とにかく怖い本30選&読書家500人の人気ランキング

編集部おすすめ:おすすめの怖い本20選

編集部おすすめのおすすめの怖い本
ここまでは、読書家500人が選ぶおすすめの怖い本の人気ランキングをご紹介してきました。

次に、Bookey編集部が選ぶおすすめの怖い本20選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!

いけない

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 道尾 秀介
出版社 文藝春秋
発売日 2019年7月10日
価格 1,440円

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独立した短編に見えて、すべてが噛み合う超絶技巧に驚愕!

短編がいくつか入っていると思いきや、読み進めていくと怒涛の伏線回収。

一つ一つの話は情景が思い浮かぶように描かれているのですが、「読者が自分で怖い方を想像しているだけ」ということに気づいた時に、物語の面白さと自らの滑稽さで二重に面白くなります。

最後まで読んだ時、また始めから読み返したくなります。

レファラさん/20代/女性

OUT

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 桐野 夏生
出版社 講談社
発売日 2002年6月14日
価格 734円

底無しの冷酷さに、ページをめくるのが本気で怖くなる

深夜の時間帯にお弁当工場で働くパートタイマーの女達。同じグループで働く4人は家庭で様々な事情を抱えながら、お金の為にただ働く毎日を過ごしていました。

ある日、4人のうちの1人が夫を殺害してしまい、それを知った残りの3人は殺された夫の保険金を始末代として受け取る代わりに、夫をバラバラにして何ヵ所にも分けて捨ててしまいます。

凄まじいストーリー展開であるにも関わらず、説得力のある設定と構成で、妙に生々しく、実際に近い事件はあるのかもしれないと思わされます。

女性作家の作品とは思えないほどの力強さ、骨太なストーリーです。かと言って、グロさや残酷さで押すのではなく、遺体の解体に関わった女達の心の機微も丁寧に掬い取っているのです。

あまりの展開に、ページをめくる指先が冷たく感じ、底無しの冷酷さに先が知りたいのに、怖すぎてページをめくる事ができなくなります。沢山の本を読んできましたが、ページをめくるのが本気で怖くなったのはこの本だけです。

桐野夏生の底知れない力量に圧倒される作品です。息が止まる程の恐怖を是非味わって下さい。

aya_tigerさん/40代/女性

親指さがし

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 山田 悠介
出版社 幻冬舎
発売日 2005年10月1日
価格 545円

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現実に起こりうるようなホラー描写があり、状況を想像しやすい

ホラー好きな方にはもってこいの内容です。

主人公たちを取り巻く環境や情景描写がリアルで想像が膨らみ、怖いながらも先が気になる作品です。

数年前に映画化もされたようなので、映像でも楽しめると思います。

主人公になりきって読み進めると、より作品に入り込めると思います。

Ari.Kさん/30代/女性

ケモノの城

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 誉田 哲也
出版社 双葉社
発売日 2017年5月11日
価格 835円

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本作のモデルとなる事件が実在することにゾッとする

ストロベリーナイトをはじめとする「姫川玲子シリーズ」や、剣道に青春をかける女子高生を描いた「武士道シリーズ」でお馴染みの誉田哲也先生の作品です。

この物語は、ある監禁殺人事件がモデルとなっており、当事者、被害者、関係者、刑事など様々な視点で全容が明らかになっていきます。

人は自分の欲望のためにここまで悪意に満ちた存在になれるのかと、嫌悪感が止まりません。

「本当に怖いのは生きた人間」とはよく言いますが、私たちの想像の限界値まで体現したような醜悪な存在に、ゾッとすること間違いなしでしょう。

あさり子さん/20代/女性

贖罪

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 湊 かなえ
出版社 双葉社
発売日 2012年6月6日
価格 681円

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怖くてミステリアスな本

怖くてミステリアスな本を読みたいときは、「贖罪」がおすすめです。

湊かなえさんが書く世界はどんよりと重く、だけどスラスラ読めてしまう不思議な魅力があります。

15年前の事件から現在に至るまでの、それぞれの苦悩と葛藤。「贖罪」とは何なのか。

子供の心はとても繊細であり、言葉によってつけられた傷は成長しても消えることなく、影響を受け続けるのだと、この作品を見て思いました。

myk82さん/30代/女性

他人事

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 平山 夢明
出版社 集英社
発売日 2010年8月20日
価格 726円

あまりの残虐さに恐怖を感じ、理不尽に目を背けたくなる

短編なのでとても読みやすいのですが、あまりの残虐さに恐怖を感じ、読み終わった後は何とも言えない気持ちになります。

タイトルがどれも魅力的で、それぞれストーリーの中に引き込まれます。

出てくる人物のサイコパスな所など、人間の怖さを存分に感じることが出来るので、怖い本が好きな方にはぜひ読んで欲しい作品です。

chococreamさん/30代/女性

ほねがらみ

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 芦花公園
出版社 幻冬舎
発売日 2021年4月14日
価格 1,760円

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事実かと錯覚してしまうようなリアリティーが感じられる

「ほねがらみ」がおすすめです。読み進めていくうちに、この話が事実かと錯覚してしまうような印象の作品です。

登場人物が次々と変わっていくのですが、最終的に真相にたどり着く際に登場する怪異は非常に恐ろしく、読み応えがある作品だったと思います。

特筆すべきは、ラストのページです。今までのホラー作品とは違い、本当にリアリティーがありますね。

qqu48u99さん/30代/女性

営繕かるかや怪異譚

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 小野 不由美
出版社 KADOKAWA
発売日 2018年6月15日
価格 660円

『家』という身近な場所が舞台だからこそ怖い!

