ワンピースの最新1036話は「「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」というタイトル」「ジョイボーイとは世界を変える力を持つ者が手にする称号なのか?」など、今後の展開が気になる内容が盛り沢山でしたね!
この記事では、前回の1035話のあらすじを振り返った後で、1036話のネタバレと見どころをご紹介。(前回の1035話のネタバレ・考察はこちら)
またワンピース好きの筆者なりの考察をまとめておりますので、そちらもあわせてご紹介していきたいと思います!
目次
1035話のあらすじ
- サンジの攻撃で鬼ヶ島の外にまで飛んでいくクイーン。サンジVSクイーン完全決着
- 怯えるお染に対して忠治を手渡すサンジ
- 忠治が生きていたことに安心し、サンジに感謝を伝える
- サンジは過去に自身がネズミに餌をやっていたことを思い出している
- お染の心配もするサンジだが、ダメージからか倒れてしまう
- ゾロはキングの背中の火が消えた時、動きは早くなるが、防御力は落ちるという性質に気付く
- ゾロの攻撃が決まり、キングのマスクが取れ、完全に顔が現れる
- 「黒い羽根、白髪、褐色の肌」という特徴を持った人間を政府に報告すると1億ベリーの賞金がでる
- 賞金のことについて語った部下に、キングは自身の刀を炎で纏い、火龍皇という技で攻撃する
- ゾロはキングに何族か尋ねるが、これから死ぬ男が知っても意味がないと発言するキング
- 激しい攻防が続き、閻魔の能力で命が削られ時間がないゾロだが、キングもゾロの攻撃に対して危うさを感じている
- キングに席(四皇の座)を空けろというゾロ。それに対してキングはカイドウこそ海賊王になる男と発言する
- キングの回想。カイドウとは自身が捕まっている研究施設で出会う
- キングの強さ、耐久力を見たカイドウは新たな自身の海賊団にキングを引き入れる
- キングの本当の名はアルベル。キングという名はカイドウがつけた
- ゾロの技名に閻王が付け加えられる(覇王色を纏っての攻撃)
- 再び激しい攻防が続いたが、背中の火が消えた瞬間を見逃さずに厄港鳥という技でキングにダメージを与える
- ゾロの攻撃に脅威を感じたのか、火が消えていないにも関わらず、キングはゾロの攻撃を刀で受けている
- キングが空中に飛び上がり、御守火龍皇という大技を繰り出す
- ゾロも閻王三刀龍一百三情飛龍侍極という大技を繰り出し、キングの大技を破り、右羽根を両断する
1036話のネタバレ・見どころ
- ゾロの攻撃でキングの刀、そして黒い翼が両断されます。右脳塔ドーム外の戦いはゾロの勝利で決着
- キングの回想。世界を変える力を持っているカイドウをジョイボーイだと思っていたようです
- カイドウによって命を救われたキングは、カイドウに「最強」でいることを望んでいいます
- キングはカイドウを海賊王にしたいと思っており、自身もそれまで負けないことを伝えます
- ゾロはミホークに負けた時にルフィに言った言葉を思い出し、改めて大剣豪になるまで負けないことを誓います
- 目の書いた紙を顔に貼っているキャラクターによって、CP-0にキングが敗れたことが伝えられます
- 大看板と飛び六胞という百獣海賊団の幹部が全て敗れたことに驚くCP-0
- しかし、善戦を全て無意味にする力を持った怪物が2匹いるため、まだ分からないと思っているようです
- ワノ国での決戦の裏では、別の戦いが繰り広げられています
- 鬼ヶ島はカイドウの焔雲で浮いていますが、ルフィがカイドウを倒すことで焔雲は消えてしまいます
- 焔雲が消え、鬼ヶ島が墜落すると、地下の火薬で花の都は大爆発をし、多くの民衆の命が奪われてしまいます
- もう一つの危機として、火前坊が鬼ヶ島の空中爆発を目論み、地下へと向かっています
- それらの危機を防ぐためにモモの助とヤマトがそれぞれ奮闘しています
- 武器庫に辿り着いたヤマトだが、六鬼が扉の前で寝ており扉を塞いでいます
- フーガに頼み門番をしていた六鬼を攻撃、扉を破壊し、さらに抑えつけることに成功します
- 瀕死の錦えもんと菊之丞の場所に辿り着いたウソップだが、百獣海賊団の戦闘員が襲い掛かってきます
- 錦えもんと菊之丞は、それぞれお互いを助けるようウソップにお願いします
