泣けるおすすめ短編小説21選&読書家500人の人気ランキング

編集部おすすめ:泣ける短編小説11選

編集部おすすめの泣ける短編小説
ここまでは、読書家500人が選ぶ泣ける短編小説の人気ランキングをご紹介してきました。

次に、Bookey編集部が選ぶ泣ける短編小説11選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!

陽だまりの天使たち ソウルメイトII

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 馳 星周
出版社: ‎集英社
発売日: ‎2018/10/19
価格:

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あらすじ

人間が犬を選び、犬が人間を選ぶ。その先に生まれる信頼関係が“ソウルメイト”の証。長年寄り添った愛犬の最後の時。家族の決断とは―。(「フラットコーテッド・レトリーバー」)、自殺を踏みとどまらせてくれた一匹の犬の存在。(「フレンチ・ブルドッグ」)心に空洞を抱えて生きる人々と、そこに寄り添う犬たち。犬と生きる喜びも、犬を失う悲しみも刻まれた、一つ一つの物語が胸を打つ全七編。

引用元:Amazon

純粋な犬たちのストーリーに心を動かされる

本書では7種類の犬たちが登場し、それぞれの犬たちと飼い主との純愛物語が綴られます。

それぞれの犬種にも個性があり、飼い主たちの人生も様々です。

犬たちは人間の愛情あふれるソウルメイトとして生き、人間たちに多くの大切なことを教えてくれます。そんな純粋な犬たちのストーリーに心を動かされます。

犬を飼っている人、犬を飼ったことがある人に是非おすすめしたい一冊です。

Roshniさん/30代/女性

いっぺんさん

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 朱川 湊人
出版社: ‎文藝春秋
発売日: ‎2011/2/10
価格:

あらすじ

いっぺんしか願いを叶えない神様を探す少年とその友人の奇跡を描く感動の表題作「いっぺんさん」、田舎に帰った作家が海岸で出会った女の因縁話「磯幽霊」とその後日譚「磯幽霊・それから」、山奥の村で、ほのかに思いを寄せた女の子に起きた出来事「八十八姫」など、じんわりと沁みる恐怖と感動の九篇を収録。

引用元:Amazon

心にしみるストーリーと、ところどころぞわっとするホラー要素がたまらない

一つ一つは短く読みやすい作品となっており、全部で9編楽しめます。

作者がホラー小説家のため、ところどころでホラーな面もあり、ドキッとするようなポイントがちりばめられています。

特に表題作の「いっぺんさん」は、読み終わった後に思わず涙がこぼれ、考えさせられること間違いなし。

tonton_tomatoさん/30代/女性

エレンディラ

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: ガブリエル ガルシア=マルケス
出版社: ‎筑摩書房
発売日: ‎1988/12/1
価格:

あらすじ

コロンビアのノーベル賞作家ガルシア=マルケスの異色の短篇集。“大人のための残酷な童話”として書かれたといわれる6つの短篇と中篇「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」を収める。

引用元:Amazon

主人公と祖母との関係と結末に泣ける

日本では想像できないような過酷なジプシーの生活を、ノーベル文学賞作家が描きます。

主人公のエレンディラは、生活のために実の祖母から売春をさせられます。中学生の時に読んで、とにかく運命の残酷さと異国の生活を思い、泣けてきた作品です。

ガルシア=マルケスの代表的な短編であり、泣けるだけでなく人生を考える作品になります。

lunaartemis_18f1さん/50代/女性

デューク

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 江國 香織
出版社: ‎講談社
発売日: ‎2000/11/8
価格:

あらすじ

クリスマスソングが流れる12月の街、私と「彼」との奇跡…。

引用元:Amazon

温かな愛情にあふれていて、優しい気持ちでいっぱいになる

愛犬・デュークの死を受け止めきれず、憔悴しながら家を出た主人公は、バスの中で不思議な男性に出会います。少年と言うには少し大人びていて、青年と言うにはやや幼い彼は何ともナチュラルに主人公に寄り添い話しかけてきます。

