経済小説のおすすめ23選&読書家500人が選ぶ人気ランキング

編集部おすすめ:おすすめ経済小説13選

編集部おすすめのおすすめ経済小説
ここまでは、読書家500人が選ぶおすすめ経済小説の人気ランキングをご紹介してきました。

次に、Bookey編集部が選ぶおすすめ経済小説13選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!

石坂泰三の世界 もう、きみには頼まない

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 城山 三郎
出版社 ‎文藝春秋
発売日 ‎1998/6/10
価格 693円

『財界総理』と呼ばれた気骨ある財界人の生涯を描いた城山文学の傑作

戦前から戦後にかけては第一生命社長、その後、東芝社長、経団連会長、日本万国博会長を歴任し、「財界総理」とも言われた石坂泰三。

その生涯を、城山三郎が評伝小説としてまとめた作品です。

読み進む中で、今の時代に稀有になってしまった「存在感のある人間」というものに触れることができるはずです。

Y-sasakiさん/30代/男性

限界集落株式会社

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 黒野 伸一
出版社 ‎小学館
発売日 ‎2011/11/25
価格 2,980円

限界集落の魅力は何か、それをどう発信するかが見どころ

限界集落で作る野菜を地元やスーパーなどに卸すだけでは、作り手と買い手の交流もなく、集落の魅力も伝わりません。

作り手の数も減少していく現状をどう打破していくのかが問題となっています。

若い世代の得意分野と中高年層の経験を融合させ、ITを使って発信していくアイデアや、世間からのはみ出し者たちが団結して立ち上がる様はとても読み応えがあります。

さまざまな人に魅力を伝えるのに、自分だったらどうするか考えながら読んでみると面白いです。

nankurunaisa0708さん/30代/女性

ライアーズ・ポーカー

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 マイケル・ルイス
出版社 ‎パンローリング
発売日 ‎2005/12/17
価格 1,980円

ユーモアたっぷりで、マーケッツのリアルがわかる

外資系、日系投資銀行マーケット部門に興味がある人向けの小説です!

トレーダーが主人公で、1980年代末のソロモン・ブラザーズの盛衰を、筆者の体験や当時の情勢を元に描いています。

新しい金融商品の登場により、さらに複雑さが増した当時のウォール街の狂乱ぶりが、ユーモアたっぷりに描かれています。

またソロモン・ブラザーズが中心なので、外銀の内部と外部の双方を効率良く理解できるところもポイントです。

Opponiさん/20代/女性

隠し芸の男

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 北村 薫
出版社 ‎筑摩書房
発売日 ‎2008/1/9
価格 836円

一昔前のサラリーマンの悲哀が味わえる

城山三郎の「隠し芸の男」を読むと、一昔前のサラリーマンの悲哀が味わえます。

終身雇用が当たり前、会社の中で出世することが男の甲斐性・・・世の中のお父さんたちが、派閥だとか上司のご機嫌とりなんかに必死になっていた時代。長年宴会で恥も外聞もなく盛り上げ役をしてきた男が、ある時、周囲からの評価に気づいて愕然とする話です。

「俺っていったい何やってたんだろう?」という、彼の戸惑いや切なさが伝わってきて不憫ですが、でもどこか温かい感じもするお話です。

短編で読みやすいので、おすすめです。

millimさん/50代/女性

あきんど姫様

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 若月 ヒカル
出版社 ‎宝島社
発売日 ‎2015/12/4
価格 682円

今も昔も変わらない経済のしくみに触れられる

桜子姫の家は貧乏公家の上に父が他界し、母と兄はお金に無頓着。なので、どうにかしてお金を儲ける方法を探していきます。

しかし、桜子姫は不遇を託つこともなく、いきいきと人助けをしながら商売をしています。

現代も昔も共通の「経済とは」「商売とは」「人はどんなときに、何にならお金を払うのか」といったことが、主人公のお姫様の目を通して読者にわかりやすく語られています。

そういった前向きな雰囲気があるため、楽しみながら経済を学べる小説としておすすめです。

bimitanさん/40代/女性

ビジネスウォーズ カリスマと戦犯

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 江波戸 哲夫
出版社 ‎講談社
発売日 ‎2019/7/12
価格 814円

信念を貫く主人公に勇気が貰える

創業者である先代社長の死去に伴い、経済誌副編集長から編集員に左遷された大原。

腐ってしまってもおかしくない状況でしたが、彼はそれを機に開き直って、今まで取材したくて我慢していた事件に全力で取り組むことを決めます。その姿がカッコよくて、勇気が貰えました。

作中に登場する大企業のモデルがどの会社かも薄々わかるので、読んでて楽しめた作品でした。

大和サスケさん/30代/男性

天下を取る

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 源氏 鶏太
出版社 ‎講談社
発売日 ‎1981/12/1
価格

エリートではないサラリーマンが活躍する姿が痛快!

