海外ベストセラー小説おすすめ27選&読書家500人ランキング

ベストセラーになっていて、世代や性別を問わず楽しめる海外の小説を読みたい時もありますよね!

誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んでおすすめできる海外のベストセラー小説と口コミを知りたい方も多いはず!

この記事では、読書家500人おすすめの海外ベストセラー小説27選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。

海外のベストセラー小説人気ランキング

海外のベストセラー小説ランキング

まずは、海外のベストセラー小説人気ランキングからご紹介していきましょう。

Bookey編集部が行った『読書家500人がおすすめする海外のベストセラー小説』によると、1位は『モモ(182票)』、2位は『わたしを離さないで(80票)』、3位は『ハリー・ポッターと賢者の石(53票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら

それでは、海外のベストセラー小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。

500人中/182人がおすすめ

【1位】モモ

  • 読み応え度  :
  • 物語の満足度 :
  • とっつきやすさ:
著者 ミヒャエル・エンデ
出版社 岩波書店
発売日 1976年9月24日
価格 1,870円

無駄に見える時間の必要性を改めて考えさせてくれる

ミヒャエル・エンデのモモは、時間に追われている現代人にこそ読んでほしい作品です。効率性なんてものとは縁遠い作品で、読んでいる間だけ時間を忘れられます。

今でこそ、無駄な時間を省き、有効活用するという風潮があります。しかし、その時間の必要性を改めて考えさせてくれます。

何もせずぼーっとしている無駄な時間こそ、必要ではないか。読者に常に問いかけ続けているのが、この作品です。

bol********さん/20代/女性


時短社会に生きている我々に、「時間」の大切さを再確認させてくれる

相手の話をよく聞く才能がある8歳の少女モモが、大人たちの時間を盗んだ時間どろぼうの組織に立ち向かう話です。

小学校高学年から読めて、読むのが難しい作品ではありません。しかし、大人にこそ読んで欲しい作品です。

なんでもスピーディーにこなすことが果たして正しいのでしょうか。この本は、仕事に追われ時短の社会に生きる我々が忘れてしまった大切なことを思い出させてくれます。

この作品を読み終わった後、心地よい余韻に浸り、明日からどのように生きるかもう一度考えてみようと思うこと間違いありません。

harukazatenさん/20代/女性

時間の大切さを教えられる

時間という目には見えない概念を「もの」として扱っている作品です。

この物語の肝である「時間の売買」は、その人にとっての時間の使い方、価値観をよく表しています。

人によって時間の価値は違います。無駄だと思う時間も、他の人から見ると大切な時間であることに気づかされます。

タイトルの「モモ」というのは、この物語の主人公の少女です。彼女は時間というものに向き合い、友人たちとかけがえのない時間を大切に過ごしています。読むと時間についての考え方が変わるはずです。

センメイさん/20代/女性

500人中/80人がおすすめ

【2位】わたしを離さないで

  • 読み応え度  :
  • 物語の満足度 :
  • とっつきやすさ:
著者 カズオ イシグロ
出版社 早川書房
発売日 2008年8月1日
価格 880円

登場人物の感情の揺らぎを味わえる不朽の傑作

人生について、命の儚さについて深く考えたい方におすすめの作品です。

主人公が様々な人との関わりを通して、クローン人間である自分の生き方を模索し、人間として生きたいと強く願うようになります。

一見、青春物語のように感じられますが、読み進めていくうちに、壮大で切ないストーリーであることに気づかされます。

主人公が自分はクローンであるという真実を受け止めていくなかで、自由を求め、最愛の人と生きていきたいと願う姿は読者を感動させるに違いありません。

命は儚いからこそ、尊いものであると深く考えさせられました!

Yukicil6さん/20代/女性


定められた残酷で哀しい運命を生きる主人公たちの姿を擬似体験できる

ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの代表作。

ヘールシャムという謎めいた施設で育った少年少女を通して、定められた残酷で哀しい運命、その中でも不器用に愛し愛される姿を擬似体験します。

ミステリアスな状況設定にひきこまれ、運命に翻弄される主人公たちの一生に、私達読者はただ成す術もなく立ち尽くすしかありません。

ファンタジーでもあり、少しSF、珠玉の人間ドラマとしても楽しませてくれる唯一無二の傑作です。

sanaedodonさん/40代/女性

500人中/53人がおすすめ

【3位】ハリー・ポッターと賢者の石

  • 読み応え度  :
  • 物語の満足度 :
  • とっつきやすさ:
著者 J.K.ローリング
出版社 静山社
発売日 1999年12月1日
価格 2,090円

英語の勉強にも最適!

