夫婦円満のコミュニケーションとは?理想的な形をご紹介

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夫婦とは似ていながらも赤の他人であることに変わりありません。ただ、全くの他人と違い、長く一緒に過ごすことでお互いへの理解が深まります。
そんな夫婦にも男女の違いは大きいのです。男性は「気が利く」ことを求め、女性は「気が付く」こと求めています。

例えば、夫は帰宅したら冷えたビールを用意していてあることを求め、妻は綺麗に整えたネイルを褒めてほしいと考えています。けれど、お互いにそれに気が付きません。なぜでしょうか?どちらもパートナーに伝えていないからです。

男女の考え方が大きく異なることは有名です。それなのに、「同じ人間だから」「一緒に暮らしているから」と、言わなくてもわかるかのようにパートナーに接していませんか?それでは何も伝わらず、そしてあなたが求めるものも手に入りません。

コミュニケーションは、パートナーにあなたの気持ちや考えを伝える大切な行為です。上手なコミュニケーションの取り方を知り、今日から実践してみましょう。

コミュニケーション不足はすれ違いを生む

時間なんていくらでもある。いつでも出来る。そう思っていると、ずるずると先延ばしになった経験はありませんか?夫婦間のコミュニケーションも同じです。
帰る家が一緒だからといって、いつだってコミュニケーションが取れる状態ではありません。持ち帰りの仕事があったり、子供の世話をしたり、食事やお風呂など自分の世話もあります。
もしタイミングがずれてしまい、パートナーと一緒に食事をすることも、お風呂に入ることもできない場合、コミュニケーションに割ける時間はほとんど無いのではないでしょうか。

会話する時間が減ると、パートナーの考えている事がわからなくなってきます。夫婦は日常的に会話することで、無意識にお互いの意見や考えをすり合わせているのです。
それが無くなるのですから、パートナーの行動が気にかかり、そして疑いの目を向けてしまうことも。外に恋人でもいるのではないか、自分に愛想が尽きてしまったのではないかと、良くない妄想に走ってしまう可能性もあります。

パートナーとの触れ合いや会話は、良い刺激であり、癒しなのです。一緒にいるはずなのに、コミュニケーションが取れない状態はとても強い不安を感じます。
なぜ態度が冷たいのか、会話したくないのか、怒らせてしまったのかと様々な疑問が頭を駆け巡り、やがて感情が爆発してしまいます。

コミュニケーションがうまくいかないのはなぜ?

コミュニケーションはお互いが気持ちや言葉をパートナーに渡し、受け止める行為です。つまり、一方的な投げっぱなしはコミュニケーションではありません。

よくある光景として、ひとつの例をご紹介します。
仕事帰りの夫に、帰りを待っていた妻。夫が玄関を開けた瞬間から妻は「おかえりなさい」と同時に、今日あった出来事を話し始めます。夫が着替えている時もついて歩き、スーツを片付ける手伝いをしながらも話は止まりません。妻が食事の支度を整えてテーブルに着くと、妻の話は再開しました。
この例を見て、どのような感想を抱きますか?
夫から何一つ返答がありませんよね。もしかしたら、相槌くらいはあったかもしれませんが、妻の一方的な話し方は、夫に口を挟むタイミングを与えていません。

どちらかが話し始めたら、言葉を挟まずに聴くのは正しいコミュニケーションです。けれど、話す方も話しかけるタイミングを見極めなければいけません。
聴く態勢が整っていないのに話し始めても、パートナーはきちんと聴くことができません。聴きたいのに聴けない状態は心を苛立たせ、思わず声を荒げても話を止めようとしてしまう事もあります。

コミュニケーションがうまくいかないと感じている人は、パートナーの状況を把握していない人に多いです。
いくらパートナーとコミュニケーションが取りたいからといっても、パートナーの準備ができるまでは待ちましょう。
今、何をしているのか。どんな状態なのか。ひと呼吸置いて考えてみる事をオススメします。

上手なコミュニケーションの取り方

上手にコミュニケーションを取りたい時は、具体的にどのようにしたらいいのでしょうか。基本となる5つをご紹介していきます。
ひとつでも多く日常に取り入れてみましょう。パートナーとの関係がより深まるかもしれません。

タイミングをうかがう

誰だって作業中に抱きつかれたら邪魔に思いますよね。電話の最中だって困りものです。それが仕事の電話ならなおの事。特に男性は仕事から帰ってきたばかりのタイミングで、一気にまくしたてられる会話を嫌う傾向にあります。

そんな時は、タイミングを待ちましょう。パートナーの受け入れ態勢が整っていないのに話し始めても、パートナーの耳も心もあなたに向いてはいません。
着替え終わるまで、荷物を片付けるまで。パートナーが今何をしているのかをしっかりと見極めましょう。

心からパートナーとの時間を楽しむ

コミュニケーションはパートナーの気持ちや考えを受け取り、あなたの気持ちや考えを渡す行為。これは義務ではありませんよね。本来、心から楽しいと思う行為です。
義務感からのコミュニケーションはパートナーにすぐ気づかれます。パートナーは何も言わないでしょう。けれど、心の内では深く傷ついています。
あなた自身がコミュニケーションを楽しむ事で、パートナーも楽しむ事ができます。二人の時間をじっくりと楽しんでみませんか?

「ごめん」よりも「ありがとう」を増やす

日本人の口癖で、感謝の言葉よりも謝罪の言葉の方が咄嗟の時に飛び出しやすいものですね。けれど、謝られるよりも感謝された方が喜びを感じます。
些細な事でも感謝の言葉を伝えましょう。

軽いスキンシップは毎日行う

手をつなぐ、腕を組む、寄り添うなどの軽いスキンシップは毎日行いましょう。肌を重ね、パートナーの体温を感じることはこの上ない喜びです。パートナーも同じく、あなたの体温に触れて気持ちがほぐされます。
テレビを見ているほんのひと時も、隣に座って手をつないでみませんか?それもひとつのコミュニケーションです。

笑顔を向ける

夫婦でいる期間が長くなるほど、感情省エネ型とも呼べそうなほど、笑顔を見せ無くなったりしたことはありませんか?
笑顔は周囲に安心を与えます。もし家ではずっと無表情が続いているなら、その表情のせいでパートナーから避けられているかもしれませんよ。
おはようの挨拶、ありがとうの言葉とともに笑顔を向けましょう。

まとめ

どうしてコミュニケーションがうまくいかないのか、コミュニケーションが不足するとどうなるのかご理解いただけましたか?
本来、コミュニケーションは難しいものではありません。うまくいかない原因は、何かを見落としているだけなのです。
パートナーとの大切な時間を笑顔で過ごす為に、少しだけいつものあなたを見直してみませんか?関係を築くには時間がかかりますが、壊れるのは一瞬です。

著者:リリ

性別:女性

年齢:36歳

フリーライターをやっている兼業主婦です。只今妊活中。