この記事では、前回の1037話のあらすじを振り返った後で、1038話のネタバレと見どころをご紹介。(前回の1037話のネタバレ・考察はこちら)
またワンピース好きの筆者なりの考察をまとめておりますので、そちらもあわせてご紹介していきたいと思います!
目次
1037話のあらすじ
- 花の都では、1年のうち唯一お酒を飲むことができる火祭りを民衆が楽しんでいます
- 花の都の民衆にとっても火祭り以外の日は苦痛であり、オロチにも不満を持っています
- 空船の準備が始まり、亡くなったご先祖様へのお願いを書き込んでいます
- ルフィとの戦闘中ですが、戦闘が楽しくなってきたためカイドウもお酒を飲み始め、酔っぱらってしまいます
- お酒を負けた時の言い訳にするなと発言するルフィに対して、認めたからこそお酒を飲んだと発言するカイドウ
- ルフィの攻撃を避け、酒龍八卦輪雷上戸引奈落という覇王色を纏った攻撃でルフィを地面に叩きつけます
- カイドウの攻撃でダメージを受けるルフィ。カイドウは龍の姿となり落込上戸となります
- 鬼ヶ島の現状からネガティブな発言を繰り返すカイドウですが龍巻壊風という技でルフィを攻撃します
- 人獣型になり今度は泣き上戸となります。雷鳴八卦でルフィを攻撃しましたが、攻撃をかわし顔に蹴りをいれます
- 攻撃を受けたカイドウもすぐ反撃態勢となり、お互いに覇王色を纏った頭突きをします
- カイドウの覇気が強まっているようで、競り負けるルフィ
- 怒り上戸となったカイドウはボロブレスを放ちます
- ルフィの怪鳥銃乱打(ロックガトリング)、カイドウの軍茶利龍盛群が交差し、お互いに攻撃が当たります
- 激しい攻防が続きましたが、ルフィの攻撃が決まり、白目をむくカイドウ
- 聖地マリージョアのパンゲア城に場面が変わります
- 五老星がレヴェリーや現在戦闘が繰り広げられているワノ国について話をしています
- ロビンを捕えているころと予想しており、消すべきだと発言しています
- ワノ国近海で待機している世界政府の船。巨大な影を見たと報告をしています
- 再び五老星の会話の場面で、ある悪魔の実に関しての話をしています
- その悪魔の実は五老星にとっても伝説であり、過去何百年も覚醒をしていないようです
- 世界政府はその悪魔の実にもう一つの名を与えており、その理由は歴史からその悪魔の実の名を消すためのようです
- そして霧の中にズニーシャの姿が現れます
1038話のネタバレ・見どころ
- 城内3階では雷ぞうと福ロクジュの戦いが続いており、お互い体に火が付いています
- 城内2階、落ちてきた屋根をジンベエが防ぐことで、侍達を助けます
- ライブフロア。ランブルボールによるチョッパーの小さく弱くなる副作用が終わり元の大きさに戻ります
- チョッパーはゾウに伝わる秘薬を使用したゾロを心配しています
- 倒れているゾロの前に死神のようなものが現れ、大きな鎌を構えています
- ドーム内右脳塔ではフランキーがゾロを探しています
- 城内1階天井裏、イゾウが百獣海賊団の戦闘員が倒しますが、イゾウもかなりの傷を負っています
- 城内地下1階に降りたイゾウの前にCP-0が現れます
- 麦わらの一味が優先であるため、イゾウとの戦闘を避けたCP-0でしたが、それを見過ごせないイゾウが銃を構えます
- 城内地下武器庫にはヤマトと火前坊が同時に辿り着きます
- ヤマトの攻撃で、何とか引火を防いでいますが、火前坊の攻撃によって、炎に包まれてしまいます
- ライブフロアではキッド&ローとビッグマムの戦いが続いていますが、ビッグマムの攻撃で倒されてしまいます
- それぞれの海賊団の船員が助けに行きますが、ヘラの一撃で倒されてしまいます
- ビッグマムがカイドウの勝鬨がないことを気にし、カイドウの下に向かおうとします
- ローの覚醒した能力による攻撃でビッグマムに大ダメージを与え、ヘラから落下してしまいす
- ビッグマムのソウルを分け与えた鉄骨がローを攻撃しようとしますが、磁力によってキッドの下に集められていきます
- 倒したはずの2人が立ち上がったことに驚くビッグマム。そんなに四皇の首が欲しいかとキッドに問いかけます
- 少し間を空け、今は別の目的で動かされている気がすると答えるキッド
- 上のカイドウもそろそろ決着がつくだろうと予想するキッド。集めた鉄骨による攻撃をビッグマムに繰り出します
- そしてローとキッドが揃って、屋上へは死んでも行かせねェと叫びます
【考察その1】ゾロの前に現れた死神が意味することとは?
