サイコパス小説おすすめ23選&読書家500人の人気ランキング

「サイコパスが登場する面白い小説はないかな?」と本を探すこともありますよね。

誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んでおすすめできるサイコパスが登場する小説と口コミを知りたい方も多いはず!

この記事では、読書家500人が選ぶおすすめのサイコパス小説23選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。

サイコパスが登場するおすすめ小説人気ランキング

サイコパスが登場するおすすめ小説ランキング

まずは、サイコパスが登場するおすすめ小説人気ランキングからご紹介していきましょう。

Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶサイコパスが登場するおすすめ小説』によると、1位は『悪の教典(173票)』、2位は『殺戮にいたる病(70票)』、3位は『告白(69票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら

それでは、サイコパスが登場するおすすめ小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。

500人中/173人がおすすめ

【1位】悪の教典

  • 読み応え度 :
  • 内容の満足度:
  • サイコパス度:
著者 貴志 祐介
出版社 文藝春秋
発売日 2010年7月29日
価格 1,800円

主人公の思想や行動に想像を掻き立てられる

天才的に頭脳明晰な主人公が、どのような生活をして、どのような考え方を持って行動しているのか、なぜ教師という仕事に行きつくことになるのか、その過去についてあまり小説の中では触れられていない分、どんなことをしてきたのだろうと想像を掻き立てられます。

主人公の行動はとても言葉では表現できないようなことであり、「人が邪魔なら排除する」という思想が恐ろしく胸に響きます。

クライマックスに続きを思わせる表現があり、さらにこの恐怖は続いていくのだと思うと、不気味な余韻が残ります。

しろとしさん/30代/男性


犯人の魔の手から逃れることができるのかと、ページをめくる手が止まらない

一見、感じが良く優秀な高校教員が実はサイコパスで、小さい頃から次々と殺人を犯していくという設定のホラー小説です。

思わず目を背けたくなるようなグロい描写も出てきて、彼の魔の手から逃れることができるのかと、ページをめくる手が止まらない一冊です。

上下巻ですが展開が早く、あっという間に読めてしまうので、ホラー好きにはオススメです。

Koirinennekokaanさん/40代/女性

怖いだけでは無く、生徒同士の友情など感動する場面もある

人気者の高校の先生が、同僚や生徒を次々と殺していく話です。上下2巻に分かれていて、読み応えがあります。

先生のことを信じている生徒を次々と裏切り、平気で殺していく姿はサイコパス以外の何でもありません。その犯人は自分の両親も殺しているというすごい過去を持っています。

怖いだけでは無く、生徒同士の友情など感動する場面もあります。

胸糞の悪くなる話ですが、つい何度も読んでしまう作品です。

china_e6faさん/30代/女性

主人公が何をするか分からない怖さ等、リアリティある筆力に圧倒される

貴志祐介さんの作品は外れなしと言われていますが、この「悪の教典」も勿論面白いです。映画化や漫画化もされ、有名な作品だけれど、文章で読むとより主人公のハスミンの異常さが伝わります。

長身イケメンの帰国子女という見た目なのに、サイコパスだというギャップがとにかく恐ろしいです。

リアリティある筆力に圧倒されます。長編ですが、一気読み必至の作品です。

みるみこさん/40代/女性

淡々と進む日常から一気に惨劇へと進む、スピード感ある展開に手が止まらない!

爽やかな高校教師が実は恐ろしいサイコパスだったら…というお話です。

主人公は自分のやりたいことのためには手段は気にしない高校教師。前半はちょっとホラー気味ではあるけれど、学校が迷惑するくらいわがままな保護者を陥れ排除するなど、ちょっと主人公を応援したくなる部分もあったりします。

しかし主人公は自分の保身のためなら殺人も意に介さない人間で、自分の犯した不始末を隠すために次々と人を殺していき、最後はクラス全員を巻き込んだ惨劇に進みます。

後半、殺人鬼と化した主人公からどうやって生徒たちが逃げられるのか、恐ろしくハラハラしながらもスピーディな展開で爽快感もあります。

上下巻というボリュームある作品ですが、一気読みできちゃいます!