長屋の閉ざされた部屋から女の幽霊が出てこようとしている、車庫に子供の幽霊がいる・・・など、家を舞台にした怖い話です。

身近な場所だからこそ、その怖い光景が想像しやすくて、読み終わった後も家の中で思い出してゾッとする瞬間があります。

怖いだけでなく、それをどうやって解決していくかというところも見所で、読後はすっきりします。

miminaaさん/30代/女性

姉飼

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 遠藤 徹
出版社 角川書店
発売日 2006年11月1日
価格

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情景が伝わってくる表現力と、分かりにくい怖さが癖になる

「姉」という不思議な生き物を飼う男性の話で、意味が分かりにくいのですが、とにかく怖いです。

オチも様々な解釈があって後味が悪いけれど、その悪さが癖になってしまうという、かなり読み手を選ぶ作品だと思います。

文章から情景や匂いが想像できてしまい、読んでいると鳥肌が立ってきます。

いぬねことりさん/30代/女性

王様ゲームシリーズ

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 金沢 伸明
出版社 双葉社
発売日 2011年10月13日
価格 713円

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「自分にもこんなメールが届いたらどうしよう」と怖くなる

ある日、クラス全員に届いた「王様」からのメール。そこから、地獄の日々が始まります。「王様」は「誰々と誰々が〇〇しろ」といった王様ゲームの形式で要求を告げてくるのですが、他愛ない命令が徐々にエスカレートしていきます。

怖くて何度も読むのをやめたくなりましたが、結末を知りたくなってしまい、読むのをやめられませんでした。

初めて読んだ時、わたしも学生だったので「わたしにもこんなメールが届いたらどうしよう…」と思った記憶があります。

一体、「王様」とは誰なのか、最後までわからないのが怖いです。

minamu5775さん/20代/女性

恐怖小説 キリカ

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 澤村 伊智
出版社 講談社
発売日 2017年1月18日
価格 1,650円

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実在する人物が出てくるので、現実とフィクションの区別がつかなくなる

この作品の面白いところは、主人公が作者自身という点です。作者の経歴や登場人物に実在する人物が出てくるので、リアル感がすごいです。

それなのにどんどん作者が狂い始めていく様は、本当に鳥肌ものです。

リアルな残酷描写もあるので、読みながら思わず顔を歪めてしまう程の出来です。

0607ihmrさん/30代/女性

うずまき

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 伊藤 潤二
出版社 小学館; 第3刷版
発売日 2010年8月30日
価格 1,257円

ありとあらゆるところに出てくる「うずまき」が奇怪で怖い

ホラー好きな同僚から薦められて読んだ本です。

ありとあらゆるところに「うずまき」のグルグルが登場するので、読んでいて「うずまき恐怖症」になるのではないかと思ったほどです。

幽霊などの心霊的な怖さではなく、「不思議」「怪異」「奇怪」の類の怖さです。

「うずまき」に影響されて、身体も精神状態も変化していく人々の様子や、結末が衝撃的で、読んでから2年近く経った今でも鮮明に覚えているくらい、怖い本です。

花と星空さん/30代/女性

リリイ・シュシュのすべて

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 岩井 俊二
出版社 角川書店
発売日 2004年2月1日
価格

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他者への容赦ない暴力・狂気が描かれていて、読むのを後悔するレベルで怖い

中学生の苛烈ないじめを描いているのですが、とにかく怖いです。

黒い気配が立ちのぼってくるような異様な本の装丁からして、ぞっとします。

幼さを残しつつ大人の入り口にいる思春期特有の、他者への容赦ない暴力・狂気が描かれていて、読まなきゃよかったと後悔し、何度も読むのをやめようと思いながらも読み切ってしまった本です。

救いがない作品ですが、同じ地点にいる読者にはすごく響くもの、共鳴するものがあるのかもしれません。

miwagoさん/40代/女性

お見世出し

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 森山 東
出版社 角川書店
発売日 2004年11月1日
価格

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独特の仕来たりともの柔らかな京都弁が、じわりじわりと恐怖を盛り上げる

森山東さんのホラー、お見世出しは京都の祇園、舞妓の世界がキッチリ書かれてるのがポイント。独特の仕来たりと、もの柔らかな京都弁が、じわりじわりと恐怖を盛り上げます。

