史実に沿った物語で歴史が勉強できて、かつ初心者でも気軽に読むことが出来る歴史小説を読みたい時もありますよね!
誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んで初心者にもおすすめできる歴史小説と口コミを知りたい方も多いはず!
この記事では、読書家500人が選ぶ初心者におすすめの歴史小説27選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
目次
初心者にもおすすめの歴史小説人気ランキング
まずは、初心者にもおすすめの歴史小説人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶ初心者にもおすすめの歴史小説』によると、1位は『竜馬がゆくシリーズ(46票)』、2位は『夏草の賦(34票)』、3位は『のぼうの城(31票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら)
それでは、初心者にもおすすめの歴史小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】竜馬がゆくシリーズ
- 読みやすさ :
- 歴史背景の面白さ :
- 初心者におすすめ度:
著者 | 司馬 遼太郎 |
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出版社 | 文藝春秋; 新装版 |
発売日 | 1998/9/10 |
価格 | 825円 |
竜馬の葛藤や苦悩もしっかり描かれていて、最後までテンポよく読める
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は幕末の王道です。司馬遼太郎が坂本竜馬という偉人を日本中に知らしめたのではないかと言える、ドラマティックな作品です。
元々、竜馬はあまり有名ではなかったそうですが、司馬氏の後輩から「自分の出身地・土佐に坂本竜馬という男がいるから、是非書いて欲しい」と依頼されたことがきっかけとのこと。
竜馬は比較的良家の出身であったことや、江戸幕府の重鎮・勝海舟を恩師に持ち、明治政府の礎を築いた多くの人物と親交があったため、たくさんのエピソードが残っていたそうです。
短い生涯を駆け抜けた竜馬の葛藤や苦悩もしっかり描かれていて、最後までテンポよく読めるのでオススメです。
angelattack17thさん/30代/女性
【2位】夏草の賦
- 読みやすさ :
- 歴史背景の面白さ :
- 初心者におすすめ度:
著者 | 司馬 遼太郎 |
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出版社 | 文藝春秋; 新装版 |
発売日 | 2005/9/2 |
価格 | 748円 |
華やかな豊臣政権の裏に散った武将の無念を知ることが出来る
豊臣秀吉が全国統一を進める中、一人の天下布武を夢見た武将がいました。長曽我部元親、四国の大名です。
戦国時代ファンであっても、具体的な彼の経歴を知らない方が多いです。
本作は司馬遼太郎が描く悲哀の歴史小説で、長曽我部元親が夢見た世界、苦悩、無念を知ることができる稀少な作品です。
zaikestさん/30代/女性
【3位】のぼうの城
- 読みやすさ :
- 歴史背景の面白さ :
- 初心者におすすめ度:
著者 | 和田 竜 |
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出版社 | 小学館 |
発売日 | 2007/11/28 |
価格 | 2,975円 |
個性豊かに描かれる登場人物たちが魅力的で、実話を元にしたストーリーがとても楽しく読める!
「のぼうの城」は、戦国時代を舞台に、小田原北条家の支城の一つである忍城で繰り広げられた攻城戦の実話が元になっています。
実話を元にというと、一見難しい内容のように感じますが、主人公の成田長親をはじめとする登場人物がとても個性豊かで魅力的に描かれているため、楽しく理解しながら読み進めることができました。
そのため、初心者におすすめしやすい作品です。
映画もおもしろいのでぜひ見て頂きたいです!
IrohaYuriさん/20代/女性
【4位】沈黙
- 読みやすさ :
- 歴史背景の面白さ :
- 初心者におすすめ度:
著者 | 遠藤 周作 |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1981/10/19 |
価格 | – |
人はいかに生きるべきかという命題を突き付けられる
キリシタン排除の凄絶さは歴史の通りですが、小説「沈黙」で主人公が向き合っている対象は、ひたすらに神です。
信仰が試される状況で、主人公は敗北を感じているようにも読めますが、読むにつれて、果たして敗北といえるのか、むしろ勝利なのではないのかと、思わされます。
しかし勝利か敗北か、この対立した二者択一しかないのでしょうか・・・。信者ではない一市民としては、それ以外の可能性に思いを馳せずにはいられないのです。
歴史の狭間で懸命に生きた主人公に、人はいかに生きるべきかという命題を突き付けられます。
citronorangeさん/40代/女性
【5位】熱源
- 読みやすさ :
- 歴史背景の面白さ :
- 初心者におすすめ度:
著者 | 川越 宗一 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2019/8/28 |
価格 | 2,035円 |
樺太の歴史をまったく知らない人でも、思わず引き込まれてしまう
歴史小説というと、戦国大名や幕末の志士を思い浮かべる人も多いと思いますが、川越宗一の『熱源』は一味違います。
舞台は樺太(サハリン)。開拓使によって故郷を追われたアイヌの主人公と、ロシアの同化政策により政治犯として送られてきたポーランド人・・・日本とロシアに翻弄される二人が、極寒の土地、樺太で出会います。
明治維新後の樺太の歴史をまったく知らない人でも、思わず引き込まれてしまう重厚な物語です。
アイヌ文化をはじめとした少数民族の文化もしっかり描写されているところも、この本の魅力の一つ。第162回直木賞を受賞したこの作品は、これまでにない歴史小説です。
tomoko42さん/40代/女性
【6位】国盗り物語シリーズ
- 読みやすさ :
- 歴史背景の面白さ :
- 初心者におすすめ度:
著者 | 司馬 遼太郎 |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1971/12/2 |
価格 | 880円 |
斎藤道三から織田信長に渡される天下取りのバトンが、最高に熱い!
