哲学書のおすすめ18選&社会人500人が選んだ人気ランキング

編集部おすすめ:おすすめの哲学書8選

編集部おすすめのおすすめの哲学書
ここまでは、社会人500人が選ぶおすすめの哲学書の人気ランキングをご紹介してきました。

次に、Bookey編集部が選ぶおすすめの哲学書8選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!

究極の旅

  • 読みやすさ   :
  • 哲学の専門度  :
  • 実生活に役立ち度:
著者 OSHO
出版社 ‎河出書房新社
発売日 ‎2013/10/11
価格

絵空事にならず、現実問題に関わっているんだという認識が得られる

十牛図とは、悟りにいたるまでの10の段階を絵と詩で表したものです。

本書は熱いハートを持った十牛図の解説書で、真の自己を見つける旅の始まりから、途中の苦悩、ついに掴み、平穏を得て、また市井に戻るまでを、エネルギッシュに描いています。グイグイ引き込まれて、時には涙しながら読みました。

十牛図の解説と、OSHOへの質問コーナー(人生相談みたいなもの)が交互に挟まれていて、絵空事にならず、私たちの現実問題に関わっているんだという認識が得られます。

哲学書はどちらかというと、頭でっかちになりがちなので、別の視点から新たな境地を発見したい人におすすめです。

たまやつさん/50代/女性

若い読者のための哲学史

  • 読みやすさ   :
  • 哲学の専門度  :
  • 実生活に役立ち度:
著者 ナイジェル・ウォーバートン
出版社 ‎すばる舎
発売日 ‎2018/4/25
価格 3,520円

代表的な哲学者の考え方に簡単に触れられる

年代順に代表的な哲学者の考え方をまとめてあります。哲学者ひとりにつき、10ページ以下なので簡単に読むことができます。

語り掛けるような柔らかい文章なので、わかりやすく読みやすいです。

哲学者の考え方が網羅されているというよりも、本書の作者が要点をピックアップして魅力ある形で読者に伝えています。

「若い読者のための」というタイトルですが、大人が読んでも十分楽しめると思います。

shibata000k1さん/40代/男性

葉隠入門

  • 読みやすさ   :
  • 哲学の専門度  :
  • 実生活に役立ち度:
著者 三島 由紀夫
出版社 ‎新潮社; 改版
発売日 ‎1983/4/1
価格 572円

死の日常性から生を考察できる良書

「武士道とは死ぬ事と見つけたり」という名言で有名な「葉隠」は、山本常朝氏によって書かれた武士道哲学の本です。本書は、それを三島由紀夫氏が「葉隠入門」という形で分かりやすく解説してくれている名著であり、武士道精神の神髄を知る事ができます。

葉隠では、「武士とは、死と強い関りを持つ職業である」と言われています。それに対して近現代では、人間の死の問題が表面から消え、死は老後に訪れる非日常的なもの、として扱われています。

一見すると、死を意識しないで済むと云う事は、恐ろしい物を忘れていられるという意味において、優れた生活様式だと思われます。しかし、本書では、死を意識の表へと持ち出す事は、時には精神衛生的に大切な物になり得ると述べられています。死と一体化して、「常住死身」となる事によって自由を得るというのは、葉隠の発見した哲学でした。

なかなか難しい内容ですが、現代人とは異なる人生哲学に触れる事で、本書から得られる物もあるかもしれません。

rock1219jpさん/30代/男性

集中講義 これが哲学!

  • 読みやすさ   :
  • 哲学の専門度  :
  • 実生活に役立ち度:
著者 西 研
出版社 ‎河出書房新社
発売日 ‎2010/11/5
価格 1,045円

ブックガイドとして参考文献が載せられているので、必要に応じて知識を深められる

哲学の専門書というより、入門書的な感じがします。文章は講義風で「哲学の思考法とはどういうものか」から始まり、「哲学の思考法はどのようにして育ってきたのか」、そして「まとめ」となっています。

私たちは互いに「平和に共存して生きていこう」という意志を持っています。その意志があるから、様々なルールや秩序が定められ守られています。正義とはこれらのルールや秩序の「正当性」を指す言葉であり、元々「共存の意志」により生み出されたものと言える、と筆者は言っています。

立場や条件が違っていても、「共存の意志」というものが人類に普遍的に共通するものとして存在するならば、それを依り所にしてお互いの間に橋をかけることができるとして、哲学が紹介されています。