さと07さん/40代/女性

人を殺すことに抵抗のない人が存在する事に気づかされ、恐ろしくなる

この「悪の教典」は貴志祐介さんの2010年の著書です。当時のシリアルキラーのプチブームで話題になった作品の一つです。

とある真面目で清廉そうな若い高校教師が、実は二重人格とも思えるようなシリアルキラーの一面を持っており、人を殺すのをごく日常的な発想で考えている点が衝撃的です。

生まれながらにして人を殺すことに抵抗のない人が存在するんだと気づかされ、恐ろしくなります。

とてもリアルな文章なので、別の角度から見れば「殺人することがまともな世界があってもおかしくないかも」と勘違いしてしまうくらい入り込んでしまいます。

fantajimaさん/40代/男性

有り得ないのに有り得るかもと思わせるテクニックが素晴らしい!

「悪の教典」は非常に魅力的な作品です。読み進めるごとに教師である主人公の狂気が明らかになっていくのですが、その描写が素晴らしい。

主人公自身の日常が自らの狂気によって徐々に崩れていく様子、それに巻き込まれていく人々の不幸が丁寧に描かれています。

有り得ないはずなのにそう感じさせないリアルな描写、狂気的でありながらもどこか虚しさを覚える主人公の運命に釘付けになること間違いなしの1冊です。

tknkkrさん/20代/男性

読み進めていくうちに、どんどん裏の顔が表面化してきてぞっとなる

さわやかでイケメンで、一見すると非の打ちどころがないような主人公は高校の先生。

表向きは人当たりもよく生徒にも人気だけど、裏の顔は自分の快楽のみを考え、邪魔なものは容赦なく排除して生きてきた典型的なサイコパスです。

物語を読み進めていくうちに、どんどん彼の裏の顔が表面化してきて背筋がぞっとなります。

放火や殺人と犯行を重ねていく主人公と、彼をとりまく人々の結末に目が離せず、最後まで一気に読めること間違いなしの一冊です。

mayumin0623さん/40代/女性

大量殺戮に向かって淡々と突き進む様がいっそ爽快

「サイコパス」がどういうものなのか、これで大体つかめます。

サイコパスとして生まれついた主人公の幼少期から、殺人遍歴、教職に就くまでをじっくり丁寧に書いてくれています。

上下巻でなかなかの長さですが、ダレることなくグイグイ読ませてくれます。作家・貴志祐介のさすがの上手さといったところでしょうか。

クライマックスでは、高校を舞台として生徒や同僚をばったばったと殺していく様が、いっそ爽快ですらあります。怖いけど魅力的なサイコパスを堪能したい方におすすめです。

foundryさん/30代/女性

500人中/70人がおすすめ

【2位】殺戮にいたる病

  • 読み応え度 :
  • 内容の満足度:
  • サイコパス度:
著者 我孫子 武丸
出版社 講談社; 新装版
発売日 2017年10月13日
価格 770円

エログロが強烈だが、最後のどんでん返しが圧巻

登場人物たちの日記を交互に読んでいるような形で進み、とても読みやすいです。

犯人は最初から狂っていて、タイトル通り殺人ではなく殺戮をくり返します。

途中のエログロ表現は思わずページを閉じてしまうほど。それでも最後まで読めば、あっと驚く真実が隠されています。

この小説はどんでん返しで有名だから、疑いながら読んでいくけど、それでもみんな騙されると思います。そして最初からもう一度、読みたくなります(笑)

sks111さん/30代/女性


猟奇殺人の描写がキツイが、最後に伏線がすべて回収されて納得できる

「殺戮にいたる病」は、サイコキラーが次々と猟奇殺人を犯していく話です。

逮捕された犯人は、何故人を殺したのか…残虐な描写が続き、最初は読んでいてとても気持ち悪く、エロやグロが苦手な方にはつらいと思います。それでも展開に目が離せず、グイグイ読んでしまいます。

