一生に一度は読むべき小説32選&読書家500人の人気ランキング

編集部おすすめ:一生に一度は読むべき小説22選

編集部おすすめの一生に一度は読むべき小説
ここまでは、読書家500人が選ぶ一生に一度は読むべき小説の人気ランキングをご紹介してきました。

次に、Bookey編集部が選ぶ一生に一度は読むべき小説22選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!

みかづき

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 森 絵都
出版社 ‎集英社
発売日 ‎2016/9/5
価格 1,475円

夫婦の人生模様から最後まで目が離せない

教育について書かれた小説です。映画化もされていたので、どこかで見聞きしたことがある方も多いのではないでしょうか。

塾を立ち上げていく夫婦の暮らしぶりについて書かれた本で、夫婦の人生模様から最後まで目が離せません。

iruka5656jpさん/30代/女性

王様ゲーム

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 金沢 伸明
出版社 ‎双葉社
発売日 ‎2011/10/13
価格 713円

人間の本心が見えてくる

危機に瀕すれば何でもやる、平気で人を裏切る等、汚い人間の裏側が生々しく描かれています。

そんな中、人を信じて被害を最小限に抑えながら難問をクリアしていく主人公。汚い人間の裏側と、心から優しい人間の正義感がぶつかり合う展開は、最後まで目が離せません。

過酷な状況でも芽生える恋愛観も楽しみの一つです。窮地に追いやられた人間模様をぜひ、楽しんで欲しいです。

Rio19さん/40代/男性

“It”(それ)と呼ばれた子シリーズ

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 デイヴ ペルザー
出版社 ‎ソニーマガジンズ
発売日 ‎2002/9/1
価格

著者の壮絶な人生を通して、虐待について深く考えさせられる

虐待について深く考えさせられる作品でした。

あまりに悲惨すぎて、途中で読むのを諦めてしまいたくなるくらいの胸を締め付けるシーンが多数あります。

私には想像することしかできませんが、「経験者」の目線に立って読むと、また違う思いで入り込めるので、沢山の人に読んで欲しい作品です。

mama1006さん/30代/女性

後宮の烏シリーズ

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 白川 紺子
出版社 ‎集英社
発売日 ‎2018/4/20
価格 660円

少しずつ明かされていく主人公の過去に魅力される

古代中国がベースの世界で、烏妃と呼ばれる特別な妃が、不思議な力を使って後宮内でのトラブルを解決していきます。

その中でいつも1人だった彼女のまわりに人が増えて、心情が変化していくところがポイントです。

そしてトラブルを解決していくうちに、少しずつ明かされていく過去から目が離せません。

彼女がどうなっていくのか見届けてほしいです。

belllpidsさん/20代/女性

破局

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 遠野遥
出版社 ‎河出書房新社
発売日 ‎2020/7/4
価格 1,540円

自分を普通だと思っている人間こそ、一番異常ではないかと考えさせられる

「ゾンビになったと思えば、痛みも悲しみも感じない」という帯の一文が目に留まり、購入しました。

「大学生活とはこういうものなのか」と思いながら読み進めていると、少しずつ主人公の言葉や行動に「違和感」を覚え、最終的には「恐怖」へ変わる作品です。

「自分が一番普通」そう思っている人間が、一番異常ではないかと考えさせられる一冊で、この作品に若いうちに出会えてよかったです。

chika0281さん/20代/男性

ノックの音が

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 星 新一
出版社 ‎新潮社; 改版
発売日 ‎1985/9/27
価格 539円

星新一の傑作で、最も読みやすい

星新一の小説の中で最も読みやすい本だと思います。私は高校生の時に初めて出会い、SF小説の面白さを知りました。

ショートショートで凄く読みやすいので、テストを控えた学生さんや忙しい主婦の方でもすきま時間で読み進められるので本当にお薦めです。

一つ一つの作品に完全なるオチがあるので、すっきりして次の話に進めるところもお薦めのポイントです。

iruka5656jpさん/30代/女性

オリエント急行の殺人

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 アガサ クリスティー
出版社 ‎早川書房
発売日 ‎2011/4/5
価格 1,034円

