編集部おすすめ:おすすめの面白いホラー小説21選
ここまでは、読書家500人が選ぶおすすめの面白いホラー小説の人気ランキングをご紹介してきました。
次に、Bookey編集部が選ぶおすすめの面白いホラー小説21選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!
嗤う伊右衛門
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | 京極 夏彦 |
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出版社 | 角川書店 |
発売日 | 2001/11/22 |
価格 | 704円 |
有名な四谷怪談をベースにしたホラーで、元ネタを知っていてもいなくても楽しめる
ホラーや妖怪をモチーフにした京極夏彦の作品で、初心者も楽しめる作品です。
グロいだけでなく心理的な怖さを求めたり、妖怪を含めて日本の古い伝承が好きな方におすすめです。
この作品を皮切りに、京極夏彦の他の作品を読むのはいい方法だと思います。彼の作風はホラーの中でも独自のスタイルを確立しています。
lunaartemis_18f1さん/50代/女性
「もしかしたら現実に起きるのでは」と思わずにはいられない、医学的なリアリティーがある
他のホラー作品とは違い、「ミトコンドリア」という人間を含む生物全般の細胞に存在する器官そのものが、突如反乱を起こすという内容です。
著者の瀬名秀明氏自身が、東北大学薬学部に在籍する研究者(当時)だったことから、実際に起こるのではと錯覚させる非常にリアルな表現のホラー作品です。
ホラーとしての面白さだけでなく、「ミトコンドリア」「肝臓」「腎臓」に関する知識も得られるというメリットもあります。
実写映画の他に、プレイステーションにてゲーム化もされており、こちらはゲームオリジナルストーリーではありますが、設定は引き継いでおり小説同様に楽しめる作品です。
専門用語が出てきたりするため、少し難しいところはあるかもしれませんが、一読の価値はあるかと思います。
Zundalingerさん/40代/男性
ホラーでありながら、謎を解くミステリーのような展開が見事
小説、アニメ、コミック化された小野不由美の傑作です。
それぞれ少しずつ解釈の違いにより展開が違うのですが、一番ゾクリとして読後感が深く残るのは小説であろうと思います。冒頭の一節から、これからの展開を期待させる筆力は、さすがとしか言いようがありません。
村社会の人間関係を細かく描写するところから始まり、重く難解です。しかし相次ぐ村人の死をきっかけに、物語は一気に加速していきます。
複雑に絡み合う要素と、ホラーでありながら謎を解くミステリーのような展開が見事で、時間の経過を忘れて一気に最後まで読んでしまいます。
島育ちせとかさん/30代/女性
最後の最後まで恐怖におののく!
山田悠介さんが書いたこの小説、表現がとてもグロテスクで、最後まで見るのを躊躇うほどの狂気を感じます。
始まりは、皆楽しそうに同窓会で飲んでいるんです。しかし、あることがきっかけで、どんどん恐ろしいことが起こります。
彼らが昔よくやっていた「罰ゲーム」。一見、普通の子供の遊びに見えますが、実はそこには大きな裏があります…
最後は少し悲しくて、でも人間の執着心がとても恐ろしい小説です。
mrhrsumさん/20代/男性
日本ホラー特有の得体の知れない恐怖にゾッとさせられる
「シライサン」という怪談話から派生した呪いが人々を襲う、ホラー小説。
「シライサン」そのものは、この小説内で作られた創作怪談ですが、その内容が本当に現実にありそうなリアルな怪談話で、「嘘の話、作られた呪い」だとわかっているのに、これを読んだら自分も呪われてしまうのではないか、と思わずゾッとしてしまうものがあります。
最後の最後に明かされる、「シライサン」にまつわる読者にしか気づけない衝撃の事実には思わず目を瞠りました。
日本ホラー特有の得体の知れない心霊現象・呪い系が題材になっている作品なので、好きな方にはおすすめです。
作者が監督・脚本を務めた映画版「シライサン」もあるので、小説を読み終わったあとはそちらを見る事もおすすめします。
勝哉エイミカさん/20代/女性
拝み屋怪談 逆さ稲荷
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | 郷内 心瞳 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2015/6/20 |
価格 | 748円 |
実際に起こった怪異が、じわじわと家を支配する様子に恐怖する
拝み屋さんである作者が体験した家の中で起こる怪異を、幼少期から遡って記した実話怪談です。