主人公はどこかで会ったような懐かしい気持ちを抱き、彼に心を許し、癒されていきます。彼との時間はデュークを失った心を優しく包み、主人公が前を向く力を与えてくれました。

「彼」が主人公に伝えたかった気持ちがじわじわと伝わり、胸がいっぱいになります。

短編であるにもかかわらず、最後には涙がポロポロとこぼれ、優しい気持ちでいっぱいになります。

aya_tigerさん/40代/女性

神様のケーキを頬ばるまで

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 彩瀬 まる
出版社: ‎光文社
発売日: ‎2014/2/19
価格:

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あらすじ

私は他人に語れることを何一つ持っていない―むつみ(マッサージ店店主)。やっぱりここは、俺にふさわしい七位の場所なのかもしれない―橋場(カフェバー店長)。私から、こんな風に頭を下げてでも、離れたいのだ、この人は―朝海(古書店バイト)。どうすればあの人は私を好きになってくれるのだろう―十和子(IT企業OL)。私は、真夜中の散らかった1DKの部屋で、びっくりするほど一人だった―天音(元カフェ経営者)。きっと、新しい一歩を踏み出せる。ありふれた雑居ビルを舞台に、つまずき転んで、それでも立ち上がる人の姿を描いた感動作!

引用元:Amazon

涙がポロっと自然に落ちる

5編全てが何かしらのキーワードで繋がっています。

特にお薦めしたいのが3つ目の『龍を見送る』です。二人の男女が同じ夢に向かっているのですが、一方のみが成功に近づいていき、一緒にいられなくなっていきます。

いかにも泣かせようと煽ってくるような文章ではないのですが、読んでいるといつの間にか涙がポロっと落ちているような作品でした。

tam12366さん/20代/女性

あなたに大切な香りの記憶はありますか?

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 阿川 佐和子
出版社: ‎文藝春秋
発売日: ‎2008/10/28
価格:

あらすじ

キーコーヒー株式会社のWEBサイト「書茶」にて二〇〇七年九月十四日より〇八年十月三十日にわたり公開された作品を、単行本化。

引用元:Amazon

様々な香りをテーマに、記憶を辿る手助けをしてくれる

八人の作家が「記憶に残る香り」について綴ったアンソロジーです。もとはキーコーヒーのWEBサイトに連載されていました。

コーヒーに限らず、シャンプーの香りや汗の匂いは、私達の記憶を辿る手助けをしてくれます。

「無臭」が好まれる昨今、「恋人はタバコの匂いがした…」など、思い出を香り付きで語れなくなるのは味気ない気がします。

八人の作家が描く作品は千差万別ですが、どれも素晴らしい物語となりました。

焦がしキャラメルさん/30代/女性

唇から蝶

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 山田 詠美
出版社: ‎幻冬舎; 第一版
発売日: ‎1994/3/1
価格:

あらすじ

100%の完璧な快楽では、愛という陳腐な言葉が入り込む。それを打ち消すには、もう20%を必要とする。新しく書かれた9つの愛の真理。

引用元:Amazon

誰もが彼女の闇と悲しみに共感できてしまう

山田詠美の短編小説集「120%COOOL」に収録されています。

「唇から蝶」というタイトルからして耽美的に思えるのですが、これが比喩でもなんでもなく、本当に唇に青虫を抱えている美女に出会った青年の結婚生活を綴った物語です。

非現実的な設定ですが、むしろどんな人でも持つ心の闇と重ね、誰もが彼女の悲しみに共感できてしまうのではないかと思います。

二人の関係性は一見奇妙ですが、どんどん込み入った状況になっていく様が、泣けて泣けてしようがなかったです。

citronorangeさん/40代/女性

卵の緒

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 瀬尾 まいこ
出版社: ‎新潮社
発売日: ‎2007/6/28
価格:

