編集部おすすめ：おすすめのダークファンタジー小説18選
ここまでは、読書家500人が選ぶおすすめのダークファンタジー小説の人気ランキングをご紹介してきました。
次に、Bookey編集部が選ぶおすすめのダークファンタジー小説18選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ！
NieR:Automata（ニーアオートマタ） 長イ話
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | 映島巡 |
|---|---|
| 出版社 | スクウェア・エニックス |
| 発売日 | 2017年8月5日 |
| 価格 | 1,026円 |
独特の美しい世界観と圧倒的な絶望、滅びの美学が光る
NieR:Automataはスクエア・エニックスから2017年に発売された大ヒットゲームです。その世界観、ストーリー、アクションから高い評価を受けました。本作はその小説版です。
宇宙人からの侵略を受け地上を追われた人類は、月へと逃げ延び、地球を奪還するための兵器「アンドロイド」を生み出します。
それから6000年ほど経ち、地球上では「機械生命体」と「アンドロイド」が戦っていましたが、戦況は完全に膠着状態でした。
人間が持つ光と闇の部分、その２つがせめぎ合い孕む葛藤。希望でいっぱいの状態から救いようのない絶望の底へと叩き落とす展開。そしてそんな極限状態から暴かれる本性と狂気、破滅を求め暴走する愛情。そんな人間描写を容赦なく描く作者の筆力にも注目です。
ゲームというものに触れる機会がない方にこそ、ぜひ触れて頂きたい作品です。
hanamura1さん/30代/男性
光の帝国 常野物語
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | 恩田 陸 |
|---|---|
| 出版社 | 集英社 |
| 発売日 | 2000年9月20日 |
| 価格 | 660円 |
現実とファンタジーが見事に溶け合った短編集
特殊な能力を持ちながらも、ひっそりと世間に溶け込み生きる一族「常野」の人々を描いた短編集です。しかしそれぞれの話に関連性があり、先の話に出てきた人物が後の話でひょっこり登場したりします。
心温まる話もあるのですが、異能というテーマ故に、割とダークなお話も多めで、頭の中に浮かんでくるビジュアルにしばしば息をのみました。
また、表題作の「光の帝国」は、常野の子供たちが戦争に巻き込まれる話で、ラストは悲しすぎて読んでいて胸が痛く辛かったです。
他にも、時に切なく、恐ろしく、不思議なお話が揃っています。そこから最後の「国道を降りて…」に繋げて締めるのがとても良かったです。ここで、泣いてしまいました。
Purple Hazeさん/30代/女性
アリス殺し
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | 小林 泰三 |
|---|---|
| 出版社 | 東京創元社 |
| 発売日 | 2019年4月24日 |
| 価格 | 814円 |
悍ましさと美しさを併せ持つ世界観に引き込まれる
目が覚めたとき、「夢の中の自分」と「今、起きている自分」のどちらが本物の自分なのかわからなくなる…誰しもそんな経験があるかと思います。
夢の中で起こる奇妙で恐ろしい事件と、現実世界で起こる事件がリンクしたら…そしてそれが何度も起こってしまっていたら…。
おとぎ話の美しい世界観にどんどんのめり込んでいってしまいます。
読了したときの喪失感も愛おしくなる作品です。頭を殴られたようなショックに、またアリス殺しを読み直したくなります。
GUN_Zさん/30代/女性
ウィッチャーシリーズ
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | アンドレイ・サプコフスキ |
|---|---|
| 出版社 | 早川書房 |
| 発売日 | 2017年8月24日 |
| 価格 | 1,100円 |
人間臭く、ドラマチックに展開する重厚なストーリーがリアル
エルフの遺伝子を受け継ぎ、世界を滅ぼす力を持った少女と、彼女を守る怪物殺しを生業とする男・魔法剣士ウィッチャーの物語。人間臭くも深い愛情の物語は、読みだすと止まりません。
エルフやドワーフなどが登場する王道ファンタジーの形態を取りながら、様々なエピソードを絡めて、人間の持つ醜さや美しさ、少女の成長と魔法剣士、彼らを取り巻く人物たちが魅力的に描かれます。
もちろん架空の話でありながら、設定の細かさ故に、実際に存在するような気になってきます。
詳細かつ緻密な登場人物や国々の歴史は、まさにサーガと呼べるのものでした。
dongritakashiさん/40代/男性