昭和40年〜50年代に「サラリーマン物」で活躍した源氏鶏太の作品の一つです。

二流大学卒業の新人サラリーマンが、大手商事会社に入社し、同期の親友たちと活躍する姿を描いた物語です。

大門大太は、東洋物産の社長に見込まれ入社しました。エリートではありませんが、バイタリティーと型破りな行動で、次々に難問を解決していきます。

それが実に痛快で、読後感も良いです!

saigooさん/50代/男性

女騎士、経理になる。シリーズ

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 Rootport
出版社 ‎幻冬舎コミックス
発売日 ‎2016/6/24
価格 1,320円

わかりやすく例えられた経済のあれこれを小説で学べる!

いわゆるファンタジーの世界が舞台なのですが、ひょんなことから主人公は経理を学ぶことになります。

簿記に必要な知識だけでなく、経済とはどういう仕組みで成り立っているのか、とてもわかりやすく解説されています。

同じ題名の漫画版がありますが、小説版は文字をビッシリ書ける分、情報も多く説明も丁寧です。

登場人物に共感し、物語を追いながら、経済が学べます。

bimitanさん/40代/女性

波のうえの魔術師

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 石田 衣良
出版社 ‎文藝春秋
発売日 ‎2003/9/10
価格 682円

主人公と一緒に経済や株を学んでいくような感じでスラスラ読める

顧客を次々と食い物にしていく巨大銀行に、株取引を武器に立ち向かう、老いた個人投資家と就職浪人の痛快復讐劇です!

主人公は個人投資家に素質を見込まれた、何もわからない就職浪人中のフリーターの「おれ」。

株や経済の専門用語や独特の考え方がいろいろと出てきますが、大丈夫です。主人公も何もわからないところからのスタートなので、一緒に経済や株を学んでいくような感じでスラスラ読めます。

ドラマ「ビッグマネー!〜浮世の沙汰は株しだい〜」の原作ですが、ラストの展開が異なるので、一読の価値はあります。

とある2525さん/40代/男性

静かなる良人

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 赤川 次郎
出版社 ‎中央公論新社; 新装版
発売日 ‎2019/12/19
価格 748円

どんな人にもいろいろな背景や別の一面があると気づかされる

どこにでもいる平凡なサラリーマンの夫が殺されたところから始まる小説です。

妻は夫のことを「真面目ないい人だけど、退屈な男」だと思っていたので、彼が死ぬ直前に妻以外の女性の名前を呟いたことにモヤモヤします。それをきっかけに、彼女は夫の過去を調べる決意をするのですが・・・。

自分だけが知らなかった事実が次々と出てくるのを目の当たりにした妻は、自分の存在価値を考えてしまいます。

夫は生前どんな人と出会い、何があったのか、興味をそそられ、どんどん読み進めてしまいました。

ららぽーとさん/40代/女性

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 石川 淳
出版社 ‎講談社
発売日 ‎2012/4/11
価格

主人公の幻想が、その時々で移り変わる現代の社会風潮と重なる

石川淳の小説の全盛期はだいぶ前ですが、この本はいくつかの作品を集めた短編集として、今も書店で見かけます。

たばこが専売公社によって統制されていた時代、上等なたばこを作ろうとして居場所を失い、公社を追われる男が主人公です。

この男の思う「万人の幸福」という幻想が、確固とした理念よりもその時々で移り変わる現代の社会風潮と重なって見えました。

感染症の流行で働くことが難しい今、このくらい現実にはありえないような物語を読むのも、悪くないと思います。

ncmsk523さん/50代/男性

トップレフト

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 黒木 亮
出版社 ‎祥伝社
発売日 ‎2002/7/1
価格 785円

金融の世界を知りたい人にオススメ!初手の1冊

「トップ・レフト」とは、融資や証券引受において、主幹事の中でも最も出資額や引受額が多い金融機関を意味する業界用語です。

出した額の多い金融機関の名前が、書類最上部の一番左に書かれることが多く、これがこの言葉の由来となっています。

この小説は、トップ・レフトを獲得するために全力を尽くすバンカーたちの生きざまが、外銀バンカーと邦銀バンカーの2人の主人公を軸に語られています。

金融用語が分からなくても簡単に読み進められますので、金融知識の薄い方にもおすすめです。

Opponiさん/20代/女性

巨大投資銀行

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 黒木 亮
出版社 ‎KADOKAWA
発売日 ‎2008/10/25
価格 1,012円

外銀のリアルがわかる!

外銀が舞台となっており、外銀で働く人たちの激しい生きざまが描かれています!

フィクション小説ではありますが、リアルな現場感が味わえて、スリル満点です。

多くの外銀内定者や現役のバンカーの方々から薦められる一冊かなと思います!

この小説を読めば、外銀の部門や働き方について物語に沿って楽しく学ぶことができ、投資銀行に興味が持てると思います。

Opponiさん/20代/女性

まとめ

読書家500人が選ぶおすすめ経済小説では、1位は『ハゲタカシリーズ』、2位は『半沢直樹シリーズ』、3位は『ちょっと今から仕事やめてくる』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。

今回は、読書家500人が選ぶ経済小説のおすすめ23選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。

【アンケート調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年07月14日~07月29日
回答者数:500人