瞬を大切にしなくてはならないと改めて考えさせられ、涙が止まりませんでした。

mnktreさん/30代/女性

500人中/24人がおすすめ

【4位】人魚の眠る家

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 東野 圭吾
出版社 ‎幻冬舎
発売日 ‎2018/5/30
価格 869円

脳死について深く考えさせられる

東野圭吾さんの、いつものミステリーとは一味違った作品です。

離婚を決めた夫婦の子供が、プールの事故で脳死状態になってしまうところから始まります。

私にも子供がいるのでショッキングでしたが、深く考えさせられる感動的な作品でした。

小説ではあまり泣いた記憶がないですが、これは涙が溢れ出てきました。

miki0120さん/30代/女性


母親と周囲の温度差が切ない

プールに遊びに行った女の子が、溺れて脳死状態になってしまいます。そこから女の子の母親を中心に、女の子の弟、父親などの周りの人々の様子について書かれています。

最初は臓器提供をする予定でしたが、女の子の手が動くのを見て、家族の決意は揺らいでしまいます。医者からは「脳死状態になっている人には良くあることで、動いたからといって目を覚ます可能性はほとんどない」という説明を受けますが、母親は臓器提供をやめて女の子を家に連れて帰ります。

女の子は目を覚ますことなく、それでも成長していきます。我が子がすでに死んでいるという事が受け入れられない母親と、女の子は既に死んだものとして扱っている周りとの乖離が切なくて泣けてくる作品です。

koutyanさん/20代/女性

500人中/23人がおすすめ

【5位】カラフル

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 森 絵都
出版社 ‎文藝春秋
発売日 ‎2007/9/10
価格 682円

最後の種明かしで絶対泣いてしまう

何らかの罪を犯して死んだ主人公「ぼく」の魂が抽選に当たって、「自殺した少年・小林真」の身体を借りて蘇ることになるのですが、読み進めるほどに「ぼく」が感じるイライラや「なんで?」という思いに共感し、真のウジウジしたイメージを吹き飛ばしていくことに快感を覚えます。

やがて、「ぼく」は真が家族に大切にされていたことを知り、彼を自分のように蘇らせてあげたいと願うのですが・・・。

最後、明らかになる事実に、驚きと感動が押し寄せてきて、号泣してしまいました。

これを初めて読んだのは中学生の頃でしたが、今読み返してもまた違った読み方・感じ方ができるので、何回読んでも飽きません。死について、何歳でも考えさせられる感動物語です。

榎戸 いくみさん/20代/女性

500人中/18人がおすすめ

【6位】ノルウェイの森

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 村上 春樹
出版社 ‎講談社
発売日 ‎2004/9/15
価格 682円

生と死についての境界や違いなどについて深く考えさせられる

主人公視点でストーリーが展開されていく作品となっており、その周辺の女性と主人公との関係がかなり生々しく描かれています。

生と死について深く考えさせられる作品であり、著者がノーベル文学賞候補に毎年選出されることにも納得のいく面白さです。

有名小説を読んでみたい方には非常におすすめの小説となっています。

isui1120さん/20代/男性

500人中/18人がおすすめ

【7位】こころ

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 夏目 漱石
出版社 ‎新潮社; 改版
発売日 ‎2004/3/1
価格 407円

人の罪深い性質を深く抉り出して教えてくれる

卑怯なことをして友人を自殺に追い込んだ「先生」の苦悩と葛藤を通して考えさせられる作品です。

古くからある小説ですが、問題は今も同じで「自分のためならば人のことなど構わない」という人の罪深い性質を深く抉り出して教えてくれます。

友人を自殺に追い込むことがなくても、同じようなことを自分もしていると思うと、この「先生」を責める気になれません。

100年経っても人の性質がほとんど変わっていないと思い知らされ、切なくなりました。

noshiromasuyoさん/50代/女性

500人中/17人がおすすめ

【8位】ツナグ

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 辻村 深月
出版社 ‎新潮社
発売日 ‎2012/8/27
価格 781円

自分だったら…と考えさせられる

松坂桃李さん主演で映画化もされた作品です。

生者と死者の仲介をする「使者(ツナグ)」という職業。両者の会いたい気持ちが通えば、ツナグを介して生涯で一度だけ、死者に会うことができます。

本当にツナグがいてくれたらいいのにと願いながら、一気に読みました。

自分だったら誰に会いたいかなと考えさせられる作品です。

pinaco1130さん/30代/女性

500人中/16人がおすすめ

【9位】三日間の幸福

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 三秋縋
出版社 ‎アスキー・メディアワークス
発売日 ‎2013/12/25
価格 627円

静かで儚くて優しくて、どこか力強く、結末には感涙必至!

この小説の世界には、寿命と引き換えにお金を貰うことができるシステムが存在しています。ですが寿命の””査定価格””は、その人の今後の人生の内容によって変わってくるので、その人の今後の人生が充実しているか、していないか、幸せか不幸せか、によって買い取ってもらえる価格が変わってきます。

それを理解した上で、余生をほとんど売り、残り3ヶ月の寿命となった主人公の男性と、””監視員””として見守ることになった女性との奇妙な生活が始まります。

最初、物語はゆっくり静かに進むので、正直つまらないと思う瞬間もありますが、ラストの数ページでそれが一気に覆され、涙が止まらなくなります。想像もつかなかった結末に、私は完全に心奪われました。

こんなにも静かで儚くて切なくて優しい、でもどこか力強くて美しい物語は初めて読んだと思いました。とても新しい感覚を覚える一冊です。

ayakahinata039さん/20代/女性

500人中/14人がおすすめ

【10位】望み

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 雫井 脩介
出版社 ‎KADOKAWA/角川書店
発売日 ‎2016/9/5
価格 3,155円

形は違えど、長男を想う家族愛に感動

突然失踪した長男。そんな長男の同級生が、殺人事件に巻き込まれます。

そんな中、警察が家族の元を訪ね、長男が同級生の殺人事件に関わっている可能性があると知らされます。

長男が殺人犯でも生きていて欲しい母親と、殺人犯じゃないと信じたい父親・・・どちらの気持ちもわかり、切なくなります。

形は違えど、長男を想う家族愛に感動しました。

gata667さん/20代/女性