何が怖いって、30年前に死んだ幸恵という舞妓見習いの、お見世出しへの執念が怖いです。

血生臭いスプラッタ小説と違って、読み手の想像力を掻き立てる、しんねりとした語り口調で進む筋立てが、後々まで恐怖の余韻を残します。

tougokumさん/50代/女性

めまい

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 唯川 恵
出版社 集英社
発売日 2002年6月20日
価格 528円

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恋愛の憎悪を彩ったお話で、怪奇現象よりも怖い

少しずれた「恐怖」かもしれませんが、唯川恵さんの「めまい」はおすすめです。幽霊や妖怪という目に見えない恐怖ではなく、人間の本当の怖さを感じさせる物語です。

愛するが故に、裏切られたときの憎しみによって起こってしまった出来事が、じわじわと最後の方でわかってきます。

そして、「まさかあの最初の説明はここに繋がってくるの…!?」と鳥肌が立って、怖くて次のページがめくれなかったほどです。

また、短編が10個入っていて、一つの話が短いので時間がなくても1つのストーリーは読めるところもおすすめです。恋愛の憎悪を体感したい方にはおすすめの一冊です。

こうめぽぽさん/30代/女性

蛇神シリーズ

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 今邑 彩
出版社 角川書店
発売日 1999年8月1日
価格

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日本の神話や民俗学をテーマした秀作

主人公・日登美は、娘以外の家族をすべて惨殺されてしまいます。

途方にくれる日登美の元に、死んだ母親の故郷から迎えが来ます。行く当てのない日登美は、幼い娘を連れて母の故郷の村へ帰ることになったのですが…。

何故、家族は殺されねばならなかったのか、日登美と娘は何故呼び戻されたのか…。

真実が次第に解き明かされて行く過程が面白く、神話や民俗学を絡めた内容も興味深くて、一気に読み進められます。

tougokumさん/50代/男性

本の怪談シリーズ

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 緑川聖司
出版社 ポプラ社
発売日 2010年7月8日
価格

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短編集で、何度も違った怖さを味わえる

短めのお話がたくさんあって、何度も違った怖さを味わうことができます!

これはもしかしたら小さい子向けなのかもしれませんが、個人的にはいいなと思っています笑

ぜひ昔を思い出しながら読んでいただければと思います!

面白かったら他のシリーズも読んでみてください!

maruyamaharukiさん/20代/男性

輪廻

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 大石 圭
出版社 角川書店
発売日 2005年12月1日
価格

真相が明らかになった時ゾワッとする

女優のたまごの主人公が、実際に起きた事件をモデルにした映画に出演するという話です。

そこから起きる怪奇現象ももちろん怖いけど、その事件が起きた理由が異常すぎて怖いです。

生まれ変わりをテーマにした作品なのですが、真相が明らかになった時ゾワッとしますし、結末もかなり意外で後味が悪いです。

しかし、読んで損はしないおすすめの本です。

いぬねことりさん/30代/女性

ダイナー

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 平山 夢明
出版社 ポプラ社
発売日 2012年10月5日
価格 814円

普通じゃない奴らの、普通じゃない感覚に地雷を目の前にしたような怖さがある

本書では狂った殺人鬼や凶器、拷問など、「物理的に恐ろしいもの」がてんこ盛りの作品となっています。

物語の舞台は店主も客も「殺し屋」しか来ないダイナー(食堂)。当然、頭のネジがどうにかなっているキャラクターしか登場しません。

彼らの常識は到底、私達に理解できるものではないので、主人公の新人ウェイトレスは「何がきっかけで命を落とすことになるかわからない」という、究極の綱渡りのような日々を送ることとなります……。

食事をするように自然に人を殺せる奴らを、主人公がどうかわしていくのかに注目です。

現実的ではない設定にも思えますが、想像力が豊かな人ほど「痛い」と感じさせる作品なので、スリラーやアウトローを好む人にぜひおすすめです。

あさり子さん/20代/女性

夏と花火と私の死体

  • 読み応え度 :
  • 物語の満足度:
  • 怖さ要素  :
著者 乙一
出版社 集英社
発売日 2000年5月19日
価格 594円

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独特の視点が斬新で、この先どうなるのか最後までドキドキする

語り手の「私」が、お友達の兄弟に殺されてしまう話。死んだ「私」の視点から物語が進んでいきます。

兄弟は、死んでしまった「私」をどう隠すか、今後どうするかを話し合います。その視点も、死んだ「私」の視点で進んでいくので、この先どうなるのかドキドキしながら進んでいきます。

最終的には本当にびっくりする展開だったので、最後までドキドキがとまらない怖い話でした。

cokecoさん/30代/女性

まとめ

読書家500人が選ぶおすすめの怖い本では、1位は『新耳袋』、2位は『リング』、3位は『残穢』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。

今回は、読書家500人が選ぶめちゃくちゃ怖い本30選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。

【アンケート調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年07月26日~08月10日
回答者数:500人