予想外のどんでん返しに脱帽

「そして誰もいなくなった」などでおなじみのミステリーの女王、アガサ・クリスティの作品です。

トルコとイスタンブールを結ぶ豪華列車・オリエント急行内で起きる連続殺人事件に、名探偵エルキュール・ポアロが挑みます。

犯行が可能である乗客全てにアリバイがある、という不可能犯罪をようやく崩した、と思った直後から、鮮やかに展開される謎解きに脱帽です。

throughtimeさん/30代/女性

禁色

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 三島 由紀夫
出版社 ‎新潮社; 改版
発売日 ‎1964/5/4
価格

三島由紀夫の文章の美しさの真骨頂

婚約者のいる青年を妖しく誘う中年男性が描かれていますが、描写やセリフが美しい文章で、読んでいてため息が出ます。

登場人物の葛藤やセリフに現れた「切なさ」が、手にとるようにわかります。

難しい漢字が沢山出てくるし長くて大変ですが、こんな小説が書けたら一生悔いがないだろうな、というくらいの傑作だと思いました。

Yuzu31さん/20代/女性

アッコちゃんシリーズ

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 柚木 麻子
出版社 ‎双葉社
発売日 ‎2015/2/12
価格 591円

愛のある叱咤激励に勇気づけられる

今の自分の生き方に疑問を持っている方に是非読んでいただきたい作品です。

アッコちゃんというパワフルな女性と関わるようになって、主人公たちが本当に自分のやりたいことや、やりがいを見出していくお話です。

アッコちゃんは直接答えをくれるわけではないのですが、主人公達が悩みと向き合う方法に気付かせてくれるような司令を出してくれます。他人と深く関わりを持とうとせず、嫌われないように振る舞う人が目立つ現代社会において、なかなかこんな風に言ってくれる人は少なくなってきたと思います。

本編の主人公たちのように、今の自分に疑問を持っている人に読んで頂き、アッコちゃんから愛ある叱咤激励を受けてください。

にんのさん/20代/女性

コンジュジ

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 木崎 みつ子
出版社 ‎集英社
発売日 ‎2021/1/20
価格 1,540円

辛いテーマだが読みやすく、文中から著者の熱意が伝わってくる

こちらは著者のデビュー作で、初めて書いた長編小説らしいのですが、そんなことをちっとも感じさせない完成度の高さに驚かされました。特に構成力はベテランの領域です。

性的虐待をテーマにした辛い作品なのですが、主人公の少女が心のよりどころとして、憧れのロックスターの幻想を見るという、ファンタジー要素を上手く織り込んでいるのが特徴です。

スイスイ読めるわかりやすい文章から、品の良いユーモアも感じられて適度に息抜きできます。

辛いテーマを最後まで小説として面白く読めるように、さまざまな工夫をしている部分から、この問題を読者に伝えたい、知ってもらいたいという著者の熱意が伝わってきました。

芥川賞候補にも選ばれた傑作です!オススメです!

hazikayukikoさん/20代/女性

ミミズクと夜の王

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 紅玉 いづき
出版社 ‎KADOKAWA; 改定版
発売日 ‎2007/2/8
価格 693円

絶望した人と人間嫌いな魔物との優しい気遣いが秀逸

主人公である人の娘「ミミズク」が、世界に絶望し魔物に殺されようとした所から始まります。

ここだけだととても重い感じを受けますが、出会った美しい魔物「夜の王」とのやり取りを通して、彼らは互いに感情をひとつひとつ大切にしていくことを学び、前を向いて歩き始めます。

ミミズクとそれを見守る夜の王や、クロという魔物とのコミュニケーションが優しさに包まれていました。

一冊読み切りですので、長すぎず短すぎず、読みやすいと思います。

愛という感情がテーマになっており、電撃文庫の中ではかなり異色の作品ですがおすすめです。

行雲さん/30代/男性

今度は愛妻家

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 中谷まゆみ
出版社 ‎パルコ
発売日 ‎2009/12/16
価格 1,760円

妻を想う夫の気持ちと、徐々にわかってくる真相に感動する

「一生に一度、読まないと損!」というくらいの小説です。

夫婦仲が冷え切った2人の物語なのですが、夫は「少しずつ、一つずつ壁を乗り越えて良い夫婦になろう」と決心します。そこからの衝撃の事実にとても感動しました。

他人を愛した事がある方には、とても感心してもらえる話だと思います。

映画化もされており、それも泣けます。

hornyuupunmanさん/20代/男性

私の頭の中の消しゴム

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 木村 元子
出版社 ‎小学館
発売日 ‎2005/9/6
価格