犯人には共感も同情も全くできず、後味も悪い猟奇殺人の話ですが、最後まで読んで初めてこの小説は完成します。

エログロに耐性がない人にはとてもおすすめできませんが、ぎりぎりいけると思ったら、是非とも最後まで読んでください。

さと07さん/40代/女性

痛々しいリアル描写と最後のどんでん返しが読み手を衝撃の渦に巻き込む

読み進めていくうちに、ある人物がどうしようもない理由で人を殺すサイコパスだということがわかります。

一見、そんなことをしそうにもない人物なので、判明した時の衝撃はすさまじいですし、現実社会にもこのような人が一定数いるのかと思うと、とても恐ろしく感じます。

どこにでもあるような家族が崩壊していく様子や、性描写・その他グロテスクな内容等が有り、読むのが途中からきつくなりますが、最後はどんでん返しがあるので面白いです。

setosaさん/30代/女性

500人中/69人がおすすめ

【3位】告白

  • 読み応え度 :
  • 内容の満足度:
  • サイコパス度:
著者 湊かなえ
出版社 双葉社
発売日 2010年4月8日
価格 640円

不気味でまとわりつくような怖さが漂い、良くも悪くも心に残る

松たか子さんが主演の映画にもなったこの作品は、湊かなえさんのデビュー作です。何気なく書店で手に取って読み始めて、数分でこの物語に衝撃を覚えました。

女性高校教師が突然ホームルームにて、自分の娘がこのクラスの生徒に殺されたと告白。あとはストーリーを読み進めるうちに、衝撃の嵐が読者を襲います。

最初から最後までまとわりつくような怖さが漂い、後味の悪い作品ですが、良くも悪くも心に残ります。

fantajimaさん/40代/男性

500人中/34人がおすすめ

【4位】マリアビートル

  • 読み応え度 :
  • 内容の満足度:
  • サイコパス度:
著者 伊坂 幸太郎
出版社 KADOKAWA
発売日 2013年9月25日
価格 836円

個々のキャラクターが個性的すぎるが、どこか親近感を覚える

登場するキャラクターが多いですが、それぞれのキャラクターがとても個性的で、どこか抜けていたり人間味があるキャラクター構成で、親近感を持つことができます。

また、それぞれのキャラクターにストーリーがあり、そのストーリーが交差した時、衝撃の展開となっていき、読み進めていけばいくほどにその世界観に引きずり込まれてしまう内容になっています。

Ayako46さん/30代/女性

500人中/30人がおすすめ

【5位】黒い家

  • 読み応え度 :
  • 内容の満足度:
  • サイコパス度:
著者 貴志 祐介
出版社 角川書店
発売日 1998年12月10日
価格 748円

「本当に怖いのは人間なのでは」と気づかされる作品

1999年に内野聖陽さん主演で映画化された作品ですが、人間のもつ「闇」を感じることができる作品です。

読み始めたら最後、続きが気になって止めることができませんでした。時間があるときに一人でしっかり読み込むのをお勧めします。

怪奇現象はもちろん恐ろしいですが、「本当に怖いのは人間なのでは」と気づかされた作品でした。

mimitoshiさん/30代/女性

500人中/29人がおすすめ

【6位】medium

  • 読み応え度 :
  • 内容の満足度:
  • サイコパス度:
著者 相沢 沙呼
出版社 講談社
発売日 2019年9月12日
価格 1,870円

張り巡らされた複線の妙と、人間の二面性の部分を見て楽しめる

一人の少女と推理作家の男、W主人公の小説になります。少女は霊媒と呼ばれ、死者の声を聴くことができるので、推理作家の男と難事件を解決していくありきたりな物語、と思いきや・・・。

序盤から張られていく伏線、それを中盤に回収し、もうどんでん返しは来ないだろう、と思わせてのまさかの結末!「まさか、あの人がそうなるなんて!え、そんなことが!?」と驚くこと間違いなしです。

文章のどれが伏線なのか、またどの文章も伏線になりうる表現をされているので、先読みが好きな方、推理が好きな方にはわくわくがとまらない作品です!