ゾロはイーストブルーからグランドライン前半の海、新世界と多くの戦闘を行ってきました。
戦闘の中で多くの傷を負い、ミホークなど強者と戦い敗北することもありましたが、そんなゾロが、命にかかわるような傷を負ったことが1度だけあります。
それは、スリラーバーグ編でのクマとのやり取りで、ルフィの命を助ける代わりに、ルフィの負ったダメージを全て受けきるというものでした。
全てのダメージに耐えきったゾロでしたが、よく生きているなと思わせるぐらいの出血量であり、チョッパーも命が危なかったと言うほどでした。
しかし、すぐに動けるようになるなど驚異的な回復力を見せつけました。
そして、今回ワノ国においても、まず鬼ヶ島の頂上でキッドやローと共闘し、四皇であるカイドウとビッグマムと戦闘を繰り広げ、「覇海」を受けきったり、カイドウの攻撃を受けたりとかなりのダメージを負っています。
下に降りた後もゾウに伝わる秘薬で回復しましたが、すぐにキングとの戦闘に突入し、何とか勝利したものの、ワノ国での戦闘による疲労やダメージの蓄積、薬による副作用で、命の危険な状態であることは間違いありません。
死神が現れたのも、おそらく死の淵にいるゾロが見ている幻のようなものだと思いますが、クマの時に現れなかったことを考えると、今回の方がダメージはより深刻であると予想されます。
イワンコフがマゼランの毒で死にそうになったルフィを治療する場面で、生きるか死ぬかはルフィの気力次第という言葉を言っています。
ゾロは気力(精神力や生命力)で死の淵から生還しようと抗っているのだと思います。
この死神の攻撃に耐えた時、ゾロは死の淵から生還できるのではないでしょうか。
しかし、気力には限界はあり、ルフィも寿命を10年使って復活しています。
ゾロがワノ国で命を落とすことはないでしょうが、今回のワノ国も含め、2度命が危なくなるほどのダメージを負っており、回復・生還するためにルフィと同程度の寿命を使っていると考えると、3度目はないぞという警告である可能性も考えられます。
死神の正体はまだ分かりませんが、閻魔や鬼徹の呪いの可能性や、和道一文字(くいなの意志?)が何か伝えるために具現化した可能性もあるかもしれません。
【考察その2】火前坊から爆薬への引火を防ぐ方法は?
鬼ヶ島では四皇との戦いが繰り広げられている中で、現在もう1つ重要な戦いが行われています。
それが、ヤマトとモモの助が行っている鬼ヶ島の大爆発・墜落阻止です。
候補としては2つ考えられます。
1つ目はヤマトの悪魔の実の能力です。
ヤマトは地下武器庫に到達しましたが、同じタイミングで火前坊も落下してきました。
ヤマトの無侍氷牙で爆薬を凍らせることで、爆薬への引火を防いでいますが、火前坊の火力が強いのか氷を溶かしています。
ヤマトの攻撃も火前坊には当たっているようですが、カン十郎の怨念の力なのか、逆に火前坊の手で掴まれてしまいます。
絶体絶命な状況ですが、ONE PIECEにおいてルフィなどピンチな時程成長があります。
ヤマトもこの状況を打開するために能力の覚醒などが起こるかもしれません。
2つ目は火前坊を出しているカン十郎を倒すことです。
カン十郎は1階天井裏通路で錦えもんに倒された後に火前坊を出現させていますが、それ以降の動向は分かっていません。
しかし、錦えもんから斬られた傷も深いはずで、さらに最後の力を振り絞って火前坊を出現させていたことから、移動も困難な状態だと予想されます。
ドンキホーテ海賊団の幹部であるシュガーの能力が解除された場面からも、能力者が気絶や死亡すると、その能力の効果が切れることは分かっているため、火前坊を確実に止める方法はカン十郎を倒すことだと思います。
現在近くのフロアにいるのはイゾウです。
同じ赤鞘としてイゾウがととめを刺す可能性も高いですが、そんなイゾウの前にCP-0が現れます。
イゾウより麦わらの一味(ロビン)の方が優先されているため、イゾウとの戦闘を避けようとしましたが、麦わらの一味を狙う敵を見過ごすことができないイゾウは銃を抜きます。
おそらく戦闘になるでしょうが、お互い前の戦闘のダメージもあり、イゾウが勝ったとしても、そこからカン十郎を探し、とどめを刺すことは難しいのではないかと思います。
もう一つの可能性として、イゾウが現れる前にはウソップ達も同一フロアにいました。
イゾウに助けられた後、どのように逃げているかは不明ですが、ウソップは一度ドレスローザで見聞色の覇気を使用できています。
何らかの方法で火前坊のことを知り、爆発によって多くの人(自身も含め)が死ぬかもしれないという危機的状況で見聞色の覇気を取得し、カン十郎の下に辿り着く可能性も考えられます。
【考察その3】マルコの役割
マルコが今回のワノ国の戦闘に参加した理由としては、同じ海賊団にいたネコマムシからのお願いであることと、そこにエースの弟であるルフィも関わっていたためと考えられます。
氷鬼に対して不死鳥の炎で進行を遅らせ、戦闘ではビッグマムとの戦いや大看板であるキングとクイーンの2人を同時に抑えるなど、いろいろな場所で多くの働きをしています。