バーティミアス サマルカンドの秘宝
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | ジョナサン・ストラウド |
|---|---|
| 出版社 | 理論社 |
| 発売日 | 2003年12月13日 |
| 価格 | 3,880円 |
思いもよらない展開や少年と妖霊の駆け引きが魅力！
魔法使いたちが支配する世界でのお話です。
泣き虫だけど負けず嫌いな12歳の少年は、まだ魔法修行中の身でありながら、あるエリート魔法使いに仕返しをするため、何千年も生きてきたベテラン妖霊を呼び出します。
ここから少年の生活は一変、様々な悲劇が訪れます。読み初めは、少年の無謀さに呆れてしまいましたが、悲劇に立ち向かい成長していく姿にはとても感動します。
また、少年とベテラン妖霊との駆け引きも見所です。魔法使いと妖霊は仲間ではなく、ただ契約で結ばれているだけ。信頼関係ゼロ、少しでも隙を見せれば弱みを握られ、形勢は逆転します。そんな、いつ裏切られるか分からない緊張感も楽しめます。
展開も早く、最後まで飽きずに物語にのめり込んでしまうので、丸一日何もやる事がない時におすすめです！
takuya920429さん/20代/男性
圧倒的な世界観で非日常を楽しめる作品
作者はFateやFGOの原作で有名な那須きのこ氏。アニメやゲームに展開されてない作品ですから、那須氏のファンでも知らない人も多いかもしれません。
自分の願望成就のため、身体の一部を進化させ、人間では無くなった人の事を「悪魔憑き」と呼び、悪魔払いをする主人公のお話で、ダークファンタジーというカテゴリーにピッタリな内容だと思います。
圧倒的な世界観の中に緻密なトリック。日常の薄皮一枚隣にある「非日常」を楽しめる作品です。
nankurunaisa0708さん/40代/女性
指輪物語
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | J.R.R. トールキン |
|---|---|
| 出版社 | 評論社; 新版 |
| 発売日 | 1992年7月1日 |
| 価格 | 770円 |
単純なようで考え抜かれたストーリーなど、圧巻のスケール
現代作品は大抵、人物、物語、世界の順で構築されますが、本作はその逆でつくられていました。
広大な世界、歴史を背負った人物たち。単純なようで考え抜かれたストーリー。これらが「世界設定を作るための作品」というのがたまりません。
訳は分かりにくいですが、なれると癖になる味があります。すっかりこの神話に魅せられました。
huto85jjさん/30代/男性
折れた竜骨
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | 米澤 穂信 |
|---|---|
| 出版社 | 東京創元社 |
| 発売日 | 2013年7月12日 |
| 価格 | 682円 |
魔法の存在する世界だが、論理的思考で犯人捜査を進めていく様子が見事
「折れた竜骨」は、魔法が存在する12世紀ヨーロッパを舞台にした、ダークファンタジーかつ推理小説です。
ロンドンの近くに浮かぶ島にいる領主が、暗殺騎士の魔術によって殺害されてしまうところから物語は動き出します。領主の娘・アミーナと、暗殺騎士を追って島を訪れた騎士・ファルクが、犯人を捕まえるために捜査をするという物語です。
しっかりと練られた世界観もさることながら、魔術という不確定要素が絡んでいるにも関わらず、論理的思考で犯人捜査を進めていく様子も見事な小説です。
日本推理作家協会賞受賞という実績もあるので、安心して読めると思います。
astadさん/20代/男性
ペギー・スー 魔法の瞳をもつ少女
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | セルジュ・ブリュソロ |
|---|---|
| 出版社 | 角川書店 |
| 発売日 | 2005年7月23日 |
| 価格 | – |
途中から、ダークな展開へ移行するギャップが面白い
主人公のペギーは幽霊が見えるという不思議な能力を持っています。
ある日、太陽の色が青色に変わり、人間や動物が様々な変化を遂げるという内容で、一見普通のファンタジー小説かと思いますが、中盤からダークな展開になって行きます。
ファンタジー小説初心者よりは、玄人向けの内容になっています。
papillon.kobeさん/20代/男性
アンデッドガール・マーダーファルス
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | 青崎 有吾 |
|---|---|
| 出版社 | 講談社 |
| 発売日 | 2015年12月17日 |
| 価格 | 792円 |