家の中、家族の意識が怪異に支配されていく恐怖がじわじわ迫ってきます。
夢に出てくる血生臭い情景や、悪意に満ちた怪異に、なぜこんな?どんな因果で?と思わずにはいられません。
モヤモヤは残るのですが、想像の余地を残してくれており、今後の作品で明らかになるのかと考えれば悪くないです。
aikoa3さん/40代/女性
拝み屋郷内 怪談始末
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | 郷内心瞳 |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
発売日 | 2014/5/22 |
価格 | – |
実話を通じて「見える人とはこんな日常を送っているのか!」と衝撃を受ける
拝み屋である郷内心瞳さんの実話怪談です。
作者の身の回りで起きる不思議な出来事と、相談者の見聞きした話を元にした短編が収められた一冊です。
「見える人とはこんな日常を送っているのか」とか、「ただ見えるだけではなく、怪異はこんなにも日常に食い込んでくるのか」と衝撃を受けました。
話の合間に相談者の短編が挟まれており、ゾクっとするものから、クスッとするものなど様々です。
中でも「弁天さん」という作品が好きです。不思議でノスタルジックです。
aikoa3さん/40代/女性
鼻
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | 曽根 圭介 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2007/11/21 |
価格 | 704円 |
背筋が薄ら寒くなる、ありえなそうでありえる世界が満喫できる
曽根圭介氏の代表作と言っても過言ではない作品です。
表題作の「鼻」は、外科医の思惑に引きずり込まれるうちに、あっと驚く最後が待ち受けており、どんでん返し的なラストも期待できるので乞うご期待。
背筋が薄ら寒くなる、ありえなそうでありえる世界が満喫できます。
他の2作品も後味が悪く、ジトーっとくらい気分になります。
tutumari11140224さん/30代/女性
絶対正義
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | 秋吉 理香子 |
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出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2016/11/10 |
価格 | 1,540円 |
行き過ぎた正義を振りかざす人がそばにいたらと、想像するだけでもぞっとする
「暗黒女子」や、映画化もされた「哀愁しんでれら」を手掛けた秋吉理香子先生の作品です。
本作も例にならって「イヤミス」といえる作品で、登場するキャラクターの徹底された「正義」がどう見ても行き過ぎていて、嫌な感情を抱かずにはいられません。
距離をとって接するくらいなら「煙たい人」程度なのかもしれませんが、もし「自分の引っ越し先のお隣さんが彼女だったら」と想像すると、ある意味幽霊よりもずっと恐ろしい……。
正しいことに執着した人間が行き着く先。そこに至るまでに周囲に及ぼすもの。ケースバイケースを許さない、徹底された「絶対正義」にぞっとすること間違いなしです。
あさり子さん/20代/女性
拝み屋怪談 壊れた母様の家シリーズ
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | 郷内 心瞳 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2019/6/14 |
価格 | 748円 |
伝奇小説的な様相で、過去の作品の謎が解明される場面は小気味良い
物語は、ある女性の子供時代の不思議な出会いから始まります。彼女を癒し、慰めたその出会いは、後に大きな災いを呼ぶことになります。
数名の視点を経て進んでいき、拝み屋さんである作者の現在や過去とも結びつき、点が線へと繋がり、怪異を解決へ導いていきます。
伝奇小説的な様相で、登場人物のキャラクターも多彩で濃く、「本当に宮城の空の下でこのようなことが起こったの?」と驚きます。
過去の作品での謎が解明される場面は小気味良いです。
aikoa3さん/40代/女性
IT(イット)シリーズ
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | スティーヴン キング |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 1994/12/10 |
価格 | 1,045円 |
怖いが主人公達の友情も垣間見れるので、初心者も安心!