本を読んだ事がなくても映画を観た事がある人は多いであろう魔法のお話・ハリーポッターシリーズは、英語の勉強にもおすすめです。

本でも映画でも、まず日本語ベースでストーリーを頭に入れてから英語で読み直す事で、細かな表現やフレーズなどを拾いやすくなります。

私は本を読んで、ハグリットが話す英語からイギリス英語とアメリカ英語の違いを学びました。

yukonstyleさん/30代/女性


ファンタジー小説として、子供から大人まで楽しめる作品

シリーズ化されているので、飽きることなく読み進めることが出来ると思います。

また、映画もあるので、小説と映画を同時並行で見るとより楽しむことが出来ます。

現在の20代以上であれば、多くの人が共通の話題として話すことが出来るので、あまり共通の話題が無い人ときっかけを作るのにもとても最適な1冊だと思います。

サカルトさん/20代/男性

500人中/43人がおすすめ

【4位】アルジャーノンに花束を

  • 読み応え度  :
  • 物語の満足度 :
  • とっつきやすさ:
著者 ダニエル・キイス
出版社 早川書房; 新版
発売日 2015年3月13日
価格 946円

人間に取って一番大切なものを思い知らされる

大人になっても子供の知能しかない主人公チャーリーが、手術によって段々と天才になるストーリーを通して、人間にとっての大切なものや幸せとは何なのかを痛いほど突きつけてくる名作です。

今までチャーリーが、どれほど人に理解されない孤独の中に放り出されていたのか考えさせられると同時に、天才と言われるほどの知性を手にいれても、人間は決して幸せにはなれないのだと諭されているようです。

果てない欲と愛憎、人間らしさとは、度々読み返したくなるヒューマンドラマの傑作です。

sanaedodonさん/40代/女性


人間の優劣や真の価値とは何なのか、深く考えさせられる

主人公は知的障害を持つ32歳の男性、チャーリー。彼は、ハツカネズミのアルジャーノンが受けた脳外科手術の人間被験者第一号になります。それは、知能を飛躍的に高くする画期的な手術でした。

手術は成功し、チャーリーは高い知能を獲得します。幼い心を持ったまま、短期間で天才に変貌した彼に、様々な出来事が起こります。嬉しいことも悲しいことも。

それを通して、チャーリーの心も徐々に変化していきます。

人間の優劣とは何なのか?人間の真の価値とは何なのか?深く考えさせられる一冊です。

kotaro_1さん/50代/女性

運命の切なさに、色々なことを考えさせられる

ユースケ・サンタマリアの主演でドラマ化された原作です。

ネズミのアルジャーノンと知能が低い青年が脳の手術を受け、どんどん知能が高くなります。

しかし、どんどん傲慢になっていくチャーリーの様子や、知能が上がりきった後の運命の切なさに、色々なことを考えさせられます。

人間にとって本当に大切なものとは。涙なくしては読めない不朽の名作です。

☆mint☆さん/40代/女性

500人中/37人がおすすめ

【5位】82年生まれ、キム・ジヨン

  • 読み応え度  :
  • 物語の満足度 :
  • とっつきやすさ:
著者 チョ・ナムジュ
出版社 筑摩書房
発売日 2018年12月7日
価格 1,650円

韓国人による韓国の作品なのに、舞台は日本かと思わせる作品

ジェンダーギャップ指数の高い国、日本。

私も若い頃から、この国で生まれ育った女性の生きづらさはずっと感じてきましたが、「そういうもの」として受け止めてしまっている女性がいかに多いかも感じていました。

それだけに、この作品を読んだとき、同じことが韓国でも起きている、日本だけの問題ではないと感じました。

同じことを日本人女性が書いたところで、きっと見向きもされなかったと思いますが、身近な国である韓国の文学として入ったからこそ、日本の多くの女性の心に響いたのではないかと思いました。