- そんな自身の命を大切にしない2人に対して、ワノ国(侍)の文化が好きじゃないと怒り出すウソップ
- そして2人に対して、討ち入って満足せずに、生にしがみつくよう叫びます
- 絶体絶命のウソップの前にイゾウが現れ、百獣海賊団を蹴散らします
- イゾウは「頼んだゴッドウソップ」と言い錦えもん達を任せ、その言葉に照れるウソップ
- 城内3階、雷ゾウVS福ロクジュはお互いの金縛りの術で動けなくなっています
- 動けない状況で雷ゾウの背中に周辺の火が引火してしまいますが、雷ゾウは全く怯んでいません
- 宝物殿ではオロチと小紫が一緒にいますが、鬼ヶ島が爆発する前に脱出したいオロチはソワソワしています
- 城内地下2階。三鬼とドレークを置いて逃げ出すアプー。そしてCP-0に敗れている三鬼とドレーク
- 世界では事件が起きており、今回四皇が敗れるようなことがあれば、追い風になってしまうと心配しています
- ルフィとカイドウとの戦いも激しさを増しており、お互いが覇王色を纏い攻撃を繰り出しています
- カイドウのこん棒による攻撃とルフィの怪鳥銃という技で、2人とも倒れてしまいます
- 同時に起き上がり、ルフィは楽しくなってきたと発言し笑っていますが、カイドウも同じく笑っています
【考察その1】「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」というタイトル
江戸時代中期に書かれた「葉隠」という書物の一節にこの言葉が書かれています。
「武士道とは目的のためには死を厭わない」という解釈で捉えられることが多い言葉ですが、この解釈だとワノ国編における赤鞘(死に場所を求めた・死も恐れない)などの侍達の考えと同じです。
しかし、この言葉の解釈としては武士に死を要求しているわけでなく、恥をかかずに生き抜くために、死ぬ覚悟を持って目的(戦いなど)に取り組むことだとされています。
そのため、赤鞘の考え方やカイドウの言う「死は人の完成」という死に様についての言葉とは解釈が異なってきます。
1036話でウソップが瀕死状態の錦えもんや菊之丞を守っている場面で、お互いがお互いを守ってくれと言い、自身は死んでもいいと思わせるような発言をしています。
それを聞いたウソップはどんな状況でも生にしがみつけと叫びます。
このシーンは個人的にはとても感動できるシーンであり、これこそ死に場所を求めている(死ぬつもりでいた)赤鞘の考えを変える一言になるのではないでしょうか。
死んでしまえば、何も成し遂げることはできません。
もしかしたら、この言葉をきっかけに死ぬ覚悟で行動し何か重要なことを成し遂げるのかもしれません。
【考察その2】ジョイボーイとは世界を変える力を持つ者が手にする称号なのか?
ジョイボーイという言葉が初めて登場したのは、魚人島でポーネグリフを読んだロビンのセリフです。
まだジョイボーイが何なのかは分かっていませんが、以前ルフィが鬼ヶ島から落ちた時のカイドウの言葉や今回のキングがカイドウのことをジョイボーイだと思っていたという発言からも、人の名前でなく、称号の可能性が高く、さらに、世界を変えるほどの力(強さ)を持つ者に与えられる称号ではないかと考えられます。
称号だとすると、それを手にすることで得られる何かがあるはずです。
予想にはなりますが、ジョイボーイという称号が古代兵器に繋がる可能性もあるのではないでしょうか。
キングの発言からも世界を変えるには「ジョイボーイ」が鍵になるのは間違いないはずです。
ロジャーもラフテルに到達したことで海賊王の称号は手にしましたが、必要なもの(しらほし?)が揃っておらずジョイボーイという称号が引き継げなかったため世界をひっくり返すことが出来なかったのだと考えられます。
これが「俺たちは早すぎた」という言葉の真意ではないかと思います。
そのためルフィ達が生きる現代では誰もがジョイボーイの称号を手にすることが可能だと考えると、現在のONE PIECEの世界で最強と言われているカイドウのことをキングがジョイボーイだと思うことも納得できます。
ワノ国編でルフィがカイドウを倒す意味は、ワノ国を救う目的以外にも、今後世界をひっくり返すためジョイボーイという称号を手にするための戦いという意味もあるのではないでしょうか。
【考察その3】世界で起きている事件とは?