不気味な可笑しさをともなう怪事件に胸が躍る！
舞台は19世紀末ヨーロッパで、ミステリーの舞台にはうってつけです。
しかし、この作品はただのミステリーではなく、探偵、怪盗、怪物が勢揃いのミステリーファンタジーです。
探偵・輪堂鴉夜の存在そのものが、この作品に驚きと後ろ暗さを与える要因になっています。
作中では軽く扱われるテーマが、読者にとっては恐ろしくダークで、それが一種の笑いを生んでいます。唯一無二の世界観に、どんどん引き込まれてしまいます。
ishidaiさん/20代/女性
デモナータ 1幕 ロード･ロス
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | ダレン・シャン |
|---|---|
| 出版社 | 小学館 |
| 発売日 | 2005年6月10日 |
| 価格 | – |
伏線の回収が素晴らしく、びっくりするような展開が魅力
若い世代でも読めるような平易な言葉で書かれており、何よりもストーリーの展開のスピードが早いにも関わらず、びっくりさせられるような展開を見せます。
伏線の回収がかなり見所です。全ての謎が解き明かされているにも関わらず、読者の想像力に任せる部分も多くあり、いわゆる読者の数だけストーリーが存在する物語です。
ぬこぬこ大魔王さん/20代/女性
ベルガリアード物語シリーズ
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | デイヴィッド エディングス |
|---|---|
| 出版社 | 早川書房 |
| 発売日 | 2005年2月24日 |
| 価格 | – |
経済や政治の息づく「生きた世界」の物語
農場の厨房で育った孤児・ガリオンは、ある日、育ての親・ポルおばさんと浮浪者・ベルガラスとともに、突然旅に出ることに…。
自分のアイデンティティに悩み、また途中から増えていく旅の仲間たちの正体を知るに及んで、ガリオンはイヤでも成長を強いられていきます。
「指輪物語」の世界が叙事詩だとするなら、こちらは経済や政治の息づく「生きた世界」の物語かもしれません。
物語のなかで、キャラたちが自分の問題を解決して前進する様子も書き込まれ、また軽口の応酬や冗談に笑い、あるときはホッとし、あるときは癒やされる極上の時間を過ごせました！
shiba3283963さん/50代/男性
ルーンの子どもたちシリーズ
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | ジョン・ミンヒ |
|---|---|
| 出版社 | 宙出版 |
| 発売日 | 2006年1月31日 |
| 価格 | – |
正義のためではなく、生き残るための冒険という設定が珍しい！
高校の時に授業そっちのけで、読みふけりました。
主人公の少年が、お家騒動で負けて１人ぼっちになり、それでも生き抜いていく姿に、応援したくなります。
崇高な目的のために冒険することが多いファンタジーですが、周囲の大人に翻弄されながらも、あまり高望みせずにただ生きようとする少年の姿は、人間の本質を描いているように思います。
小鳥遊 柑奈さん/20代/女性
サイバーパンクと和の宗教の融合した、独特の世界観を感じてほしい
サイバーパンクと和の宗教の融合した、独特の世界観が魅力の小説です。
1996年発売なので結構古いですが、今読んでも斬新な設定とストーリーです。
作者オリジナルの用語が多いし、文体も読みやすいとは言い難いですが、多少わからなくても読み進めていくうちに何となくわかってくるので、気にしないことが大切です。
そこを理解しようとするより、そういうものだと割り切って世界観に入り込んでしまうと、後はもうあっと言う間に読み終わり、強烈な余韻に包まれます。
hal301akiraさん/30代/女性
フィーヴァードリーム
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | ジョージ・R・R・マーティン |
|---|---|
| 出版社 | 東京創元社 |
| 発売日 | 1990年10月1日 |
| 価格 | – |
人間との共存を目指す吸血鬼の戦いに引き込まれる
いにしえから人間を捕食し続けてきた吸血鬼の王・ジュリアンに反旗を翻した、若き吸血鬼・ジョシュアの戦いが描かれます。
人間と共に過ごし、共存共栄を願うジョシュアは、種族の生存にかかわる吸血の問題を解決し、ジュリアンの支配から同族を、そして人類を解放できるのか？というところが大筋のストーリーです。
主人公は吸血鬼ですが、究極の理想のために戦い続けるファンタジーで、応援したくなります。
shiba3283963さん/50代/男性
銀のほのおの国