aoi_akariさん/40代/女性

500人中/27人がおすすめ

【6位】日の名残り

  • 読み応え度  :
  • 物語の満足度 :
  • とっつきやすさ:
著者 カズオ イシグロ
出版社 早川書房
発売日 2001年5月1日
価格 836円

郷愁と哀愁が漂う、独特の世界観が魅力

ノーベル賞作家、イシグロカズオの代表作の一つです。

舞台はありし日のイギリス。お屋敷勤めの執事スティーブンスは、主人の勧めで旅に出ます。旅先で様々な風景に出会いながら、かつての輝かしい毎日を回想します。

穏やかな語り口の小説ですが、その世界に引き込まれてしまいました。

静かな午後の読書タイムに、または旅先でのお供にお薦めしたい一冊です。

Wisteriayaさん/40代/女性

500人中/18人がおすすめ

【7位】星の王子さま

  • 読み応え度  :
  • 物語の満足度 :
  • とっつきやすさ:
著者 サン=テグジュペリ
出版社 ゴマブックス
発売日 2008年11月4日
価格

忘れていた無垢な心と、新しい世界の発見がある

この作品は「聖書より読まれている」と言われるほど、世界中の多くの読者のこころをとらえています。一読すれば、その理由が分かると思います。

ファンタジーの世界と思いきや、ピリッとした人生訓がストーリーのなかに散りばめられています。

何度読んでも、新しい発見、「そういう意味だったのか」という驚きがあります。

郵便物を運ぶ飛行機パイロットだった著者の実体験からくる確かな筆致が魅力的です。

清水弘之さん/50代/男性

500人中/12人がおすすめ

【8位】オリエント急行の殺人

  • 読み応え度  :
  • 物語の満足度 :
  • とっつきやすさ:
著者 アガサ クリスティー
出版社 早川書房
発売日 2011年4月5日
価格 1,034円

ポワロが犯人たちの犯行動機に心を揺さぶられ、この殺人は裁かれるべきなのかと葛藤するところが秀逸

アガサクリスティーシリーズに詳しくない方でも、こちらのタイトルは耳にしたことがあるかもしれません。

私は数々のアガサクリスティー作品にふれてきました。いずれの作品もポワロが人の心を探り、犯人を導き出す点では一致していますが、このオリエント急行の殺人では、クライマックスに考えさせられる方も多いのではないでしょうか。

犯人を見つけ出すのみならず、見つけ出した犯人をポワロがただ警察に突き出すことはできなかったというシーンはほかの作品には無く、私自身、最初はこれでよかったのかと少し考えてしまう内容でした。

daizudaizuさん/40代/女性


魅力ある登場人物たちの謎を、飽きずに追い続けられる

ミステリー界の女王、アガサクリスティーの有名作。登場人物が多く、初めは物語に入っていくまで時間が掛かるかもしれません。

しかし殺人事件の犯人当てという大きなテーマがぶれずに本筋にあるため、飽きずに最後まで読み進められます。

物語が複雑に入り組んでいるかと思いきや、最後はすんなりと話がまとまります。

ほろりと泣けるようなシーンもあって、どんなときに読んでも楽しめる作品です。

melro0202さん/20代/女性

500人中/9人がおすすめ

【9位】ロング・グッドバイ

  • 読み応え度  :
  • 物語の満足度 :
  • とっつきやすさ:
著者 レイモンド・チャンドラー
出版社 早川書房
発売日 2010年9月9日
価格 1,153円

村上春樹翻訳の、都会の乾いた友情物語

昔の映画や物語を読むと、かつて本当にこんな時代があったのかと思わせるぐらい、その当時の普通や常識の基準が現代とは違うことがあります。同じ時代、場所に住んでいても価値観は違うもので、確かな正解なんてないんです。

一見、自由気ままな探偵業を営む主人公の元にはいろんな厄介ごとが持ち込まれてきて、彼は様々な常識にまみれたあらゆる社会を旅するように通り過ぎていきます。

セリフはキザなように思えますが、やっぱりカッコイイ。どんな名言も、扱う人間によってダサいかどうかが決まってしまうのですね。

かの村上春樹も影響を受けたとされる作家の代表作の一つで、翻訳も村上氏が担当しています。彼の目を通した新しい世界観を味わってみるのも悪くないかもしれません。

nalco2501さん/40代/女性

500人中/5人がおすすめ

【10位】赤毛のアン

  • 読み応え度  :
  • 物語の満足度 :
  • とっつきやすさ:
著者 ルーシー・モード・モンゴメリ
出版社 新潮社; 新装版
発売日 2008年2月26日
価格 825円

女の子の夢がつまった想像力をかきたてる少女文学の金字塔

子供時代の女の子がどんなことを夢見ているのか、その不変性に驚き、読みながら自分の少女時代を投影させることになるはずです。

主人公のアンはとにかくよくしゃべりますが、そのおしゃべりが心地いいです。

大人になって読むと、アンを引き取った養母のマリラにも関心が行くと思います。一見、冷たそうな対応を取る彼女の心情もとてもよく描写されていて、共感できるようになります。

のぎく06さん/50代/女性