誰しも子供のころ、理由もなく「怖い」という体験をしたことがあるはず。
そんな記憶も重なるような、読めば読むほどその怖い世界へ足を踏み入れてしまうような雰囲気を漂わせている作品です。
ただ、ひたすらに残虐で怖いわけではなく、友情も描かれているところが箸休め的な感じで物語のメリハリになっています。
ホラー小説初心者にはおすすめだと思います。
shioribloom55さん/40代/女性
死刑にいたる病
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | 櫛木理宇 |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2017/10/19 |
価格 | 814円 |
主人公の立場や葛藤がリアルで、他人事ではないと感じて鳥肌が立つ
物語は鬱屈した毎日を送る男子大学生が、連続殺人犯からの手紙を受け取ることから始まります。なにもかも上手くいかない毎日のなかで、彼に優しさや張り合いを与えてくれたのはその連続殺人犯だけでした。
殺人はあってはならないこと。誰もが答えられることなのに、同情せざるを得ない過去を知ってしまったら……自分だけは傷つけてこない優しさを与えられてしまったら……犯罪者とはいえ、自分を信頼してくれる人を切り捨てることはできるでしょうか。
主人公は殺人犯のことを調べれば調べるほど、何を信じるべきか見出せなくなっていくのですが……。
最後の1ページに仕掛けられた真実を知ると「普通の人間では、サイコパスには勝てない」と鳥肌が立つこと間違いなしです。
あさり子さん/20代/女性
祭火小夜の後悔
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | 秋竹 サラダ |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2018/10/31 |
価格 | 1,350円 |
連作なので、短編の読みやすさと長編の緊張感が両方味わえる作品
【祭火小夜の後悔】は2018年の日本ホラー小説大賞を受賞した作品です。
控えめな主人公が助言をしながら事件を解決する4作の連作短編集で、1〜3話まではまとまりのいいストーリーと読みやすい長さが魅力です。
4話ではそれまでの登場人物が集まり、最後の謎に挑んでいく構成になっています。
もう一回読み返したくなる作品です。
uminosati1201さん/20代/女性
暗鬼
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | 乃南 アサ |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2001/11/9 |
価格 | 704円 |
「家族」の恐ろしさに精神的に追い詰められていく様子が苦しい
大家族に嫁いで大切にされ、幸せな主人公。でもその家にはどこか不審な点があり、だんだん真実が明らかになっていく…という物語です。
何より怖かったのは、「家族」という最小単位で起こるホラーだということです。
嫁ぎ先のおかしさに気付きはじめた主人公。でも家族だから信じたい。認めたくない…と、揺れ動く気持ちが分かるだけに、精神的に追い詰められていく様子が苦しかったです。
救いのないラストには背筋が凍りました。現実でも、誰しもこうやって気が付かないうちに洗脳されていくのかな…と思うと、さらにゾクっとしました。
cakmady33さん/30代/女性
ホッとした直後、悪夢が蘇ってくるような不気味な描写が怖すぎる
ページをめくるのがためらわれるような恐怖感、少しずつ少しずつ分かってくる真実。
後半のどんでん返しにゾワッとさせられつつも、全ての謎が解き明かされ、「もう大丈夫、安心」かと思われたその次の瞬間・・・悪夢が蘇ってくるような不気味な描写が続き、まだ終わらないという絶望感が忘れられません。
読んだ後はしばらく忘れられず、もう一度読むのはためらわれるほどに怖かったです。
gnossienneさん/30代/女性
夜
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | 赤川 次郎 |
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出版社 | KADOKAWA; 改版 |
発売日 | 2018/9/22 |
価格 | 748円 |
正体不明の「何か」が迫り、ぼんやりとした恐怖に追い込まれる
ホラーと言われると、今でもこの作品が真っ先に思い浮かびます。読んだのは子供の時ですが、当時、何度も読み返した記憶があります。
夜になると「何か」が襲いに来ます。そして隔絶された街に残された人々が、一人ずつ犠牲になっていきます。
その「何か」は「何か」でしかなく、ぼんやりとした恐怖に追い込まれる焦燥感を覚えました。
今では人狼など似たような話はたくさんありますが、当時は「うお…」と冷や汗を掻きながら読み、特にホラー好きでもないはずの私も、どっぷりハマってしまいました。
犬道さん/40代/女性
0能者ミナトシリーズ
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | 葉山 透 |
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出版社 | アスキーメディアワークス |
発売日 | 2011/2/25 |
価格 | 649円 |
怖くて、笑えて、アクション満載の世界観が楽しく、主人公のギャップに惚れそうになる
本作は、人に悪い影響を及ぼし、時には命を奪う『怪異』が蔓延る現代の日本が舞台です。
怪異と戦うには通常、修行を積んで霊力や法力、神通力といった力を身に着けることが必要になります。
一方で、主人公は特殊能力を一切持たず、己の知識で事件を解決してしまうため、実力はあるのに周囲からの評価は最悪。ついたあだ名は「0能力者」という嫌われぶりです。
報酬のためには手段を択ばない彼は、誰も想像できないような手段で怪異を撃退していくわけですが、そこに至るまでの屁理屈や嫌味のレパートリーがまたすごい!悍ましい怪異を相手にしても、斜に構える頼もしさにうっかり惚れそうになります笑
怖くて、笑えて、アクション満載の世界観をぜひ楽しんでください!