あらすじ

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7’s blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。

引用元:Amazon

心温まるストーリーに癒されて思わず涙が出る

こちらは瀬尾まいこのデビュー作で、自分は捨て子だと思っている小学生のお話『卵の緒』と、異母姉弟とその母が描かれたお話『7’s blood』の2作が収められた短編集です。

普通とは少し異なる家族が「血の繋がり」という視点から描かれていて、心温まるストーリーに癒されて思わずポロッと涙が溢れてしまいます。

Japis703さん/30代/女性

反撃

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 草野 たき
出版社: ‎ポプラ社
発売日: ‎2009/9/1
価格:

あらすじ

おとなしい子―と思ったら、大まちがい!けしてあきらめない中学生5人、しぶとく、しなやかに、進め!日本児童文学者協会賞受賞作家のあたたかく爽快な最新YA小説。

引用元:Amazon

思春期の女の子たちの反撃の美しさに魅せられる

思春期の女の子たちが、それぞれの葛藤をどのように未来に昇華していくかが詰まっている短編小説です。

個人的には、ヨーロッパの暮らしに憧れている田舎暮らしの女子高生のお話がとても好きで、中高生の時に読んだ時は彼女の気持ちが手に取るようにわかりました。

切なく、時に諦めて不条理を受け入れなければいけない思春期がとてもくっきりと描かれています。

Yuzu31さん/20代/女性

猫の事務所

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 宮沢 賢治
出版社: ‎偕成社
発売日: ‎1994/10/1
価格:

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あらすじ

猫の事務所の書記の中に、一匹のかま猫がいました。かま猫とは、寒さに弱くて、夜かまどの中に入って眠るため、からだが煤で汚れている猫のことです。かま猫は、猫仲間のきらわれ者。事務所でも、ほかの書記たちにいつも意地悪ばかりされているのです…。大人の絵本。小学中級以上のお子さまにも。

引用元:Amazon

狭い空間で起きる密度の高い出来事が印象に残り、いじめや差別について考えさせられる

現在、社会問題になっているいじめや差別が描かれた作品で、読み終わった後に改めて考えさせられます。

いじめは以ての外ですが、それぞれの登場人物のどこかに共感する部分があり、ドキリとする人もいるのではないでしょうか。

特に事務所の長である黒猫は、他人に流されやすく証言次第で態度がころりと変わります。私はここにドキリとしてしまいました。

宮沢賢治特有の後味の悪さや余白、哲学的な部分が好きな人にはおすすめの作品です。

如月鈴音さん/20代/女性

野菊の墓

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 伊藤 左千夫
出版社: ‎新潮社; 改版
発売日: ‎1955/10/27
価格:

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あらすじ

十五歳の政夫と二つ年上の従姉民子との間に芽ばえた幼い清純な恋は、世間体を気にする大人たちのために隔てられ、少年は町の中学に行き、少女は心ならずも他に嫁いで間もなく病死してしまう。江戸川の矢切の渡し付近の静かな田園を舞台に、純真、可憐な恋物語として多くの読者の共感をさそい続ける『野菊の墓』、その原形とも考えられる『守の家』、心理小説風な『浜菊』、他に『姪子』を収める。

引用元:Amazon

身分違いの恋が悲しい

15歳の少年・政夫と2歳年上の従姉・民子との、身分違いの悲しい恋愛が描かれている小説です。

幼い二人は次第に恋愛感情を抱くようになりますが、周囲の目はだんだん冷ややかになっていきます。

古い作品ですが、不朽の名作なので若い人にも読んで欲しいです。

mokomi27さん/50代/女性

まとめ

読書家500人が選ぶ泣ける短編小説では、1位は『銀河鉄道の夜』、2位は『鉄道員(ぽっぽや)』、3位は『木曜日にはココアを』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。

今回は、読書家500人が選ぶ泣ける短編小説おすすめ21選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。

【アンケート調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年07月24日~08月08日
回答者数:500人