すごく読みやすくて、章の終わりにはブックガイドとして参考文献が載せられているので、とても親切だと思います。

makoto84さん/30代/男性

色彩について

  • 読みやすさ   :
  • 哲学の専門度  :
  • 実生活に役立ち度:
著者 ルードウィヒ ウィトゲンシュタイン
出版社 ‎新書館
発売日 ‎1997/9/1
価格

認識することの危うさ、面白さを知ることで、ぐんぐん読み進められる

哲学らしくないタイトルですが、どっぷり哲学の泉にはまる一冊です。

「白ってなんだろう。どうして白だと思うのだろう」と、今まで常識のように思っていたことから改めて考えることになります。

認識することの危うさ、その反面の面白さを知ることで、ぐんぐん読み進めることができます。

「色の概念とは?」とより深いところへ導かれ、見えるもの、見たいもの、見ようとするもの、見えないものなど、深い泉に身を沈めることに気がつくと思います。

gagashinoさん/40代/女性

哲学はどう学んでゆくか

  • 読みやすさ   :
  • 哲学の専門度  :
  • 実生活に役立ち度:
著者 三木 清
出版社 ‎ゴマブックス
発売日 ‎2016/7/20
価格 1,100円

他の学問との相互作用がわかりやすく説明され、哲学の導入として親切な書

哲学を学ぶための具体的な指南書です。

哲学的精神、数多ある入門書のおすすめと重要度、押さえておくべき哲学者など、哲学の導入として親切な書です。

数学や自然科学のような系統立った学問にも言及する箇所があり、「科学のなぜ」と「哲学のなぜ」では種類が違うので意外な感じがしましたが、互いに平行線ということではなく、交わる関係なのだということがわかりました。

他の学問との相互作用がわかりやすく説明され、思考の整理が促されるのでおすすめです。

citronorangeさん/40代/女性

非-知

  • 読みやすさ   :
  • 哲学の専門度  :
  • 実生活に役立ち度:
著者 ジョルジュ バタイユ
出版社 ‎平凡社; 新訂増補版
発売日 ‎1999/5/7
価格 1,320円

目の前にある事柄に、素直に向き合うことの大切さを教えてくれる

哲学書の読みすぎに効く薬のような本です。

思考の外に出ることは、我々が考えているよりも難しいことです。考えれば考えるほど、人間は大脳のネットワークに雁字搦めとなってしまいます。そして、哲学的な理性にとらわれすぎて、目の前の事実を素直な心で見ることができなくなってしまいます。

そのような罠にはまらないようにするためには、いったん思考を沈黙させることも必要となります。そのような思考の沈黙を、著者バタイユは『非-知』という語で表現しました。

あらゆる哲学の中でも、思考バカに陥らないための哲学を論じる人は、希少な存在です。本書は、哲学の外に踏み出し、ただ、目の前にある事柄に向き合うことの大切さを教えてくれます。

kunitadaさん/30代/男性

ボーヴォワールは語る

  • 読みやすさ   :
  • 哲学の専門度  :
  • 実生活に役立ち度:
著者 アリス シュヴァルツアー
出版社 ‎平凡社
発売日 ‎1994/5/1
価格

過激でかっこいい女性の、生きた言葉に触れられる

ボーヴォワールと言えば、どのような背景から性別に序列がつけられたのかを論じた人として知られています。

彼女の言葉はとても明快で納得できますが、そのすべてに賛同するという人は少ないと思います。彼女の思想の過激な部分に、踏み込めない人が多いと思うからです。しかし、多様性が認められ始めた現在なら、彼女の思索を具現化する生き方もできるのではないかと思うようになりました。

この本はインタビュー形式で書かれていて、ボーヴォワールの言葉がより分かりやすくなっています。

有名だけどよく知らないと言われるボーヴォワールの思想の輪郭が見えてくる本でした。

ncmsk523さん/50代/男性

まとめ

社会人500人が選ぶおすすめの哲学書では、1位は『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』、2位は『7つの習慣 人格主義の回復』、3位は『哲学のなぐさめ 6人の哲学者があなたの悩みを救う』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。

今回は、社会人500人が選ぶおすすめの哲学書18選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。

【アンケート調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年07月13日~07月28日
回答者数:500人