人間の裏、二面性の部分を見て楽しめる、サイコパスキャラクター不足の方におすすめの一冊になります!

N.kokiさん/20代/男性

500人中/19人がおすすめ

【7位】ストロベリーナイト

  • 読み応え度 :
  • 内容の満足度:
  • サイコパス度:
著者 誉田 哲也
出版社 光文社
発売日 2006年2月22日
価格 368円

絶対遭遇したくない事件に敢然と立ち向かう主人公の姿にカタルシスを得られる

誉田哲也先生が執筆された警察小説「姫川玲子シリーズ」になります。

描写がかなりエグくて気持ち悪くなりますし、犯人の心情、行動に全く共感できません。

現実に絶対遭遇したくない事件に、主人公・姫川玲子が敢然と立ち向かっていくストーリーの面白さに、ページをあっという間にめくってしまいます。

itohi98さん/50代/男性

500人中/14人がおすすめ

【8位】砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

  • 読み応え度 :
  • 内容の満足度:
  • サイコパス度:
著者 桜庭 一樹
出版社 富士見書房
発売日 2004年11月1日
価格 669円

「愛情」の形について考えさせられる

日常のなかに急に現れる狂気に息を呑みます。「愛してるから」、「大事にしているから」こその行動が明らかに狂ってるのが読んでて楽しいです。

サイコパスの親からの狂愛とも呼べる行動を、子どもは『愛情表現』として受け止めているのも切なくて、心がギュッとなります。

懸命に努力した結果、彼女がどうなるのか・・・結末が分かっていても、何度読んでも鳥肌が立ちます。

人間の独占欲や親から子どもへの狂愛に触れたい方には、是非読んでほしいおすすめの本です。

sallys3さん/20代/女性

500人中/9人がおすすめ

【9位】リカ

  • 読み応え度 :
  • 内容の満足度:
  • サイコパス度:
著者 五十嵐 貴久
出版社 幻冬舎
発売日 2003年10月10日
価格 781円

怖さを感じながらも何故か病み付きになってしまう中毒性がある

愛した男性の為なら人殺しも厭わない純愛モンスターリカ。

今までいそうでいなかった狂人リカの、人間離れした強靭な肉体や獲物に執着する狂気は、ゾクッとするほどの怖さを感じながらも何故か病み付きになってしまう中毒性があります。

シリーズもたくさん出版されていて、リカ誕生の秘密からリカがいなくなった世界を描いたものまで幅広くあり、さらには漫画化・ついには映画化までされ、ファンとしては嬉しい限りです。

0607ihmrさん/30代/女性

500人中/8人がおすすめ

【10位】バトル・ロワイアル

  • 読み応え度 :
  • 内容の満足度:
  • サイコパス度:
著者 高見 広春
出版社 太田出版
発売日 1999年4月1日
価格 2,980円

おそろしく暴力的ながら、青春小説のような雰囲気も味わえる

舞台は近未来の日本っぽい世界。とある中学生がクラスごと拉致され、政府主催のデスゲームに強制的に参加させられます。

最後のひとりになるまで殺し合わなければいけない中、逃げる者、ここぞとばかりに人を殺す者、自分の欲望だけを満たす者、協力し合う者、生徒たちは様々な行動に出ます。

主人公は離れてしまった親友と協力し、デスゲームから脱出しようとしますが、サイコパスとして目覚める者により、次々と友人が殺されていきます…。

どんどん登場人物が死んでいく話ですが、それぞれの生徒たちの想いや背景が描かれるので、青春小説のような雰囲気もある不思議な感覚の小説です。

さと07さん/40代/女性