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | 神沢 利子 |
|---|---|
| 出版社 | 福音館書店; 改訂版 |
| 発売日 | 1997年5月15日 |
| 価格 | – |
生存競争を真っ正面から描くハードな展開に胸が痛くなる
いたずらのつもりでトナカイの剥製に呪文を唱えた、たかしとゆうこは、トナカイに導かれて北の国に入り込み、青イヌ族とトナカイ族の戦いに直面することになります。
厳しい自然の中で、生き物たちは次々とより強いものに捕食されていきます。生存のためとはいえ、この有様に苦しむゆうこの葛藤は、胸が痛くなります。
しかし、この弱肉強食の世界もまた、ぐるりと循環して、いずれ勝ったものが負けたものを肥やす糧になるというトナカイの王・はやての言葉は、自然生態系を見事に表わしているように感じます。
殺伐たる生存競争を真っ正面から描いているという意味では、子供の読者にはかなりハードでダークかもしれませんが、日本の誇る児童文学の古典だと思います。
shiba3283963さん/50代/男性
北欧神話を舞台にした魔剣を巡る大戦争が魅惑的
「ニーベルンゲンの指輪」や「指輪物語」にも取り入れられた、北欧伝承の『折れて再び鍛え直された魔剣』の物語。
エルフの王・イムリックが取り替えた人間の子供・スカフロクと、トロールの子・ヴァルガルドはともに戦士となり、エルフとトロールの存亡を賭けた戦場で邂逅します！
荒々しい北の神々や極北の巨人が跋扈する、昏く魅惑的な物語です。
shiba3283963さん/50代/男性
ウィラン・サーガシリーズ
- 読み応え度 ：
- ダーク要素 ：
- ファンタジー要素：
| 著者 | パトリシア・ライトソン |
|---|---|
| 出版社 | 早川書房 |
| 発売日 | 1984年4月15日 |
| 価格 | – |
日本的民話ファンタジーにも通じる懐かしさを感じる
オーストラリアの砂漠に氷が見つかったというニュースが飛び込みます。大地の民であるアボリジニーの青年ウィランは、いにしえの勇士コー・インから与えられた魔力を手に、自然界のバランスが崩れた原因を、アボリジニーのネットワークを使いながら追いかけていきます。
欧米のファンタジーでは、人間が自然を征服し統治するという、キリスト教的価値観が主ですが、アボリジニーたちの価値観は、人間も自然の一員として、そのバランスが崩れないように暮らし、崩れてしまったらそれを元に戻す環境保全官の役割を持って、調和を実現していくというもの。
ウィランは自分の行いに悩みながらも前進し、土の族たちと連携して、大地に生じた不調和を癒やしながら、真の勇者へと成長していきます。
日本ではあまり知られていないアボリジニーの神話「ドリーム・タイム」の住民たちが、今でもアウトバックに潜み、生き続けていることにとても嬉しくなると同時に、松谷みよ子さんの日本的民話ファンタジーにも通じる懐かしさを感じます。
shiba3283963さん/50代/男性
まとめ
読書家500人が選ぶおすすめのダークファンタジー小説では、1位は『モモ』、2位は『かがみの孤城』、3位は『ハリー・ポッターと賢者の石』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。
今回は、読書家500人が選ぶおすすめのダークファンタジー小説28選＆人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。
おすすめのダークファンタジー小説アンケートの詳細
| 第1位（120票） | モモ |
|---|---|
| 第2位（74票） | かがみの孤城 |
| 第3位（51票） | ハリー・ポッターと賢者の石 |
| 第4位（49票） | 新世界より |
| 第5位（36票） | 十二国記シリーズ |
| 第6位（31票） | 夜市 |
| 第7位（18票） | ダレン・シャン |
| 第8位（15票） | 闇の守り人 |
| 第9位（14票） | ドグラ・マグラ |
| 第10位（14票） | 空色勾玉 |
| その他（80票） | 上記以外の回答 |
【アンケート調査概要】調査方法：インターネット調査調査期間：2021年07月22日～08月06日回答者数：500人
登場人物や全てに物語があり、作りこまれた世界観が最高！
この小説はまさに、ダークファンタジーの最高峰です！本当にあるのではないかと思うくらいの世界観で、すべてが作りこまれています！
登場人物や全てに物語があります。主人公や、種族全てに生活があり、生き生きと描かれています。
ハラハラする展開が多く、読んでいて疲れますが、自分が主人公になって追われているかの様な気持ちになり、ドキドキしながら進んでいきます！
kananabekoさん/30代/女性