考えられることとしてまず1つは、麦わらの傘下になった7つの海賊団が各地で事件を起こしていることです。
しかし、傘下に対して現段階でルフィから何も指示はなく、傘下の海賊団の動向も詳しくは分かっていません。
もしかしたら、悪名・力を高めるため事件を起こしている可能性はありますが、今後を左右するような事件までは起こしていないと考えます。
もう1つ考えられることとしては、レヴェリーで起きた事件が関係していると思います。
レヴェリーで起こったこととしてアラバスタ王国に関すること、革命軍によるマリージョアの攻撃、その他に死者が出たり殺人未遂が起きたりと多くのことが挙げられ、そして政府がもみ消そうとした事件もあります。
どの事件も詳しくは分かっていない状況ですが、もみ消しに失敗したことで、その内容が世界に知られ、もともと世界政府(海軍も含む)・天竜人に不満を持っていた人達が、今回の事件をきっかけに暴動を起こしている可能性はあります。
レヴェリーで七武海が撤廃され、ここで四皇が敗れるようなことがあれば、世界政府一強となり、天上金が上がるなどの無理難題を突き付けられる可能性が高まります(海賊が敗れることで喜ぶ人も当然いると思いますが)。
これを良く思わない人が増え、暴動が過激(追い風)になることは政府にとっても好ましくはないはずです。
もしかしたら暴動を率いているのは残った革命軍(ドラゴンやベティ)という可能性もあります。
そうなると政府としてはワノ国での戦いは今後を左右するかもしれません。
ワンピース1036話の感想・総括
1036話もいろいろな場面が描かれておりとても読み応えのある内容となっていました。
そして、サンジに続いてゾロが四皇大幹部であるキングを撃破し、長く続いた戦いに決着がつきました。
新世界に入ってからの2人の成長速度がとても速く、どこまで強くなるのだろうと、とてもワクワクしてしまいます。
今回のゾロは、懸賞金としては現在最も高いカイドウ率いる百獣海賊団のNo.2を倒しており、ONE PIECEの世界においても強さはかなり上位になったのではないかと思います。
今後ゾロがキング戦のように苦戦する姿が全く想像できませんが、それだけに、今後戦うであろう黒ひげ海賊団や世界政府との戦いの時に、どのように戦闘が描かれるかとても楽しみです。
世界政府との戦いではカクとの再戦も可能性が高いですね。
個人的にはゾロとベン・ベックマンのNo.2どうしの戦いも見てみたい気もします。
そしてゾロはキング戦で技名に閻王とつけ、最後に地獄の王になることを決意します。
ワノ国編が終わったころには、ロジャー海賊団の「冥王シルバーズ・レイリー」のように「海賊狩り」から「閻王ロロノア・ゾロ」という異名に変わるかもしれません。
1036話でもキングの回想が描かれており、前回の回想からゾロとリンクしているような描かれ方をしています。
キングは研究施設で機械に固定されているところでカイドウに出会っており、ゾロは木に縛りつけられているところでルフィに出会っています。
その後、ともに海賊となり、ともに船長を海賊王にするという誓いを立てています。
ゾロがミホークに負けた後に、この誓いを口に出す場面は今読んでも感動します。
そして本当にゾロは、それ以降負けていないところがすごいですね。
キングもカイドウのことを本当に慕っているのだと分かる場面であり、2人が笑ってお酒を飲んでいる姿はいい場面だなと思ってしまいました。
キングの思想もあり、残虐的な部分もありますが、出会い方が違えば、キングと仲間になっていたり、友達になっていた可能性もあったのかもしれません。
敵ではありますが、このまま負けて終わりではなく、ストーリーの中で再登場してほしいキャラクターです。
キングやカタクリ、レイリー、ベン・ベックマンなど海賊団のNo.2はかっこいいキャラクターが多い気がします。
百獣海賊団・ビッグマム海賊団と幹部クラスはほとんど全滅しました。
しかし、CP-0も言っていますが、この勝敗を全て覆す力を持った怪物がまだ2人残っています。
世界ではいろいろな事件が起きており、ワノ国で最悪の世代が勝つと追い風になるとのこと。
ここはルフィ、キッド、ローに勝ってもらい、ぜひ追い風をたててもらいたいです。
サンジ、ゾロとパワーアップして勝っているため、次はルフィがパワーアップする番ですね。
覇王色の覇気を纏っての攻防が続いてからは、カイドウとも互角に渡り歩いており、1036話の最後には怪鳥銃という新しい技も繰り出しています。
もしかしたら、いよいよ能力の覚醒も起こるかもしれません。