切なく、純愛とは何かを教えてくれる

若くしてアルツハイマーを患ってしまった彼女を必死に支え、自分のことを忘れないように努力する彼氏を描いた、切ない純愛物語です。

幸せな日々を過ごしていた2人を割くように、彼女の若年性アルツハイマーが発覚し、日に日に彼氏のことが記憶から消去されてしまいます。

一方、彼氏は、自分のことを思い出してもらおうと、何度も何度も彼女に2人の思い出を語りかけます。

2人のそれぞれの視点で記された日記が非常に切なく、純愛とは何かを教えてくれます。

mundoes1988さん/30代/男性

豚の死なない日

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 ロバート・ニュートン・ペック
出版社 ‎白水社
発売日 ‎1996/1/1
価格

本当の価値や大切なことを教えてくれる

農夫のお父さんとその息子を軸に語られるストーリーです。

お金や見た目ではない、現在社会で忘れられがちな本当の価値や大切なことを教えてくれる作品です。

タイトルの意味がわかった時には、鳥肌が立つくらいグッときます。

人間関係などに迷った時に読むと、生きていることの原点に戻れる、シンプルだけれどもとても深い一冊です。

Poundcakeさん/40代/女性

宝石商リチャード氏の謎鑑定

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 辻村 七子
出版社 ‎集英社
発売日 ‎2015/12/17
価格 627円

幅広いテーマを扱っているが、読みやすくすんなり入ってくる

普通の大学生・中田正義が、美貌の宝石商リチャードと出会い、宝石にまつわる謎を解きながら成長していく物語です。

家族、親せき、友人、恋人間の問題、ジェンダーや宗教、国際問題まで幅広く取り上げていますが、文章が読みやすいので、すんなりと入ってきます。

アニメ化もされた名作です。

紫歌さん/40代/女性

つめたいよるに

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 江國 香織
出版社 ‎新潮社; 改版
発売日 ‎1996/5/29
価格 572円

どの話も、読み終わったときに不思議な余韻を感じさせられる

短編集で、恋愛や子供の話など沢山の魅力がつまっております。

切なさだったり、あっけなさだったり…どのお話も、読み終わったときに不思議な余韻を感じさせられ、何回も読み直したくなります。

中でも、一番最初の短編はときめきもありつつ、切なく、優しいお話で、個人的に一番好きです。

ひとつひとつのお話が短いので、とても読みやすいと思います。

te_********さん/30代/女性

レベル7

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 宮部 みゆき
出版社 ‎新潮社; 改版
発売日 ‎1993/9/29
価格 1,155円

細かい描写やリアルな人物像、散りばめられた伏線が素晴らしい

序章から、いったい何のことなのか?主人公たちはどうやって進んでいくのか?等、訳がわからないまま物語に引き込まれていきます。こんなにもハラハラさせてくれる小説は他にありません。

宮部みゆき特有の細かい描写や、実在しているかのような人物像、あらゆるシーンに張られている伏線が素晴らしいです。

そして、最後へ向かうにつれて、その伏線をどんどん回収していく爽快感がたまりません!

宮部作品をまだ読んだことのない方はもちろん、推理小説好きの方をも唸らせる名作です!

fukuko34さん/30代/女性

五分後の世界

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 村上 龍
出版社 ‎幻冬舎
発売日 ‎1997/4/1
価格 586円

硬派で、人生において大事なことは何かを考えさせる

社会に不満や苛立ちを感じている人に、ぜひ読んで欲しい作品です。

周囲に同調してなんとなく暮らしている主人公が、戦時中にタイムスリップしてしまい、極限状態の中で必死に生きる人達とふれあい、色々な事を感じ、大事なことに気がついていく…という物語です。

よくあるタイムスリップ物はどれも現実離れしすぎていて、イマイチ内容に入り込めない作品が多いですが、この作品は全く違います。

硬派で力強い、熱いメッセージが込められ、人生において大事なことは何かを考えさせる作品です。

69210masamiさん/50代/男性

サロメ

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 原田 マハ
出版社 ‎文藝春秋
発売日 ‎2017/1/16
価格 1,540円