ワノ国の戦闘において、ミンク族や赤鞘、最悪の世代などはそれぞれ目的があってこの戦闘に加わっていますが、マルコ自身は、まだ自分の役目が分からないと発言しています。
おでんの弔い合戦のためという考えも出来ますが、白ひげ海賊団のNo.2であるマルコが脇役のようなポジションで終わるとは考えられず、きっと何か重要な役割があるのではないかと思います。
可能性としては火前坊を止めるという役割です。
マルコの悪魔の実の能力である不死鳥は特殊な火で、同じ火であるプロメテウスにも効果がありました。
まだ能力については不明な点が多いですが、マルコの炎であれば、同じ火である火前坊を止めることは可能なのではないかと考えます。
現在火前坊はヤマトの力によって防いではいますが、危機的状況には変わりなく、いつ大爆発を起こし、鬼ヶ島が崩壊してもおかしくありません。
ところでONE PIECEにおいて同じような描かれ方をした場面があるのを覚えているでしょうか?それはアラバスタ編での最後、宮殿広場の時計台での場面です。
アラバスタでは宮殿を中心に5キロの範囲を爆破させる爆弾が設置されており、ワノ国では鬼ヶ島を崩壊させるほどの火薬、そしてアラバスタではペル、ワノ国ではマルコと同じ飛行タイプの能力者がいます。
そして現在マルコは城の方へ向かっていることが分かっています。
火薬の場所が地下であるため、ペルのように火前坊や火薬を上空に運ぶことは難しいと思いますが、ここまでオマージュされているあたり、マルコの役割は鬼ヶ島を崩壊させないことだと思います。
しかし、まだマルコは火薬庫に辿り着いていないため、それまでの時間をヤマトが足止めし、カイドウを倒したときの墜落位置を花の都からそらすためにモモの助が奮闘し、大爆発をマルコが止めることで完全にワノ国を守ったことになるのだと予想します。
大爆発を抑える方法として、マルコの特殊な炎で地下全体を(結界のように)包むことで、大爆発を最小限に抑えるのだと考えると、マルコは炎の中か、近い場所にいる必要があります。
もしかしたらペルのように死ぬ覚悟で大爆発を防ぐことで鬼ヶ島の崩壊、そしてワノ国を救うのかもしれません(ペルも生きていたのでマルコも死なないと思います)。
ワンピース1038話の感想・総括
1037話の最後に登場したズニーシャや覚醒していない悪魔の実など、全く触れられなかったですが、1038話もゾロの前に現れた死神や白ひげの残党が犯した歴史的事件など分からないことがさらに増えた話となっています。
今回の見どころはタイトルにもあるようにキッド&ローVSビッグマム戦です。
ルフィは覇王色の覇気を纏っての攻防を行っていますが、キッドとローは能力の覚醒によっての攻防をビッグマムと繰り広げています。
2人もボロボロですがビッグマムも息を切らしているため、それなりのダメージはあるものと思います。
それだけ、能力の覚醒は覇王色の覇気と同程度の力を持つのだと思います。
しかし、ビッグマムの攻撃も強力であり、2人だけでなく、それぞれの海賊団の船員も次々と倒していきます。
それでも立ち上がるローとキッドの姿を見て、さすがのビッグマムも驚きを隠せていません。
その強さの源はいったい何なのでしょう。
最悪の世代でもルフィを含めたこの3人は強さが飛びぬけているように感じます。
この3人が初めて顔を揃えたのが2年前のシャボンディ諸島で、この時はたまたまヒューマンショップで居合わせただけだと思っていましたが、ワノ国に入り再び3人が揃ったところを見ると、何かしらの意図が感じられる気もします。
現在ローもDの一族であることが分かっているため、もしかしたらキッドも隠しているだけでDの一族である可能性もあると考えることもできます。
ワノ国以降はキッドとは別々に航海するでしょうが、今後世界をひっくり返すほどの戦いが行われた際は、再び3人での共闘が見られるかもしれませんね。
そして1038話の終盤ではキッドに心境の変化があったかのような発言があります。
キッドはたまたま落ちてきた、カイドウに敗れたことでワノ国に入国しています。
それ以前はシャンクスに挑み、敗れはしたものの、その後トットランドでは将星を倒し、隠れ家ではキラーとともにカイドウにも挑んでいます。
そして、鬼ヶ島での戦闘が始まってからも四皇の首をとるために戦っていたはずです。
そんなキッドがビッグマムの問いに対して「別の目的に動かされている気がする」と発言しています。
キッド自身も何に動かされているかは分かっていないようですが、奴隷採掘場で侍に助けてもらったこと(海楼石の手錠の鍵を渡されたこと)で、少なからず恩を感じており、今が返す時という気持ちがあるのかもしれません。
また、ルフィの強さや人間性を目の当たりにしたことで、ライバルではありますが、認めている部分もあるため、「上のカイドウもそろそろだろう」という発言が出たのだと思います。
ローはドフラミンゴ撃破の恩があるため、協力的ですが、我が強い船長二人が、プライドを捨てて(ルフィのために)ビッグマムを止める場面はとても胸が熱くなる展開でした。