織田信長を知らない人はあまりいないのではないでしょうか?
そんな織田信長の出自から死に至るまでが細かく描かれているのが、司馬遼太郎の「国盗り物語」です!
織田信長は4巻構成であるこの作品の3、4巻の主人公です。
では1、2巻の主人公は誰かと言いますと、美濃の斎藤道三という武将です。この道三から信長に渡される天下取りのバトンが、最高に熱い展開を生むのです!
新田 和也さん/20代/男性
【7位】坂の上の雲シリーズ
- 読みやすさ :
- 歴史背景の面白さ :
- 初心者におすすめ度:
著者 | 司馬 遼太郎 |
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出版社 | 文藝春秋; 新装版 |
発売日 | 1999/1/10 |
価格 | 803円 |
日露戦争を舞台に躍動する日本の天才達がかっこよすぎる!
歴史小説を語る上で、司馬遼太郎先生の作品を避けては通れないですね。名作揃いなので、正直全て推したいんですが、選びに選んで「坂の上の雲」をオススメ致します。
ところで、「日露戦争」というキーワードでどれだけの事を思いつくでしょうか?歴史に興味がなければ、授業で習ったポーツマス条約くらいしか思い浮かばないと思います。
この「坂の上の雲」で描かれる明治の日本は、開国して間がない後進国で、世界の強国ロシアとの戦力差は比較になりません。日本の天才達はどのようにその戦力差を埋めていったのか。手に汗を握る真剣な攻防が描かれています!
そのあまりのカッコ良さに、戦争に興味を持つ人が増えすぎるのではないかという事を憂慮した司馬先生が、自ら映像化に待ったをかけ続けていた名作です。
もう日露戦力が地味だなんて言わせません(笑)是非、読んでみてください!
nankurunaisa0708さん/30代/女性
【8位】関ヶ原
- 読みやすさ :
- 歴史背景の面白さ :
- 初心者におすすめ度:
著者 | 司馬 遼太郎 |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1974/6/24 |
価格 | 825円 |
多くの大名の置かれた状況が綿密に描かれている
歴史の転換点であった関ヶ原の戦いは一日で決着がつき、その後は徳川家の支配体制が確立していきます。
しかしその戦いまでの経過は実に長く、徳川家康と石田光成にとり、一人でも多くの大名を味方につけるため、懸命の活動がなされていきます。
司馬遼太郎先生の「関ヶ原」は、戦国大名が自分の家の生き残りをかけて、どちらに味方すれば我が家の安泰につながるかを懸命に考え、そして戦いに挑んだかを詳細に記述した極めて意義深い歴史小説としてお薦めの本です。
fmniko177さん/50代/男性
【9位】三國志シリーズ
- 読みやすさ :
- 歴史背景の面白さ :
- 初心者におすすめ度:
著者 | 北方 謙三 |
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出版社 | 角川春樹事務所 |
発売日 | 2001/6/1 |
価格 | 628円 |
登場人物がいずれもカッコよく、全員と深い絆で結ばれたような気持ちになる
初心者におすすめなのは、北方謙三さんの三國志です!
三國志はとても有名だし、たくさんの作家さんが書いていますが、北方謙三さんのはとにかく読み出したら止まらないのです。十何巻もあるけれど、読むのが全く苦になりません。
ストーリーが面白いのは言うまでもなく、一人一人の登場人物がとてもかっこよく、文字だけなのにどういう人なのかありありと想像できるのです。生き様もかっこいいけれど、死に様にも胸を打たれます。
読み終わる頃には、登場人物全員と深い絆で結ばれたような気持ちにさせる一冊です。
zenzen91さん/30代/女性
【10位】新選組 幕末の青嵐
- 読みやすさ :
- 歴史背景の面白さ :
- 初心者におすすめ度:
著者 | 木内 昇 |
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出版社 | 集英社 |
発売日 | 2009/12/16 |
価格 | 990円 |
生き生きとした、隊士達のありのままの姿に触れられる
日本人に人気といえば、忠臣蔵か、新選組かといった感がありますね。
本作では、土方や沖田の剣士としての生きざまだけでなく、青春も垣間見ることができます。
信念を持ちつつも、貫き通す難しさ。最初とは信念のあり方が違う、また隊が持っているルールと自分とのすり合わせが困難となった隊士もいたことでしょう。
人生に迷うのは、人間の共通点と言えますね。等身大の昔の青春の姿がここにあります。
たくあんさん/40代/女性
非常に分かりやすく、坂本竜馬の人間ドラマを知ることができる
歴史小説としては定番中の定番ですが、司馬遼太郎先生の「竜馬がゆく」をおすすめします。
この小説は全8巻まであり、初心者が読むには少し荷が重いと感じてしまうかもしれません。
しかし、ストーリー自体は非常に分かりやすく、文章もそれほど難解ではありませんので、全巻を読み進めることは決して苦にはならないはずです。
何よりも坂本竜馬の一生を小説という形で学べるのは、非常に有益なことです。彼のことをストーリー形式で知りたいという方にもおすすめできます!
kenzo0313さん/30代/男性