死がテーマの泣ける小説おすすめ24選&500人の人気ランキング

編集部おすすめ:死がテーマの泣ける小説14選

編集部おすすめの死がテーマの泣ける小説
ここまでは、読書家500人が選ぶ死がテーマの泣ける小説の人気ランキングをご紹介してきました。

次に、Bookey編集部が選ぶ死がテーマの泣ける小説14選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!

時間商人シリーズ

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 水市 恵
出版社 ‎小学館
発売日 ‎2008/8/20
価格

死に対する向き合い方を考えさせる

10年限定の不老不死を売る時間商人・トキタと、その客を描くシリーズの第2弾です。個人的にはシリーズの中で最も「死」にフォーカスした作品であると思います。

癌にかかった恋人を延命させるために、自分の寿命を支払う青年を主人公にした第2話が特に印象的です。

エピローグでこの第2話の後日談が描かれるのですが、そこで残された人の感じ方・心情を丁寧に描いています。それでも前を向いて生きていこうとする姿に感動しました。

もちろん、大企業の社長を主人公にした第1話や、ややコメディチックに描かれた第3話、それらの話が収束していく第4話と、話の展開も秀逸です。

sho3642002さん/30代/男性


連作短編としての構成が見事!

相応の対価か、10年分の寿命と引き換えに、老いない10年間を提供するトキタと、その助手のカナタの元を訪れる客の様子を描いた連作短編です。

特に2話目の、人よりも早く老いてしまう少年の話が胸を打ちます。

周囲の友達の気遣いと、それに伴う少年の決意にぐっと来ました。

最後の話で、これまでの話が一つの展開に収束していくところも、小説として見事でした。

sho3642002さん/30代/男性

恋空

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 美嘉
出版社 ‎スターツ出版
発売日 ‎2006/10/17
価格 1,880円

「大切な事から逃げない」主人公の強さに涙!

ただの恋愛小説だと思って購入した一冊でしたが、友情・家族との絆・愛する人との別れなど、読んでいくうちに心がすごく締め付けられました。

「死」がこんなに人の心を苦しめ、「愛」がこんなにも人の心を動かすのだと、当時中学生だった私でも衝撃を受け、感動した作品です。

愛する人が病気と知ったら、私はここまで動けるだろうか…周りに流されず自分の意思で動けるだろうか…と深く考えさせられます。

互いの気持ちのすれ違いや、「今」するべき大切な事は何か、主人公と愛する人それぞれの心情に涙が止まりませんでした。

naga.rさん/20代/女性

夏の庭

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 湯本 香樹実
出版社 ‎新潮社; 20刷改版
発売日 ‎1994/3/1
価格 539円

あったかい気持ちで時々くすっと笑えて、最後はしっかり泣ける

テーマは「死」。なのにあったかい気持ちで時々くすっと笑えて、最後はしっかり泣ける物語です。

小学生の純粋な疑問から始まった老人との関係。最初はただの「観察対象」だった老人と次第に交流が生まれ、最後は少年たちが「死」と向き合い成長していく場面は、何度見ても泣けます。

ボリュームもそこまでないので、少しの空き時間で読めてしまうところもおすすめしたいポイントです。

kota612ckさん/30代/女性

ベロニカは死ぬことにした

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 パウロ コエーリョ
出版社 ‎KADOKAWA
発売日 ‎2003/4/25
価格 616円

自殺未遂をきっかけに「生きること」の意味に気づく主人公に共感

主人公のベロニカは24歳の女性。傍目には恵まれた人生を送っていましたが、何かが足りず、睡眠薬を大量に飲んで自殺することを決めました。

しかし病院で目が覚めると、後遺症の影響で1週間ほどで死ぬだろうと医師に告げられます。ベロニカは生きられる時間が限られたことから、自分の内面と向き合い、さまざまなことを考えます。

読んでいると、ベロニカの満たされない気持ちに共感して苦しくなる一方、少しずつベロニカが変わっていく様子にほっとする思いで涙がにじみます。

また、もし自分がベロニカの立場に置かれたら一体どうするのだろうか、と読みながら何度も思いました。幾度となく読み返したくなる一冊です。

tomoko42さん/40代/女性

Deep Love

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 Yoshi
出版社 ‎スターツ出版
発売日 ‎2002/12/1
価格