あさり子さん/20代/女性
呪いによる恐ろしい痩せの表現がすばらしい
THEキング・ワールド、モダンホラーとしての独特の雰囲気を持ってます。「人を呪わば穴ふたつ」というか「因果はめぐる」というのか、教訓とも受け取れるストーリーです。
しかしキングは、自業自得で自滅していく男が描きたかったんだろうなと推測できます。
何が怖いって、痩せ方ですね。痩せすぎ。羨ましさもぶっ飛ぶ、異常で異様な痩せ方が本当に恐怖を煽ります。呪いによる恐ろしい痩せの表現がすばらしいです。
それから、キング小説特有の気持ち悪さと後味の悪さも味わえます。
おこさまランチ大佐さん/20代/男性
夏至南風
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | 長野 まゆみ |
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出版社 | 河出書房新社 |
発売日 | 1999/9/1 |
価格 | 1,435円 |
サクッと読めて、じわじわと怖くなるホラー小説
ファンタジーテイストのあるホラーが好きな方におすすめしたい小説が、長野まゆみの「夏至南風(カーチィベイ)」です。
「海藍地(ハイランデイ)」と呼ばれる小さな町に、今年も夏が来ますが、夏と言えばすべてが腐りやすい、いわゆる『腐乱の季節』でもあります。
この町に住む少年・鈷藍(クーラン)は、耳が聞こえず、話すこともできません。クーランと、美しいが高慢な少年・碧夏(ビーシア)のまわりで増えつづける少年の死体、そして、ふたりが迎える衝撃の結末。
夏になると読みたくなる、じわじわと怖くなるホラー小説です。短いお話なので、サクッと読めます。
紫歌さん/40代/女性
ホラー作家が集結した短編集なので、サクサク読めて面白い贅沢な一冊
長くじんわりと恐怖をあおってくる小説もいいのですが、この本は短編集でいろいろな作家の怪談が読めるので、その人なりの癖や表現の仕方の違いが出ていてとても楽しめます。
次々とタイプの違う話がくる贅沢な一冊です。
都市伝説のような話や胸が痛くなる話、実話系など、単純に怖いだけではなく色々な恐怖が詰め込まれていてお得です。
囲炉裏さん/30代/女性
カラダ探しシリーズ
- 面白さ :
- 読みやすさ:
- ホラー要素:
著者 | ウェルザード |
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出版社 | スターツ出版 |
発売日 | 2013/8/24 |
価格 | 1,786円 |
怖すぎるけど読みやすく、意味がわかると面白い!
私が中学生の時になんとなく買った小説ですが、面白すぎて続編全て買ってしまいました!薦めた友達もハマり、一時は学年全クラスに私の小説が回ったこともあるくらい、面白くて読み込める作品です!笑
タイトル通り、体の部位を探していくストーリーなんですが、その過程がとても怖く、ハラハラドキドキします。とても怖いけど、感動する場面もいくつかあります。
はじめのページに少し図解があるので、そこを見るとわかりやすいです!
特に、伏線好きな人には是非おすすめしたいホラー小説です!
はにななさん/20代/女性
まとめ
読書家500人が選ぶおすすめの面白いホラー小説では、1位は『黒い家』、2位は『リング』、3位は『ぼぎわんが、来る』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。
今回は、読書家500人が選ぶおすすめの面白いホラー小説31選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。
おすすめの面白いホラー小説アンケートの詳細
第1位(49票) | 黒い家 |
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第2位(33票) | リング |
第3位(26票) | ぼぎわんが、来る |
第4位(21票) | 夜市 |
第5位(20票) | 隣の家の少女 |
第6位(20票) | 拝み屋郷内 花嫁の家 |
第7位(18票) | スイッチを押すとき |
第8位(17票) | 祝山 |
第9位(15票) | 親指さがし |
第10位(15票) | 出版禁止 |
その他(265票) | 上記以外の回答 |
【アンケート調査概要】調査方法:インターネット調査調査期間:2021年05月26日~06月10日回答者数:500人