「これが真実だ」と思わせる説得力がある

オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」と聞くと、主人公・サロメが生首を持つあの衝撃的な絵を連想する方も多いのではないでしょうか。私もそうでした。

「自身の踊りに対する褒美として、愛するが想いの届かぬ神人の首を所望する」という異常な精神状態の女性を、若干20歳の新人画家が挿絵として描いた・・・。その背景に渦巻く人々の策略や陰謀が絡まり、読み手を物語の中へと深く引き込んでいきます。

元キュレーターの原田先生ならではの、画家と作品にまつわる事実を織りまぜながら語られる物語には「これが真実だ」と思わせる説得力があります。

実際の作品と合わせて読むと、なお面白いと思います。

ysweetfishさん/30代/女性

リプレイ

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 ケン・グリムウッド
出版社 ‎新潮社; 改版
発売日 ‎1990/7/27
価格 935円

中年を過ぎると共感する場面が多い

冴えない中年男性がある日、突然死んでしまうのですが、彼の意識が戻ると若い頃の自分の環境にタイムスリップしています。そこから新しい人生を最初からやり直すと言う話で、何度も違う人生を送る形になります。

そして、色々な人生を経験した主人公の「人生に対する答え」が最後のフレーズに記されています。

まだ若い年代の方達には実感が湧きにくい内容かもしれませんが、中年を過ぎると共感する場面が多いと思います。

長編作品ですのでゆっくりと楽しんで下さい。

makoto9826さん/50代/男性

少女パレアナ

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 エレナ・ポーター
出版社 ‎KADOKAWA; 改版
発売日 ‎1962/7/11
価格 572円

どんな状況でも「前向きにやっていけばきっと良くなる」と思うことができる

10代の頃、母から薦められて読んで以来、私の生きていく上でとても大切な本になりました。

主人公のパレアナは幼くして両親を亡くし、母の妹パレーに引き取られます。最初は厳しく冷たい態度を取るパレーでしたが、いつどんな時にも自分の状況を悲観せず喜びを探し、周りの人々に笑顔をもたらしていくパレアナの様子を見て、少しずつ心を開き、信頼関係を築いていきます。

私が一番共感するところは、パレアナがどんなに苦しい時にも「よかった」「うれしい」と思えることを探し、声に出して伝えていくところです。簡単なようでとても難しく、努力が必要で、よかったところを見つけられないという状況でも、前を向いて笑顔で過ごしていく彼女の姿は、とてもひたむきで感動します。

大変な状況で落ち込んでいるときにこの本を読み返すと、「自分の状況にもまだ良かったと思えることがある。前向きにやっていけばきっと良くなる」と思うことができます。

stts46さん/30代/女性

氷点

  • 読みやすさ:
  • 読み応え :
  • 読むべき度:
著者 三浦 綾子
出版社 ‎角川書店
発売日 ‎2012/6/22
価格 704円

愛娘を殺した男の娘を引き取り育てるという、かなり特殊な設定にドキドキする!

上下巻になっていてかなりボリュームはありますが、読み応えは抜群です。ドラマ化もしたのでご存知の方は多いかもしれません。

物語は、夏枝という女性が自宅で不倫しているところから始まります。夏枝が情事にふけっている間、夏枝の3歳の愛娘であるルリ子が何者かによって殺されてしまいます。

夫は不倫中に起きた事件なので夏枝のことを許せず、なんとルリ子を殺した犯人の男の娘を、夏枝に内緒で養子として引き取り、育てさせることで夏枝に対する復讐とすることにしました。

新しい娘は陽子。夏枝に大変可愛がられ暮らしていましたが、自分の出生の秘密を知ってしまい・・・手に汗握る展開です!

chiyukichiさん/30代/女性

まとめ

読書家500人が選ぶ一生に一度は読むべき小説では、1位は『人間失格』、2位は『こころ』、3位は『十角館の殺人』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。

今回は、読書家500人が選ぶ一生に一度は読むべき小説32選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。

【アンケート調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年07月17日~08月01日
回答者数:500人