平成の闇と純愛が心を突き刺す

闇を抱え、平成を生きた少女の物語です。

ギャル、援助交際、渋谷・・・当時の若者を象徴するようなタイプだった少女が、様々な人と出会うことで「真実の愛」に気づき、自分を犠牲にして他人を救います。

読みながら「アユ、そこまでしなくていいよ・・・」と何回も泣いて、生きる意味とはなんだろうと深く考えさせられました。

少女に助けられた命は繋がれていくのですが、あまりにも切なく、小説とは言え、彼女の早すぎる死に衝撃を覚えた作品でした。

あやなみさん/30代/女性

旅猫リポート

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 有川 浩
出版社 ‎文藝春秋
発売日 ‎2012/11/15
価格 1,420円

旅の最後に悲しい別れが待っていて泣ける

猫好きにはたまらない作品です。

主人公の青年が病をかかえ、愛猫を任せられる人を探す旅に出ます。

最愛の猫を託せるのは、今まで主人公とゆかりのある人々なので、彼の過去を紐解く旅でもあります。

後半に彼が闘病生活に入っていく辺りから一気に切なさが溢れてきて、愛猫もどうなってしまうのか心配しながら読んでいけます。

arraycwさん/50代/女性

黄泉がえり

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 梶尾 真治
出版社 ‎新潮社
発売日 ‎2002/11/28
価格 781円

大切な人の蘇りと別れに涙が止まらない

死んだ人が「死んだ当時の姿」で次々と蘇るという、不可解な現象が起こった町のお話です。

何が起こったのかわからず、蘇った当人も遺族達も困惑しますが、再び家族と暮らせることに喜ぶ人、伝えられなかった想いを伝える人など、登場人物達の気持ちを考えると読んでいて胸が詰まります。

しかし、蘇った人達との別れの時が迫ってきます。

死人が返ってくるというファンタジーと共に、ミステリー的な仕掛けもあるお話です。ラストの様々な愛の形には、涙が止まりません。

さと07さん/40代/女性

小説「安楽死特区」

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 長尾 和宏
出版社 ‎ブックマン社
発売日 ‎2019/12/13
価格 1,540円

生と死について本気で考えるきっかけになる小説

日本でも安楽死を認めようという風潮の中、東京の一角に安楽死施設が建設されるところから物語が始まります。

様々な状況の中で安楽死を望む人たちがその施設に集まり、それぞれの心の葛藤・覚悟に涙が溢れます。

物語の佳境、怒涛の展開に唖然とし、生きること死ぬことについて本気で考えずにはいられません。

泣いた後にはスッキリと出来る小説です。

easternyouth0119さん/30代/女性

星々の悲しみ

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 宮本 輝
出版社 ‎文藝春秋; 新装版
発売日 ‎2008/8/5
価格 660円

予想外の結末や、男同士の友情と優しさに涙が止まらなくなる

受験生の主人公と、図書館で出会った二人の男子との友情と恋の物語です。この物語には、死を予感させる始まりはどこにも無く、むしろ受験生独特の倦怠感や重苦しさがのし掛かります。

ある些細なゲームをきっかけにして、男子三人の友情が始まります。彼らの友情はとびきり明るく、どこまでも楽しい日常が続いて行くようでしたが、恋をきっかけにしてある誤解が生まれ、彼は勘違いをしたまま友人と疎遠になってしまいます。

後に主人公は本当のことを知らされるのですが、この結末はとても予想が出来ず、初めて読んだ時は大泣きでした。男同士の友情とやさしさに涙が止まらなくなります。

今でも時折読み返すお気に入りの本です。

labo_cwさん/40代/女性

スイッチを押すとき

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 山田 悠介
出版社 ‎角川グループパブリッシング
発売日 ‎2008/10/25
価格 660円

生きるとは何か、死ぬとは何か、考えさせられる

「青少年自殺抑制プロジェクト」にランダムで選ばれた少年少女に、自ら命を絶つスイッチを持たせ実験をするという、ありえない展開の物語です。

極限状態で軟禁され、孤独に耐え切れず次々と命を絶つ子どもたち。その中の4人は、7年間スイッチを押さずに過ごしているのですが・・・。

生きるということは何か、死ぬということは何か考えさせられる物語です。

彼らが死を選ぶ理由もそれぞれで、涙が止まりませんでした。

yamabicoさん/20代/女性

P.S.アイラヴユー

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 セシリア アハーン
出版社 ‎小学館
発売日 ‎2004/7/1
価格

喪った悲しみは消えないけど、立ち直ることはできると教えてもらえる

徐々に悲しい雰囲気になるのではなく、最愛の夫とのいきなりの死別という展開がショックでした。

しかし、夫が生前に準備していた「開封する月を指定した10通の手紙」が届いたことによって、徐々に立ち直っていく主人公を見ているうちに応援したくなりました。

最後は自分自身がいなくなってからのことを考えていた夫の心境や、彼の主人公に対する愛情に、胸がいっぱいになり、泣きながら読み終えました。

悲しい話ではありましたが、時間はかかっても悲しみは癒えていくと前向きな気持ちになれた本でした。

tm51さん/30代/女性

いちご同盟

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 三田 誠広
出版社 ‎集英社
発売日 ‎1991/10/18
価格 594円

15歳の少年少女たち3人の不思議な絆と、永遠の別離に涙する

主人公はこれからの人生に思い悩み、自殺についてぼんやりと考えている少年です。

鬱屈とした思いを抱えている中、野球部のエースの友人を通じて、闘病中の直美という少女に出会います。彼女は腫瘍に苦しんでいるにもかかわらず、生き生きとした気の強い少女で主人公に衝撃を与えます。

交流を重ね、主人公も少しずつ変わっていくのですが、次第に直美の時間は少なくなっていきます。生命力の塊だった彼女が病に侵され、どんどん弱り、最後には気管切開によりしゃべることもできなくなります。それでも、その強い眼差しが変わらない彼女の姿に涙がとまりません。

彼女の短い人生と、生きた意味について深く考えさせられます。

安藤るかこさん/30代/女性

人間失格

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 太宰 治
出版社 ‎集英社
発売日 ‎1990/11/20
価格 286円

感情と理性のはざまで哲学的に死生観を見つめる

著者の自伝とも言われている小説です。

自身の写真に「男前だろう」とコメントを入れたりしながら、中身(性格)の冴えなさがしっかり描写されているところに、アンバランスさを感じました。本当はただそのままの自分を愛して欲しかっただけで、自己承認欲求が満たされていないことがよくわかります。

この傍から見た太宰治と本来の太宰治のギャップの大きさに耐えられなくて、彼は自殺したのではないかと思わされます。

自分の命と向き合うためにも、1度は読むべき本だと思うのでオススメします。

youtubenagiさん/30代/女性

美丘

  • 物語の満足度:
  • 感動レベル :
  • 泣けるレベル:
著者 石田 衣良
出版社 ‎KADOKAWA
発売日 ‎2009/2/22
価格 704円

生きている奇跡に感謝し、世界が変わって見える

不治の病を抱えた女性をテーマにした純愛小説です。

いつ発症するかわからない病を抱えながらも、今を大切に懸命に生きている美丘。そんなエネルギッシュで真っすぐな美丘に惹かれていく太一。

美丘が発症し、死が近づくにつれてどんどん情熱的に愛し合う2人に涙が止まりませんでした。人生は長さではなく濃さなのだと思い知らされます。

読後は生きている奇跡に感謝し、世界が変わって見えました。

yoko_saitoさん/30代/女性

まとめ

読書家500人が選ぶ死がテーマの泣ける小説では、1位は『西の魔女が死んだ』、2位は『ライオンのおやつ』、3位は『君の膵臓をたべたい』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。

今回は、読書家500人が選ぶおすすめの死がテーマの泣ける小説24選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。

【アンケート調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年07月17日~08月01日
回答者数:500人